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ここ最近の私のハウス内の植物のトピックです。長年、植物を育てていますが、芽が出たり、花が咲いたりする瞬間は嬉しいものです。 一方で、以下の2つの植物の発芽や開花は、見慣れている植物でありながら、あまり目にすることがありません。
子葉でわかる植物図鑑なる本が売られているようですが、この上の画像の子葉2枚と本葉1枚で、この植物の名前が分かった方は植物のプロでしょうね。じつは、下の画像の植物の実生です。
観葉植物として普及しているシェフレラの実生でした。結実して赤熟してきた果実を収穫して、水洗いして取り播きしたものです。上の画像の本葉をよく見ると、小葉がまだ1枚しかありません。植物体が小さいうちは、子供の形「幼葉」が展葉する植物が結構あります。大きくなるにしたがって、複数枚の小葉が展開してきます。
また、観葉植物の多くが栄養繁殖(挿し木や株分け)で増殖されることが多いですが、種子で殖やすと採種した親と異なる葉形や葉色、樹形になることがあります。今後の生長が楽しみです。
もうひとつがこちらです。先月末まで咲いていました。
5年ほど前に下の画像のような赤色の花に授粉をしました。子房が膨らみ、採種できたものを播種し、それからずっと球根を育ててきました。花が咲いてみるとなんと花色が違う! なんだこれは?
花色が桃色になり、花形も多少変わってしまいました。この赤花の植物は、バロータ(Vallota speciosa)、現在はキルタンサス エラツス(Cyrtanthus elatus)です。
自分で交配して種子を播いてみると、思わぬ花が咲いてくることがあります。オリジナルの株や花をつくるのも園芸の楽しみの一つではないでしょうか。
(渡辺 均)
こんにちは。学部3年の松田です。
先日、このブログをご覧になっているという方に、初めてお会いでき、少し感動しました。笑
そういえば、当研究室の研究生の方も、ここの活動を知ったきっかけは、ブログだとおっしゃっていました。
これからも、有用な情報を皆さんに発信できればと、思いを新たに致しました!
さて、先日の学部3年生の実習で、ニチニチソウの出荷調整を行いました。
今回は、ニチニチソウの生産過程を振り返り、最も印象に残った「矮化剤」の処理についてお話ししたいと思います。
みなさんは何のために矮化剤を散布するかご存知ですか。
お恥ずかしいことに、私は、ミニバラのように、コンパクトに仕立てることで商品価値をつける、くらいのことしか思い浮かばなかったのですが…。
実は、「しっかりとした苗にする」という大きな目的があります。
葉・花の大きさは変わらず、節間だけを短くすることができるのです。
不思議ですよね。
それだけでなく、散布する量を調節することで、「品種間での草丈の差をなくす」こともできます。
実際に散布した感想としては、薄く均等にするのが案外難しく感じました。
かなり敏感に反応するため、少しの散布量の違いでばらつきが出てしまいます。注意が必要です。
品目・品種が同じであっても、いつ何を施したかによって、その効きが変わってくるとも言えます。
当たり前のことではありますが、この実習を通して、改めて実感しました。
(学部3年:松田)
今週もペチュニアの話題です。
たびたびブログで紹介されていますが、花卉・苗生産部では、ペチュニア ‘さくらさくら’、‘おゆきちゃん’、‘桃色吐息’の母株、セル成型苗、ポット苗、鉢花を生産しています。
この‘さくらさくらシリーズ’は雨や暑さにも負けずによく伸びることから、修景用のペチュニアとしての需要も多く、全国各地の公園などにも数多く植栽されています。
このペチュニア ‘さくらさくらシリーズ’は、東京オリンピックの会場周辺の装飾用花卉としても採用され、6月から出荷を行なってきました。先日は、園芸学科2年生の実習で出荷調整を行ないました。花卉・苗生産の実習では、可能な限り販売先があることを前提とした実習を行なってきましたが、今回の実習はまさにタイムリーですね。栽培の過程や原価、植栽先と出荷調整の方法を説明した後に各自で実際に傷んだ下葉や花がらの除去、トレイ詰めを行ないました。
出荷調整作業中
‘さくらさくら’
‘桃色吐息’
出荷先はお台場周辺の臨海副都心です。2020の花文字に使われたり、立体花壇にも使われたりするので、小売店向けの苗よりも茎がやや伸びた仕立てで、花数も多くなっています。
大学で生産し、学生さんが実習で調整した花がオリンピックの会場周辺を飾ってくれることはとても嬉しいことですね。
(渡辺 均)