私が勝手にそう呼んでいる生産者さんが山形県にいらっしゃいます。私は、果樹が専門ではありませんが、そのブドウ栽培にかける情熱と毎年送って下さる最高級の1房がその証拠だと思っています。
まだ40代のその方と知り合って10年ほどです。お爺さんの代からブドウ栽培を行なっており、彼が就農するまでは、収穫期には国道沿いにテントを張って、何とか販売するようなごく一般的なブドウ農家だったそうです。
彼が就農後、家族からブドウの栽培技術を教えられたそうですが、それだけでは今後の経営が厳しくなることを見込んで、有機無農薬栽培を目指して勉強を重ねられたようです。ある程度、栽培技術を習得してから、すべての栽培に関することを見直されたようです。現在では、種無しブドウを作るためにジベレリンを使用するだけで、その他の農薬は一切使用していないそうです。
以前に、そのブドウ畑でお話を伺う機会がありましたが、ランの開花習性をブドウ栽培にも応用して活かし、栄養生長と生殖生長のバランスを考慮しながら枝(樹勢)の管理をされているようです。また、できる限り鋏を使わずに手で枝や芽を摘む徹底ぶりです。
バオバブのような太い幹に毎年結果させる細い枝(すべて同じ太さ!)を伸ばす栽培管理方法は、とても興味深いものでした。品種によっても違いますが、基本的に1枝に2房着けるそうで、確実に収穫量の計算ができ、結果的に他の生産者さんの1.5~2倍の収穫量になるようです。
濃厚な味わいのシャインマスカット
現在では、都内の高級果物店からのオーダーもあり、1房数万円で取引されているようです。毎年、温暖化による影響で遅霜や長雨、猛暑がある中でも、ほぼ無農薬で安定的に高品質のブドウを生産されているのは驚きです。不適な環境や病害虫に負けない植物体を作ることがいかに重要かということですね。
専門分野は異なっても、日々の勉強と実践の積み重ねがとても重要なことだと、そのブドウを頂くたびに痛感させられます。
(渡辺 均)
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