花卉・苗生産部の研究ハウス内では、カラスビシャク(Pinellia ternata )の国産化をめざして研究を行なっています。
生薬原料として大量に消費されているハンゲ(サトイモ科カラスビシャクの生薬名)ですが、ほとんどが中国からの輸入に頼っています。塊茎(イモ)を乾燥させたものを漢方薬として使用しています。
ところが、このカラスビシャクは、日本国内でも田の畔や畑の雑草としてふつうに見られる身近な植物です。この植物を国産化し、生薬原料として安定的に供給できないかという研究のため、日本各地からカラスビシャクの系統(個体)を集め、その生育と生薬原料としての適性を検討しています。現在、全国から30系統ほど集めました。
この時期のカラスビシャクは休眠しています。その間に昨年植え付けたイモがどれくらいの大きさに肥大したか、分球したかを計測するために掘上げ作業を行なっています。 昨年は4000球ほど植え付けましたので、それを1ポットずつ丁寧に篩(ふるい)にかけて用土とイモに分け、後ほど計測するためにイモは‘だしパック’の中に入れ、1系統ごとに青いネットに入れ、乾燥しないように保管しておきます。昨年12月からコツコツとこの作業を行っていますが、今月中には何とか終わりそうです。何とも地道な作業です。
地上部が枯死したカラスビシャク。カラスビシャクは葉や葉柄に珠芽が着くので、
鉢土表面に無数の珠芽が落ちています。
(渡辺均)
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