2019年10月11日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第21回 スタペリア

 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 10月に入り、今年度も残り半年となりました。
 夏休み中、毎日実験を行っていた園芸産業創発学プログラムの学部22名は、千葉大学園芸学部 松戸キャンパスでの講義に参加する日々に戻り、非常に慌ただしい生活を送っています。
 卒論発表に向けて、学部4年の私も、残り半年の時間を有意義に使用していきたいと考えています。

 さて、今までの「花の香りに酔い痴れて」シリーズでは、私たち人間を魅了する香りを持つ植物をご紹介してきました。
 第21回の今回は、人間にとって不快な香りを放つ、スタペリアをご紹介いたします。


 千葉大学環境健康フィールド科学センター内のハウスに、スタペリアがあります。



 スタペリア Stapeliaは、キョウチクトウ科スタペリア属に分類される、南アフリカ原産の多肉植物です。
 葉は退化しており、見ることができませんが、四角柱のような茎が特徴的です。

 スタペリアは、夏になると、蕾をつけ始め、徐々に膨らみ、最終的に「ヒトデ」のような星形の花を咲かせます。
 花をよく観察してみると、表面に細かい毛が密集して生えていることが分かります


(初期の蕾です)

(徐々に膨らんできました)


(「ヒトデ」のような花が咲きました)

 今回観察したスタペリアは暗紫色の花を咲かせていましたが、種によっては、黄色の花を咲かせるものもあります。


 そして、冒頭でもお伝えしたように、スタペリアの最大の特徴は、その香りにあります。
 実際にスタペリアの香りを嗅いでみると、生ゴミが腐ったような臭いがします。
 このような悪臭を漂わせることで、スタペリアはハエを誘引し、表面の細かい毛の中に卵を産ませ、ウジ(ハエの子供)に授粉をしてもらっているのです。

 私たち人間にとっては不快な香りを放つスタペリアですが、ハエたちはその香りに酔い痴れているのかもしれませんね。


(学部4年:下重)

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