様々な服装を楽しめる季節ではありますが、急な寒さにも対応できるように厚手の上着を仕事先に一着おいておきたいですね。
そんな深まる秋の中、夏場に大人気だった飲物に関連する植物が…?
そう、こちらは麦との合体によりつくられるビールの原材料のひとつ、ホップ…ではありません。
よく似た姿、というよりもほとんど違いがなく見えますが、こちらはカラハナソウHumulus lupulus L. var. cordifolius (Miq.) Maxim. ex Franch. et Sav.と呼ばれるアサ科のつる性多年生草本です。
ホップHumulus lupulus L.も別名セイヨウカラハナソウともいい、カラハナソウから名付けられたとされています(分類上はカラハナソウがホップの変種であるとされています)。
北海道から本州中部地方以北の山地に自生し、雌雄異株であるうちの雌株は、秋に写真のような松かさ状の薄い小苞の重なった毬果状の果穂をつけ、枝から多数垂れ下がります。
熟した果穂の小苞基部にはそれぞれ果実がつき、果実を覆うようにつく黄色の小腺点はビールに似た苦味や芳香をもっています。
しかし、ホップに比べるとカラハナソウの小腺点の数は少なく、苦味が薄いとされています。
かつてアメリカ人教師が日本で野生のホップだと考えてカラハナソウからビールを作ったところ、苦味が無く不味いビールになってしまったという話もあるようですね。
こちらの苦味成分や芳香成分にあたるフムロンやルプロンと呼ばれる結晶性苦味配糖体はには健胃、鎮静作用のほか、利尿効果があるとされ、果穂を乾燥させたものを茶材として利用します。
ビールを飲むとトイレの回数が増えるのは、水分摂取だけでなく利尿作用も関係しているようです。
ホップを発酵させたビールも良いものですが、ついつい飲み過ぎてしまうから控えないと、でもあの香りを感じたい…という場面があるかどうかはわかりませんが、たまにはお茶でほっと一息つくのも良いかもしれません。
(安藤匡哉)
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