2019年10月25日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第22回 キンモクセイ

 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 朝晩の冷え込みが厳しくなり、柏の葉キャンパス駅前でも、徐々にTシャツ姿の方を見ることがなくなってきました。
 天気が不安定な日が続いていますので、体調を崩された方は、ご自愛くださいね。


 さて、第22回の今回は、キンモクセイをご紹介いたします。

 千葉大学環境健康フィールド科学センター内に、キンモクセイが植えられています。


(花がほとんど咲いていません)


(台風で大半の花が散ってしまいました)


 キンモクセイ(金木犀) Osmanthus fragrans var. aurantiacus は、モクセイ科モクセイ属に分類される、中国原産の常緑性木本植物です。
 キンモクセイは、実は、ギンモクセイ(銀木犀) O. fragrans の変種であり、どちらも庭木として利用されています。

樹高は、通常46mですが、大きなものでは10mを超すものも多いようです。
 9月下旬から10月中旬にかけて、葉の腋に橙色の花を咲かせますが、空気が悪い環境では花付きが悪くなるそうです。


 キンモクセイの花をよく観察してみると、約5mmの小さな花冠(花びら)4つに裂けていることが分かります。




 キンモクセイの属名のOsmanthus は「匂う花」の意味を持ち、ラテン語のosme(匂う)anthos()に由来しています。
 また、種小名のfragrans は「芳しい(香り高い)」、変種名のaurantiacus は「橙色」を意味しています。

 実際に、キンモクセイの香りを嗅いでみると、秋を代表する「橙色」の花から「芳しい」香りがしてきます。
 まさに、名は体を表していますね。


 間もなく、10月も終了し、キンモクセイの旬も終わってしまいます。
 皆様も、キンモクセイを見かけましたら、その秋の香りを堪能してみてくださいね。



(学部4年:下重)
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