一昨日、昨日と園芸学科1年生の集中実習が行われました。本来であれば、群馬県沼田市にある郊外農場(森林環境園芸農場・沼田農場)での宿泊実習の予定だったのですが、昨年、今年と中止となってしまったための代替として実施されました。
今回の花卉・苗生産の実習は、8月に各人が挿し木を行なったベンジャミンゴムのポット上げ、セル苗のポット上げ、それとビオラの摘花です。午前中がポット上げ、午後は摘花を行ないました。ご自分が2カ月前に挿し木を行なったベンジャミンゴムのその後の生長を確認しながら、発根した1本1本を丁寧にポットに移植して貰いました。ポットの真ん中に真っ直ぐに植えるのもなかなか難しいようです。
一方、摘花ですが、ビオラの出荷は11月中旬を予定しているので、その間に花を着けると種子ができてしまい株も消耗してしまいます。また、出荷時の花がら取りなどの調整作業も手間取ります。 ということで、露地圃場のベンチ上に並べられたビオラの蕾や花、花がらを全て摘み取りました。
露地圃場のベンチ上に並べられた作業前のビオラ
作業開始! 1ベンチ目はオレンジ
2ベンチ目はブルー、3ベンチ目はローズピンク
およそ35名の学生さんが2時間半をかけて3ベンチ分、約25,000ポット分の摘花を行ないました。
作業完了!
植物が大量に栽培されている中で作業を行なうことで分かることもあります。少量でも作業のおよその内容は理解できますが、たくさんあることで、こなさなければならない目標数をいかに素早く効率よく進めるかも考える必要性が出てきます。そのため、力加減やちょっとした花摘みのコツを理解して要領よく作業を進めることができるようになります。わかれば簡単なことなのですが、じっくり向き合わないとわかりません。
作業後に花がバケツいっぱい入っているものもあれば、半分も入っていないものもあります。
学生さん自身が、植物と向き合うことで、考えたり気が付いたり、興味を持って貰えるようなきっかけになったらと思っているのですが・・・・・。少なくても、今回の実習では、作業後の達成感は感じて貰えたと思います。
(渡辺 均)
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