今回ご紹介するのは、花芽形成について。下の写真は、オタネニンジンの促成栽培苗です。去年から、2サイクル目の個体に開花がみられ、どうして花が咲くのか、気になっていました。
花芽分化に関しては、花成ホルモンのフロリゲン(FTタンパク質)が有名ですが、実はその他にも様々な遺伝子やタンパク質が関与していることが、モデル植物のシロイヌナズナで分かってきています。
花芽分化には、主に4つの経路が存在しており(「春化依存促進経路」、「自律的促進経路」、「光周期依存促進経路」、「ジベレリン依存促進経路」)、これらは複雑に互いに影響を及ぼし合いながら、花芽分化を制御しているそうです。
去年からオタネニンジン促成栽培苗は、2サイクル目の前に、低温処理を行っていました。そのため、「春化依存促進経路」が進み、開花個体が確認されたと推定されます。
低温(春化)、光(日長)などの他にも、温度や乾燥、齢も、花芽分化に影響を与えることが分かっています。一つの因子と、花芽分化との関連性だけでも、非常に奥が深い領域です。植物生理学をはじめとした理学的な知見を、園芸や植物生産としてどのように応用・発展していくのか?多くのことを学び、考える必要があります。
黒沼
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花卉・苗生産部でもパンジー&ビオラ他、花壇苗や鉢花などなど
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ぜひ、ご来場下さい!!
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日時: 2021年11月3日(水・祝) 10:00 ~ 15:00
場所: 千葉大学環境健康フィールド科学センター内
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