11月も半ばとなり、柏の葉キャンパスでも夜間の最低気温がひと桁台になる日が増えてきました。これまで、暖かい秋が続いていましたが、そろそろ寒くなってくれないと生産計画が狂うばかりでなく、シクラメンなどの花の発色や品質にも影響が出てしまいます。
さて、秋も終わりのこの季節に、キャンパス内でまだ花を咲かせている植物がありました。リンドウ科のセンブリです。センブリは、民間薬(当薬)としても用いられます。下の画像の個体は、草丈が5㎝も満たない小さな株でしたが、白い花を咲かせていました。
自生の株は関東周辺では個体数が激減していますが、柏の葉キャンパス内のとあるところには、株数は少ないですが毎年、開花を確認することができます。
全国的な個体数の減少は、乱獲が原因とされていますが、センブリはやや開けた草地や明るい林地の下などに自生する植物ですので、土地開発、耕作放棄地の増加や山林の荒廃などによって、その生育環境が狭められてしまったことも考えられます。
胃腸薬として用いられてきたセンブリですが、子どもの頃にこの植物を口に含めば、その強烈な苦味を忘れることはないでしょう。また、同様にドクダミ(十薬)の生葉に触れ、手についた汁のあの卒倒しそうな匂いを嗅げば、ドクダミは臭いと認識して二度と触れなくなるでしょう。私たちの身近な生活環境の中での植物の利用として、食材や民間薬としての利用に留まらず、日常や遊びの中に子どもの五感を刺激する「刺激的」な植物が沢山あることも知って欲しいですね。
(渡辺 均)
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