2014年1月8日水曜日

オタネニンジン種子の発芽


こちらは昨年の8月に採種したオタネニンジンの種子です。
種子とはいっても外側はかたい内果皮で覆われています。



また、オタネニンジンの種子は強い休眠性をもちます。
採種した段階では、植物のもととなる胚が未熟です。


そこで採種した種子にある処理をすると、
下の写真のように、内果皮が割れた状態になります。
これを芽切りといいます。



芽切りは胚の成熟を促す処理で、12月頃に完了します。
種子の吸水と胚の肥大にともなって、内果皮が割れるのです。

しかし、芽切りしてもまだ休眠は覚めません。
覚醒には一定期間の低温処理が必要です。
そして翌春にようやく発芽するのです。

これらが現在の発芽処理技術です。
これらの処理をしないと発芽が翌々年になることもあります。


このようにオタネニンジン種子の発芽には時間がかかりますが、
実は試験中の種子で、昨年末から発芽が始まっています。
1個や2個ではありません。採種からわずか4カ月あまりで。



夢の9連休、年末年始は休むつもりだったのに・・・。
9連休は次の年末年始に実現させるとして、うれしい予想外!


休眠が浅く、発芽が早い種子もまれにありますが、
決して選んで撮ったわけではありません。


なぜでしょう?


(新藤)






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