2014年1月29日水曜日

土壌三相


現在、オタネニンジンの育苗用土について検討しています。


植物の生産に使われる用土をみると、
重いもの・軽いもの、粒の大小、乾き具合や湿り具合の違いがあると思います。
こうした土壌の物理性は植物の生育に大きな影響を及ぼしています。


土壌の物理的な形態には、固相、液相、気相の3つがあります。
簡単に言うと、固相の粒子、液相は水分、気相は空気(孔隙)の部分になります。



土壌三相の厳密な測定には、採土器の使用や比重の計算などをしなければなりませんが、
今回は最も簡易的な方法で行いました。


用意するものは、まず用土(組成は社外秘ならぬ学外秘です!)と水、




そして、計量カップとポット(4号鉢前後が使いやすいです)など、
ポットの穴はテープ等で塞いでおきます。




まず、ポットに通常用土を入れるところまで水を注いでその量(用土量)を量ります。
そして、乾燥した用土を入れて軽く鎮圧させます。


その用土に計量カップまたはメスシリンダーで水を少しずつ注いで、
用土表面に水を浮きあがってくるまで入れた後、注いだ水の量を量ります。



ポットを計量カップ等の上に置き、テープをはがして排水させ、その量を量ります。




そして、記録した注水量、用土量、排水量から、
固相率、液相率、気相率を計算します(すごい省略!)。



用土は根の発育や養水分の保持に大きく関わってくるので、とても重要です。
また、用土の作成においてはpHECなどの化学性も重要になってきます。
その話はまたの機会に。




(新藤)


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