先週から急に涼しくなりましたが、この急激な温度変化と長雨に人間も植物もついていけません。人間は風邪など引かないようお気を付け下さい。一方植物は、風邪は引きませんが、生育に何らかの影響が出てしまうでしょう。
さて、今日の話題は、まだ暑かった先月末の集中実習の話題です。猛暑日が続く中、2日間にわたって、園芸学科1年生の実習を行ないました。昨年から、この1年生の花卉・苗生産の実習は、高度化セル成型苗生産利用システムの見学、ベンジャミンゴム(
Ficus benjamina L. )の挿し木と秋播き一年草の種子播きを行なっています。種子繁殖と栄養繁殖の基本を理解するのが目的です。
昨年の様子は、下記をご参照下さい。
http://naeseisan2.blogspot.com/2020/08/blog-post_31.html
セル成型苗とはどういうものなのかを説明し、装置による播種の流れや機械による移植の流れなどを見て貰いました。その後、種子播きの基本として、一人1鉢ずつ輪鉢にパンジーの種子を播きました。単に種子を播くといっても、実際に植物の種子を播くのは、小学校の1年生のアサガオ以来という学生さんもいらっしゃいました。
使用する用具類の説明、用土の詰め方、種子の播き方、灌水方法、その後の管理など、説明することは山ほどあります。播いたものは持ち帰って貰い、その後、きちんと発芽したのか、生長したのか観察を続けて貰うことにしました。覆土が厚すぎて発芽しなかったり、1か所からまとまって発芽してきたり、自分の行なったことの「その後」をしっかり観察することが植物の栽培では大切です。家に帰ったら花好きのおばあちゃんに見て貰うという学生さんもいらっしゃいましたが。
種子播き終了後、次はベンジャミンゴム(斑入り品種)の挿し木です。基本的な挿し木のポイントを説明し、次回の実習では、自分で挿し木したものをポット上げして貰いますので、その時にすべて活着せずに枯れてしまっていては困ります。挿し穂の選び方、挿し穂の採り方、穂の調整方法、挿し方にポイントがありますので、それぞれの作業について、注意しながら挿し木を行なって貰いました。
あまりの暑さに、実習中の作業風景を撮る余裕が全くなく、後日、発芽室から出して灌水をする際に撮ったものが上の画像です。
果たして次回の実習の際に、自分の挿したベンジャミンゴムが活着しているのか? 実習を行なってから10日ほどが経過しましたが、何となく鉢ごとに違いが出てきました。今後、この植物を使って、2年生、3年生の実習では、鉢増しや摘心、仕立ての実習を行う予定でおります。
(渡辺 均)
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