オタネニンジンは7月から8月にかけて赤い実を熟し、
種子を採種します。
ところがこの種子は胚が発達途中かつ生理的休眠状態にあります。
つまりは播いてもすぐには発芽しないということです。
採種直後の種子とその胚の様子
そのため、慣行では芽切り処理というものが行われています。
これは種子を同量の川砂と混ぜ、土の中に埋め、胚の発達を促す処理です。
処理に最適な温度は15℃と言われていますが、
種子の形成時期から高温も何らかの形で作用しているのではないかと
考えています。
芽切り処理をしても当年に発芽しない種子も出てくることから、
高温の積算が胚の成熟に関係していることも考えられます。
現在、高温による芽切り処理を行って、
胚の成熟を観察しているところです。
��新藤)
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