2013年11月20日水曜日

オタネニンジンの冬芽


オタネニンジンの葉が完全に枯れ上がりました。
冬到来ですね。





地上部が枯れ上がったしまったオタネニンジン、
しかし、完全に枯れてしまったわけではありません。



地下部はしっかり生きています。



葉の基部をよくみてみると冬芽が観察できます。
冬芽とは夏から秋に形成され、冬季の休眠を経て翌春に芽吹きます。



これがオタネニンジンの冬芽です。
まるで一つに塊にみえますね。


写真の上から、
左に昨年に着生した葉痕、右に今年着生した茎葉、右に冬芽、
左にやや小さい冬芽、中央にさらに小さい冬芽が確認できます。
bud in bud という感じですね。


オタネニンジンは単茎といって1年に1本の茎しか伸ばしません。
右に見える冬芽が翌春に芽吹くところで、他の冬芽は休眠を続けます。

ということは、左のやや小さい冬芽は再来年に芽吹くもの、
中央のさらに小さい冬芽は再々来年に芽吹くものということになります。



もちろん多茎の個体もみられますので何とも言えませんが、
改めてオタネニンジンって不思議な植物だなあと思います。


��新藤)






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