2024年9月10日火曜日

花葉サマーセミナー

 先週の9月6日,7日は、花葉サマーセミナー2024「SDGs時代における植物による環境・健康・福祉と街づくり」“社会課題解決に繋げる国内外の最新研究、先進事例”が都内で開催されました。
 当日は業界をリードする著名な10名の講師の先生方にご講演をいただき、100名程度のご参加を頂きました。

セミナーの様子

 この場を借りて、ご参加頂きました皆様、講師の先生方に厚く御礼申し上げます。



黒沼


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2024年9月9日月曜日

生薬原料辛夷をつくるためのコブシ栽培

先週は愛媛県西条市に出かけておりました。そこで、コブシ(モクレン科 Magnolia kobus DC. var. kobus)の栽培を行なっております。コブシというと初春に野山で咲く白い花を思い浮かべる方が多いかと思います。もしくは庭や公園などに植えられている観賞樹のイメージでしょうか。

生薬原料としては、2月頃に開花前の膨らんだ蕾を収穫し、乾燥させたものを辛夷(シンイ)として利用されています。この中には、鎮静、鎮痛、抗炎症作用を有する成分が含んでおり、漢方処方に配合される原料として必要不可欠なものです。

 

これまでの辛夷の収穫は、山に入ってコブシの木に登り、もしくは枝を払って集められていました。考えただけでもとても大変な作業だと想像がつきますね。最近は、山に入いり、きつい作業をする人が減ってしまったため、国産の辛夷が足りないそうです。

 

そこで、8年前に果実を収穫してタネを播き、6年前に愛媛県西条市内の圃場に苗を定植しました。植栽方法は密植した生垣風に仕立て、木に登らなくても、もしくはキャタピラー式の高所作業車に乗って、できるだけ早期に収穫できるような樹形を考案しました。

 


コブシの密植栽培の様子

 現地で確認したところ、来年の春に開花する蕾が枝先に多数着いていることがわかりました。来春はいよいよ収穫を行なう予定です。品質や収量はもちろんですが、収穫を行なう際の作業性なども調査したいと考えております。

 

(渡辺 均)

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2024年9月2日月曜日

ヨモギの切り戻し ~ 今年2回目!~

ヨモギの切り戻しの作業は、今年2回目です。猛暑の中の作業でした。前回の模様は、下記をご参照下さい。

 

タネができる前に ~ヨモギの切り戻し~(2024617日のブログ)

https://naeseisan2.blogspot.com/2024/06/blog-post_17.html

 

前回のブログにも切り戻しを行なう理由を書きましたが、単に茂り過ぎただけではなく、種子をつけさせないために行ないます。ヨモギは風媒花なので、何もしなくても勝手に種子がつき、ポット内にその種子がこぼれ落ちると発芽して、親株と異なる形質の株が生えてしまいます。せっかく集めた各自生地の「系統」を雑種化させないために切り戻しを行なっているわけです。

 

切り戻し前

 

切り戻し後

 

戸外でもちょうど今頃、ヨモギの開花を見ることができます。顔を近づけて、よく見ないと咲いているのか分からないほどを地味な花ですが、風媒花だけにこの花粉で花粉症になる方もいらっしゃるようです。

 

種子でも地下茎でも旺盛に繁殖して厄介もの扱いされるヨモギですが、各地に自生しているヨモギの特徴が異なることは、あまり知られていないようです。艾(もぐさ)に向くヨモギ、艾葉として生薬に向くヨモギ、草餅などの食材に適したヨモギ、鉄分などを多く含み野菜ジュースや青汁などに向くヨモギ、入浴剤に向くヨモギ・・・・・。ヨモギの可能性はまだまだ広がります。

 

(渡辺 均)

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2024年8月30日金曜日

植生調査へ!

何ヶ月経っても、この暑さにはまったく慣れませんね。

学部4年の五味です。

 

先日、徳島県吉野川流域の堤防の植生調査をしてきました。

なぜこの場所なのかというと、私が卒業研究で作製している堆肥には、吉野川流域の堤防刈草が使われているからです。堤防刈草とは、その名の通り、河川の堤防沿いに生えている雑草を刈り取ったもののことです。廃棄してしまう堤防刈草を再利用するために堆肥化し、その環境負荷と品質を評価しています。

今回は、この堆肥にはどのような植物が含まれているのかを調べるため、植生調査を行いました。

 

植生調査をした日は、千葉は曇りだったのですが、徳島はカラッとした晴天!日陰もなくとても暑い中、川の下流~中流を移動し、何地点かで調査を行いました。

堤防の様子はこんな感じです↓




まさに「夏」という景色!!

それぞれの地点で、1m2に生えている植物の種類と割合を調べました。図鑑を見たり、撮った写真を画像検索したりして、植物の名前を特定していきます。

一見すると、全部緑色で花も少なく似たような植物ばかりですが、詳しく見てみると、意外と多くの植物が生えていました。調査の結果、吉野川流域の堤防刈草はイネ科の植物が多いことが分かりました。


余談ですが、河口まで来ると海のしょっぱい匂いがしました。

 

先生方は、図鑑を見なくても一目で植物の名前を判別されていました。雑草の判別は花よりも難しいですが、私も花だけでなく雑草の名前も分かるようになりたいです…!

 

  (学部4年 五味)

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2024年8月27日火曜日

涼しげ~

 暑い日が続いておりますが、こんな真夏に花を咲かせる植物が…



斑入りのヤブランです。

 斑と淡い紫色の花が涼しげです。
 広く流通する1年草の花壇苗は、春から秋まで咲き続ける連続開花性があり、それも素晴らしい性質です。一方、ヤブランをはじめとした多年草は、開花期が短くても、毎年、開花で季節感を演出してくれるところががいいですね。
 ヤブランを見習って、今年も暑い夏を乗り切ろう!
 

黒沼


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2024年8月26日月曜日

オタネニンジン5年根の特別販売~予約開始!~

今年もオタネニンジン5年根の特別販売を行なうことになりました。福島県内で研究(試作)を進めている一部を掘り上げ、販売することになりました。

 

9月中に掘り上げますので、購入をご希望の方は、一般社団法人 日本薬用機能性植物推進機構までお早めにお問い合わせ下さい。生のオタネニンジンの根は、巷にはほとんど出回らない大変貴重なものです。

 

今年の出来ですか? 掘ってみないと分かりませんが、昨年並みでしたら、下の画像のようなものが収穫できるはずです。昨年は、180gから大きいものでは300g以上のものもありました。すべて、300g以上なら良いのですが、生育のばらつきが大きいのは今後の課題です。

 

昨年収穫されたオタネニンジン

 

予約販売は、本数もしくは重さで受け付けますが、1本で200gジャストのオタネニンジンはそうありませんので、「(重さに関係なく)5本」、「1本もしくは2本で300gくらい」、「(大きめのもので)1㎏程度」のようなご注文を頂ければと思います。お届けは、9月中旬以降の予定です。参鶏湯や天ぷらにすると絶品です。お酒に漬け込んで薬酒として、お休み前に少量飲んでも良いでしょう。滋養強壮、冷え性の改善などに効果があると言われています。

 

お問い合わせは、お名前、ご住所を明記の上、下記のメールアドレスまでお願い致します。

一般社団法人 日本薬用機能性植物推進機構 事務局

  メールアドレス: info@jfppa.or.jp

 

 

(渡辺 均)

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2024年8月20日火曜日

仕事日和

 夏は植物管理のため、大学に来なくてはならないため、連休は絶好の仕事日和です。先週は、未消化分の仕事を着実にこなした日々でした。しかしまだ残っているという恐ろしさ…

 下の写真は、とある分析のための滴定実験の様子です。チモールブルーと呼ばれる指示薬を加え、NaOHを加えていくことで、黄色から青色へと変化させていきます。


 滴定試験を本格的に実施したのは初めてで、微妙なさじ加減が必要で、クラシカルな方法ですが、難しさを感じました。また、溶液のpH調整なども結構繊細で、大量のサンプルで分析を行うことが多い当研究室の場合は、あまり向いていないと感じました…
 今回は何とかデータを出すことに成功しましたが、しっかりと理論を理解した上で、安全かつ効率的な実験方法の整理や工夫が重要であると感じました。何をするにも、結局のところ、時間をかけて丁寧にやらなくてはならないということですね…泣



黒沼

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