2024年12月23日月曜日

季節は夏? ~ オタネニンジンの促成栽培 ~

冬至が過ぎたばかりで夏の話題?と思われたかも知れませんね。南半球に出かけているわけでもありません。

 

いつになく、今年は冬らしい寒さが続いていますが、花卉・苗生産部の人工光型の閉鎖型苗生産装置(植物工場)内ではこの時期でもオタネンンジンの1年生、2年生、3年生の各苗が元気に育っています。

 

オタネニンジンの促成栽培による2年生苗(1年栽培)

 

当研究室で開発した1年で2年生苗を得る方法により、上の画像のようにオタネンンジンは2年目の夏を迎えています。このまま順調に生育すると、もうすぐ地上部が枯死し、休眠に入ります。この苗を来年の4月に圃場に定植すると3年目がスタートします。

 

野菜や花では、苗づくりと製品生産は分業化され、多くの品目では生産者は苗を購入することが当たり前です。一方、薬用植物では採種から播種も含め、未だに生産者の仕事であり、その間に発生するリスクをすべて生産者が背負わなければなりません。

 

オタネニンジンの栽培は、圃場の準備に1年以上をかけ、播種から収穫までに5年~6年を要します。少しでも、その間の生産者のリスクを減らし、また、新たな栽培者に作付けをして頂くため、来年は本格的な促成栽培による2年生苗の量産化に取り組んで行きます。来年に向けての決意?

 

 

(渡辺 均)

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