園芸学科の3年生の栽培・育種学専門実習(花卉コース)でペチュニアの播種を行ないました。今回は、自分で好みの花色や草姿を選んで交配し、約1ヶ月後に採種したものを播種しました。栽培をしていると、必ずしも発芽率が保証されている市販の種子を播くだけとは限りません。発芽率の不明な種子や休眠性の高い野生種の種子などもあり、セルトレイに播いてしまうと用土が劣化したり、播いた種子が小さくて分からなくなってしまうことも良くあることです。
そこで、濾紙を敷いたシャーレに播いて、確実に発芽させる方法を実習で行ないました。まず、ピンセットを使って、蒴果と種子を分けます。種子はできるだけ手で触れないように。
蒴果と胎座を取り除き、種子の精製完了!
1%の次亜塩素酸ナトリウム液で3分間浸漬して滅菌させます。種皮の色の変化をチェック!
3回以上蒸留水で洗浄し、最後に50ppmのジベレリン水溶液を入れ、スポイトで種子ごと吸い上げ、濾紙を敷いたシャーレに播種します。濾紙からジベレリン水溶液が染み出す程度がポイントです。
最後に播種日と交配組み合わせをシャーレの表に書き、乾燥を防ぐため、パラフィルムでシャーレを密封させたら播種完了です。25℃の発芽室内に入れると通常は3~5日ほどで発芽してきますが、今回は次の実習日の関係から、しばらく5℃の冷蔵庫に入れて保管させ、実習日に合わせて発芽室へ移動させます。この方法ですと、セルトレイに播種するより、汚れず、温度処理も容易に行なうことが出来ます。
(渡辺 均)
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