真夏日が再来し、腕時計の日焼けあとがくっきりできました。花卉研修士1年斎藤です。
今回は、私の実験対象植物のダンギク (Caryopteris incana)
に関して少しばかりご紹介いたします。
ダンギクは、シソ科カリガネソウ属に属する多年草であり、日本においては絶滅危惧Ⅱ類 (VU) に登録されていることは、みなさんご存知でしょうか?
上の写真は、7月上旬の長崎県対馬列島の現地調査時に撮影した、対州層群に自生するダンギクです。ダンギクは日本国内において西九州にのみ、各集団が局在的に自生しており、日当たりの良い露岩地を好んで群落を形成しています。
そして興味深いことに、対馬や甑島、五島列島などに分布する群落間において表現型 (草丈・花色等) の種内変異が確認されています。
しかし、ダンギクは年々自生集団の減少・消滅が報告されており早急な対策が必要となっております。
私の研究テーマは、このような多様な種内変異をもつダンギクにおいて、乾燥や塩性など環境的要因が群落間変異に影響を与えているかを調査することです。
このような、山間内陸地に大群落を形成している場合と、沿岸露岩地にごくわずかな群落を形成しているように、様々な環境要因が関与し群落間変異に影響していると考えられます。
他にも・・・
こんな法面加工後のほんの僅かな亀裂の隙間や
海を眺めちゃってるダンギクもいました。
私だったら絶対自生したくないような環境下で精一杯生きるダンちゃん。なぜここで自生しているのでしょうか。
人間も十人十色。ダンギクも十人十色。様々な点を考慮し研究を進めていきます。
(学生:斎藤)
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