2021年4月13日火曜日

チップバーンの原因遺伝子の探索

  久しぶりに研究の話をさせて頂きます。先日、トルコギキョウにおけるチップバーン原因遺伝子の探索に関する論文「Search for Candidate Genes Causing the Excessive Ca Accumulation in Roots of Tipburn-Damaged Lisianthus (Eustoma grandiflorum) Cultivars」が掲載されました。(詳しくはこちら

チップバーン発生の様子

 これまで、当研究グループでは、根への過剰なCa蓄積によって、高Ca環境下でもチップバーンが発生することを明らかにしてきました。(詳しくはこちら
 今回は、どんな遺伝子が、根への過剰なCa蓄積を引き起こしているのか?を調査した研究です。現時点では、「この辺の遺伝子が怪しいぞ。」という段階ですが、今回得られた結果を基に、より詳細な実験を行うことで、トルコギキョウにおけるチップバーンの原因遺伝子が明らかになるかもしれません!?

 遺伝子に関する研究は、まだまだ素人レベルですが、これまで栽培試験で明らかにしてきた知見が、大きな支えとなっています。地道で試行錯誤の繰り返しですが、私たちは「私たちのやり方」で課題の解決に貢献できればと思っています。



黒沼

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