早いもので、今日から2月ですね。2月と言えば、卒論発表会の時期が近づいてきましたが、今年はオンラインでの発表会になることが決まっています。
さて、昨年の12月から当センターの直売所「緑楽来(みらくる)」で販売をしておりました食材用のオタネニンジンが完売となりました。
薬用のオタネニンジンは、通常4年~6年間は栽培されますが、食材用は1年、もしくは2年生根を販売しています。まだ若い苗なので、根の中に含まれているオタネニンジンの主要な薬効成分と言われているジンセノサイドの含量も6年根と比べたらごく僅かです。また、それほどくせもなく、天ぷらや茶わん蒸しのような和食から、中華風に他の食材と一緒に炒め物にしてもとても美味しいです。私は、この小さな根を数本食べただけで、顔がほてりますので、僅かとは言え効き目は十分にあるようです。
薬酒とするには、若い根ではなく、4年生根以上のものの方が良いようです。ちなみに、私は6年根を氷砂糖とウイスキーに漬け込んで人参酒を作っています。ホワイトリカーよりも美味しく飲むことができます。
話は戻りますが、この若いオタネニンジン苗を50g、1000円で「緑楽来(みらくる)」で販売していました。1㎏に換算すると2万円です。皆さんは、高いと思われますか? 安いと思われますか? 売店で購入されるお客様は、お買い得と思われたようです。今年販売した10㎏近くが、1ヶ月ほどで売れてしまいましたので、オタネニンジンの価値とその価格を納得して買われたということでしょう。数量限定で、この時期にしかないことも一因かも知れませんが・・・。
ところで、なぜ、若いオタネニンジンを販売するのか? これまで、オタネニンジンは、薬用としてしか栽培されておりませんでしたので、収穫までに4年~6年はかかっていました。その間は、生産者は収入が無いことになりますので、高齢化によってオタネニンジンの栽培者が減っても、新規就農者が人参栽培に手を挙げることはありません。4年根を作るにしても、畑の準備などもありますので、それ以上の期間、無収入になってしまいます。
そのため、出来るだけ早く、収益を上げるためにも、若い苗を食材としても利用・普及させ、薬用のオタネニンジンの栽培も含めて復活させたいと考えています。当研究室で研究を進めているオタネニンジンの早期育苗技術によって、1年で2年生根を育成することができましたので、健康源として、食材としても薬用としても広く普及できればと考え、さらに研究を進めています。
(渡辺 均)
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