バナナと再会！

諸事情から柏の葉キャンパスの花卉園芸必修1000属ハウスを縮小したのが2年前の春のことでした。それまで、毎年、1000属ハウスの入り口脇に春に植え付けられ、秋に掘り上げてハウス内へ移動させていたバナナの居場所が無くなってしまいました。

そのバナナが当研究室で大切にされていた理由は、種名は不明ですが、果実の中に大きな種子ができ、食べるところは少ないのですが、甘酸っぱくてとても美味だったからです。私たちが良く知るバナナの味と違い、一度食べると忘れられない味でした。

といっても、毎年、春秋に移植を繰り返していたので、晩年は果実を着けることはほとんど無くなってしまいました。最近の学生さん達は、大変な思いで移植作業はしましたが、残念ながらこのバナナの美味しさを知りません。

今から10年前に収穫されたバナナ

過去のブログ

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ということで、一昨年に花卉園芸必修1000属ハウスの縮小と同時に、青森県内の栽培施設に引き取って頂きました。

別件の打ち合わせもあったことから、先日、久ぶりにそのバナナと再会しました。こちらの施設では、温泉熱を利用して冬季も暖房しており、ハウス内に地植えされたバナナは見事に生長し、花芽も茎の中にあるようで、その部分が膨らんでいるのが確認できました。

 オーナーさんから「実ができたら送りますよ～」と仰って頂き、久しぶりにその美味しさを皆で味わえるかと思うと今からとても楽しみです。食べたら、その美味しさだけではなく、おそらく口の中でごそごそと種子を選り分け、また播いて育てたくなることでしょう！

（渡辺　均）

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