2022年12月19日月曜日

オタネニンジンの芽切り種子

今年の7月に赤熟したオタネニンジンの果実を洗浄し、‘秘伝の技’で約5ヶ月間芽切り処理を行なっていましたが、先日、最後の種子を取り出しました。以前にも書きましたが、このオタネニンジン種子は、赤熟した時点では胚が発達しておらず、その後に温度処理を行なうことで、初めて胚が完成します。

 

さっそく、その処理を行なっていた種子を取り出して洗浄し、いったん新聞紙の上に広げて乾燥させます。

 

洗浄後のオタネニンジン種子

 

一日ほど風通しの良い日陰で乾燥させると、オタネニンジンの外皮が白く乾いてきます。また、種子の真ん中が割れていますが、これが芽切りが完了したサインです。きれいに仕上がりましたね~。 自画自賛!

 

芽切りが完了したオタネニンジン種子

 

この種子は、その後、低温処理をかけて休眠打破を行なうことで、来春に発芽が見られます。一年前から自分たちで発芽する種子を準備しなければならない大変さはありますが、そこが逆に薬用植物栽培の面白いところでもあり、技術がないとできないところでもあります。ここまで手間暇をかけて来春に発芽させても、実際のオタネニンジンの根の収穫はさらに46年後ですから、本当に息の長い植物ですね~。

 

この種子の一部は、ご注文を頂いていた方へJFPPAから有償でお分けしましたが、まだ若干残っていますので、ご希望の方はお知らせ下さい。

 

(渡辺 均)

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