2014年6月5日木曜日

位置について~

今年もマリ-ゴールドの季節がやってきました。

キク科のマリーゴールドは、播種してから出荷までの期間が短く
栽培も容易であるため
毎年、1年生の実習に組み込まれています。

しかし、栽培が容易・・・とは言っても、播種には少し時間がかかります。
何故かと言うと、マリーゴールドの種子は細長く、
ピンセットで掴みづらいうえ、
種子の端を中央に揃えなくてはならないからです。





















200穴セルトレイに、一粒づつきれいに播けました!

時間がかかっても、こんなに丁寧に播種をする理由は、
マリーゴールドの発根に関係します。

マリーゴールドの種子はキク科特有の冠毛を持ちます。
冠毛とはタンポポなどでは【綿毛】と呼ばれる、がくのことです。
下の写真をよく見てみると、黒い種子の上端(黄色矢印)に
白い毛状のものが見えます。

(実はマリーゴールドの冠毛はもっと長いのですが、
 日本で販売されている種子の多くは播きやすいよう切除されています)

この冠毛の反対端から、根が伸び(上の写真赤丸)・・・

















種皮を脱ぐように子葉が出てきます。
ネコが伸びをしているみたいにぐぐぐぐ~っと。

そのため、種子の端(冠毛の反対側)がセルの中央に置かれていないと
苗自体がセルの隅に追いやられてしまいます。
隣のセルにお邪魔してしまったり、、、
隣の苗と葉が重なってしまったり、、、
発芽後のことも色々と考えて播種をします。


播種の翌日には子葉が出てきた!と思ったら
播種から2週間後にはもう本葉が大きくなって!












あっという間にポット上げのステージまで成長しました。
ポット上げの様子はまた今度~


(池田)

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