2019年2月14日木曜日

桃とモモとさくらとサクラ

こちらペチュニア‘桃色吐息’


挿し芽も後半戦に差し掛かり、
綺麗に揃った苗が出荷のタイミングを待っています。




こちらモモ


苗木としての出荷を待ちわび、
ついに箱に詰められていきます。




以前ご紹介したモモ

年末の堀上げ作業




こちらペチュニア‘さくらさくら’

親株として、既にたくさんの‘子’を育てておりますが、
3月末までまだまだ現役です。




こちらサクラ



寒空の下、売店用に何本か枝を切ってもらいました。


暖かい苗テラスで2週間ぬくぬくと過ごし・・・
今や満開の啓翁桜です。


こちらの切枝は、売店で販売しています。

一足先に春をお届け~です♪



モモもサクラも、名だけで春を感じるような気がしますね。
早く暖かくなってくれると嬉しいなぁ~



(池田)




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2019年2月13日水曜日

花粉症には花蕾


 先週末は柏の葉にも雪が降り、薄くではありますが、一面の銀世界になりました。
 その後の快晴によってほとんどの雪は溶けてきましたが、一部残った可愛らしい遊び心が、キャンパスの入口にて出迎えてくれました。



 今週はまだ寒さが続く予報ですが、来週から昼間は10℃を超えるような暖かな陽気の日が増えてきそうです。
 それに伴い、風に運ばれる花粉の量もまた…。


 自身も大学に来てから花粉症が出始め、処方された飲み薬と目薬で何とかしのいでいますが、鼻づまりからくるぼーっとした熱を伴うような頭重感は、中々改善されませんね。

 そんな辛い花粉症に効果のある生薬が「辛夷(シンイ)」です。

辛夷はモクレン属Magnoliaのコブシやタムシバなど数種のまだ芽吹いていない花蕾を採取し、乾燥させたものです。


 この季節、キャンパスの薬草園のコブシにも、春を待つ柔らかい毛で覆われた冬芽がいくらか見られましたが、こちらを少々頂戴して乾燥加工しました。



 乾燥前の花蕾。




 乾燥後の花蕾。
 見た目上、そこまで大きく変わったところはありませんが、乾燥後は指で潰せば粉々に潰せる程度には乾燥しています。


 辛夷は特有の香りがあり、コクラウリンなどのアルカロイド類を含み、鎮静、鎮痛剤として、鼻炎、蓄膿症、頭痛等に対しての効果が報告されています。

 葛根湯に辛夷と川芎(せんきゅう)を配合した「葛根湯加川芎辛夷」は花粉症をはじめとする鼻づまりを抑え、「辛夷清肺湯」は炎症による熱感を伴う慢性的な鼻炎や蓄膿症に用いられます。


 以前に名前の由来にもなっているコブシの果実についてブログで紹介しましたが、こちらの実は薬用や食用には用いられません、残念。

 鼻水、鼻詰まりの症状に対する効能なので、花粉自体への効能ではないですが、花のつぼみが花粉症に効果あり、というのはなんだか不思議な感覚ですね。


(安藤匡哉)

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2019年2月12日火曜日

高級食材?

 今日ご紹介するのは、新たな「高級食材?」についてです。当研究グループでは、皆さんご存知の通り、オタネニンジン(朝鮮人参)の栽培期間の短縮に関する研究を行っております。オタネニンジンは、播種から収穫まで5~6年を要するため、閉鎖型の施設を上手に活用しながら、栽培期間の短縮を行うことは出来ないか?というのが狙いです。
 発芽に関しては、前任の新藤先生のご尽力もあり、採種当年の出葉(夏に採種し、12月中に芽を出させる)が技術的に可能となりました。
 
 また、今回ご紹介するのは、オタネニンジンの若芽です!!!
オタネニンジンは発芽処理をきちんと行った種子であれば、適温下で3~4週間で、上の写真のような状態になります。

 さらに2週間くらい経つと・・・
こんな感じ!

 この状態で収穫・パッキングし、現在、商品としての価値を共同研究先と評価している段階です。
 食べてみると、独特の渋みがあり、体に良さそうな印象です。さて、どんな評価が下るのでしょうか?新たな形での食材評価、結果が楽しみですね。



黒沼



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2019年2月11日月曜日

トウキの湯もみ作業

先週は宮城県南三陸町でトウキ(生薬名:当帰)の湯通し(湯もみ)を行なってきました。南三陸町では、7年前から私たちが栽培方法を確立させた1年栽培法で生産を行なっています。

生育状況の確認も含めて年に数回、現地を訪ねています。昨年の12月には掘り上げに立ち会い(実際に掘りましたが・・・)、今回は湯通し(湯もみ)の作業工程の確認と一緒に作業を行って来ました。

昨年の12月に掘り上げられたトウキは‘はさがけ’され、冬場の低温下でゆっくりと乾燥されていました。



ある程度乾燥されたトウキを湯もみに使用します。湯もみは、泥の着いたトウキの根を綺麗に洗い、汚れや小石などを取り除くことも目的の一つですが、その他にお湯で洗い、手で根をよく揉むことで、完全に根の生育を止めること、根に蓄積したデンプンを糖化させることなどの目的もあります。湯もみをして、しばらく乾燥させると次第に根の甘みが増してきます。

 ということで、小雪の舞う外気温1℃の現地に到着し、挨拶もそこそこに横から強風の入る雨除けハウスの中でさっそく作業工程の確認の後、湯もみ作業開始! 

使用するお湯は薪で沸かしています。すべて人海戦術です。お湯の湯気と薪を燃やす煙で時おり良く見えません! 全身‘いぶりがっこ’のようにスモークされました・・・。





 湯もみが終わったら根の形を整えて、さらにベンチの上に並べてしばらく乾燥させます。


 2日間にわたり作業を行なってきました。湯もみをすることで、根の表面の色もあめ色に変わります。
乾燥後、生薬メーカーさんに送られ、検査に合格すれば刻み生薬として、今年の6月頃には医療機関で使用される予定です。毎年行なわれていることですが、良い生薬を作るためには、採種から種子の選別、播種、育苗、畑づくり、定植、除草、収穫、乾燥、湯もみ、加工とどの工程も失敗が許されないとても重要な作業です。今回、その大切な工程のひとつの‘湯もみ’をきちんと確認することができました。

 従来から行われている2年栽培の生薬品質との同等性を担保しつつ、セル成型苗を定植する一年栽培法により、生産者の収益性が高まり、さらに作付け意欲が高まればと思っています。来月には来年度の栽培に向けた播種が始まります。


(渡辺 均)




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2019年2月8日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第5回 ミント

 こんにちは。学部3年の下重(しもじゅう)です。

 私の在籍している花卉園芸学研究グループでは、修士21名、学部44名の先輩方が、約1週間後に迫る論文発表会に向けて、日々練習会を行っています。
約半年間お世話になった先輩方の卒業・修了が近づき、寂しい気持ちでいっぱいですが、最上級生になる自覚と責任を持って行動していきたいと考えています。


 さて今回も、前回に引き続き「花」が香る植物ではなく、「葉」が香る植物について、お話ししたいと思います。
 第5回は、爽やかな香りを持つミントについてご紹介いたします。


 大学内のハウスの中に、花卉苗生産部が維持しているポット苗のミントがあります。



 ミント(Mentha)は、シソ科ハッカ属の植物です。ハッカ属の植物は突然変異を起こしやすく、葉の形状、色、香りなど、多様性に富んでいます。
中でも、大学で維持しているのは、スペアミントとパイナップルミントです。


スペアミント(Mentha spicata)は、黄緑色が鮮やかなミントです。

スペアミントは、菓子やタバコ、ハーブティーなどの香り付けに使われるペパーミント(Mentha piperita)と比較して、少し甘い香りのするミントです。その葉は精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)にも使用されています。
学名のspicataは「穂状花序(伸長した花軸に花柄のない小花が穂状につくもの)」を意味しており、その名の通り、穂状花序を示します。



 パイナップルミントは、葉の周縁部にクリーム色の「斑()」が入ったミントです。

 パイナップルミントは、斑が不規則に入ることから、観賞性が高く、カラーリーフとして、寄せ植えにも利用されます。パイナップルやリンゴのような、フルーティーな香りがします。



 ミントの中でも、葉全体がクリーム色になってしまったパイナップルミントの突然変異個体が一際存在感を放っていました。


 ミントの清涼感のある香りを嗅いで、お世話になった先輩方の卒業・修了を、ミントのような爽やかな笑顔で心からお祝いしたいと思っています。



(学部3年:下重)
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2019年2月7日木曜日

夏野菜⁉

始めましてこんにちは、
先月ほどから少しずつブログに写真で登場している新澤です。
今年から花卉苗生産の新メンバーになりました。
以後よろしくお願いいたします。

先週、横浜植木㈱のピーマン(Capsicum annuum L. 'grossum' )の
おばぴーとタネなっぴー、パプリカのエンジェルキスとベイビーミニキス
各赤・黄の計6品種を鉢上げしました。



おばぴーは果実部が通常のピーマンの約5倍の大きさなります。
タネなっぴーは種無しピーマンで

肉詰めなどの料理の時に果実内の種を取る手間がいりません。

ピーマン類の定植は5月頃に行いますが、
今回鉢上げしたこれらは『見本鉢』と呼ばれるもので、
ホームセンターの野菜売り場で
「このような草姿、果実になりますよ」というサンプルになります。
今回はこの見本鉢がしっかりと生産可能か調べるための栽培試験です。

なんと土や鉢も提供をして頂きました。太っ腹ですね!



バチルス菌入りのプレミアムな土です。効果はいかほど⁉


ポットに土を半分ほど入れて...


鉢上げをおこない。


誘引用の支柱を3本、三角形に建て

並べ変えて完成です。



夏季野菜なので夜温を15℃、昼温25℃に設定し、
ある程度成長したら頂芽のピンチをおこない3本仕立てにしていきます。

下記の写真は横浜植木の展示会で見させていただいた同品種の見本鉢です。
この様な草姿になるように栽培します。


(新澤 毅彬)

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2019年2月6日水曜日

風ニモマケズ


 陽の出ている時間帯は比較的過ごしやすい気温の日も増えてきました。
 個人的に鼻がムズムズする季節が近づいてくるので、戦々恐々としていますが…。

 今週はじめには北陸地方で春一番が吹いたと発表がありましたが、こちらでもなかなかに強い風が吹き荒れました。
 薬草園では、去年の5月頃に敷いた防草シートの一部が剥がれてしまいました。

 雨がしばらく降らずに土が乾燥していたことに加え、風の通り道にあたる箇所だったので影響が大きかったようです。
 まだまだ強くなりそうな風ニモマケナイため、対策として防草シートの補修、補強を行いました。



 めくれた箇所を一度剥がしてから張り直します。



 通常はこちらの留め具を挿してシートがばたつかないように留めていきますが、留め具と留め具の間から吹き込んだ風が、少しずつ留め具とシートを緩めてしまいます。

 大量の留め具を挿せば問題ありませんが、なるべく留め具も節約したい…。
 ということで、ビニールハウスの補修用で余っている鉄棒を使って、風が入り込まないように端部分を押さえ、その上から数ヶ所留め具を打ち込むことで対応しました。



 風の当たる端のシートは特に念入りに。

 マルチ張りの時もそうでしたが、これまで経験のなかった作業を実際に行うことにより、頭の中で考えていた手間や維持管理だけでなく、予想外なアクシデントと出会い、その対処と今後に向けた予防措置をとることを学ぶ良い経験になっています。


 …もちろん発生前にこちらで予想することが大事ではあるのですが、なかなかうまくいきませんね。
 同時に、世の中の生産者の方々が、いかに実践的な目線で作業を効率化し、数年から数十年のスパンで維持管理を考えているのかと感服するばかりです。


(安藤匡哉)

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