2019年2月5日火曜日

アルゼンチン日記 最終話 オキシペタラム祭り!!!

 10週に渡りお送りしてきましたアルゼンチン日記ですが、今日で最終回となります。アルゼンチン渡航の主目的であるオキシペタラムの自生地調査についてです。

 オキシペタラム(Oxypetalum)?聞き覚えのない方も多いはず!日本ではブルースターの名で流通しています。ブルースターは、高知県芸西村の特産の切り花で、薄いブルーの5枚の花弁が星にみえることから、その名がついたそうです。花言葉は「信じ合う心」ということで、結婚式のブーケなどで用いられているようです。
 今回はそのオキシペタラムの自生地調査ということで、高知県立農業大学校の西内先生とブルースターの生産者の吉永さんとともに、いざ探索です!そして発見!!!












 

 皆さん「ブルーじゃない!」と心の中で、ツッコんで頂けたでしょうか?笑
 そうなんです。赤いんです!実は、日本に一番最初に持ち込まれたオキシペタラムは、ウルグアイの一部地域に自生する青いオキシペタラムで、青色のみが国内で流通したために、「ブルースター」として、親しまれてきたわけです。しかし、アルゼンチンやブラジルで確認されているオキシペタラムの多くは、写真のような赤色で、近年では芸西村でも、赤色の遺伝資源が持ち込まれ、青だけでなく、白、赤の品種が作出されています。

 そしてさらに、今回は特別に…

 ピンク!!!これはアルゼンチンの一部の地域でしか確認されておらず、もちろん日本でピンク色の品種は存在しません。

 その他にも、
グリーン??

ホワイト??という感じに、様々なオキシペタラムを確認!!!

さらに、下の写真のように赤色でも、丸弁の個体も!

 オキシペタラムは、いずれの個体も簡単に見つかるものではありませんでした。その分、自生個体をみつけた時の喜びは大きなものでした。
 このように、同属の植物であっても様々な変異が確認でき、遺伝資源としての活用が期待されます。今後は、アルゼンチンとの協定が進み、遺伝資源の交流が行われる予定です。数年後には、「ブルースター」という名称ではなく、何か他の名前で流通するかもしれません。
 アルゼンチンにいた時は、「あと何日で帰れるのか?」ばかり考えていましたが、喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったものです。
 今後も地球の反対側との交流が継続し、両国の園芸産業にとって、より良い影響が生じることを願っています。

 グラシアス(ありがとう)!アルゼンチン!


黒沼


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