2017年10月9日月曜日

公開セミナー「薬用作物の国内生産拡大の取り組み-漢方医学の現場から」開催のお知らせ

本セミナーの参加者数が、定員に達しましたので、募集を終了とさせて頂きます。
2017年11月4日


キンモクセイの花香る季節となりました。
10月に入ってから、新しい3年生が研究室に配属され、長嶋技術職員が技術賞を受賞されたことは、先週までのブログで紹介されているかと思います。

さらに、昨日から安藤特任助教、新藤特任研究員と3年生の本田さんが大学間交流事業の一環でロシアへ旅立ちました。機能性植物に関する施設見学や大学での情報交換会も予定されています。

おめでたい話題をもう一つ! 101日付で黒沼尊紀特任研究員が助教に着任されました。

黒沼さんは園芸学部生、修士、博士と屋上緑化の研究を続けて来られましたが、今後は「先生」として花卉研究グループや花卉・苗生産部の教育と研究、運営に大きな力を発揮してくれることでしょう。

このように、この10日ほどでいろいろな動きがありましたが、まだまだ嬉しいお話は続くのですが、今回はここまで。

最後にお知らせをひとつ。
農林水産省委託プロジェクト研究の一環として、農業・食品産業技術総合研究機構と千葉大学の共催で、1120日(月)13時から柏の葉キャンパスで公開セミナー「薬用作物の国内生産拡大の取り組み-漢方医学の現場から」が開催されます。

詳細は以下をご参照下さい。
申込用紙はこちら

薬用植物の国内生産の現状や医療現場からのニーズ、今後の方向性などの話題提供と総合討論が予定されています。私は、「健康機能性植物生産が目指すところ」というタイトルで、国産生薬生産の現状と今後の方向性についてお話をさせて頂く予定です。

このほかにも、柏の葉診療所内の漢方調剤薬局、薬草園、苗生産施設の見学や懇親会も予定されています。薬用植物の生産から利用・処方される医療現場のニーズやその関連する施設までも理解することができる企画は、当センターならではのものではないかと思います。ご参加には、事前のお申し込みが必要ですので、上記のリンク先からご確認下さい。皆様の御参加をお待ちします。


 (渡辺 均)

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2017年10月6日金曜日

キンギョソウのピンチ


 こんにちは。修士2年の井上です。


 さて、秋のイベントの一つである、戸定祭(大学祭)まで残り1ヶ月ほどとなりました。
 前回の記事でも紹介させていただきましたが、花卉園芸学研究室では、例年戸定祭で花苗の販売を行っており、販売する苗の一部は学生が自から栽培しています。


 今回は、前回に続き、戸定祭で販売予定の「キンギョソウ」の生育状況についてご紹介させていただきます。

 こちらは、前回の記事で紹介させていただいた、ポット上げした直後の様子です(8月下旬)。



 あれから1カ月ちょっと


 現在の様子がこちら(10月上旬)






 花芽が付き始めています。ここまでいくと、開花まで間もなくといった感じです!



 しかし、すべての株が順調に生長しているわけではなく、こんな状態のものも….




 表土が湿っているのにしおれています。根腐れ?立ち枯れ病?
 実は去年もこのような萎れ症状に悩まされました。そのため、今年は去年の反省点を踏まえて、灌水頻度を減らす、多湿を避けるため株間を過密にしない、定植時に殺菌剤を灌注する、など試みましたが、今年もこのような症状がでしまいました。

 今後は原因を学生間で共有し、知識の習得に努めていきたいと思っています。


 病気によっては伝染性のものもあるため、このような株は破棄し、健全株に対しては、ピンチ(摘心)作業を行いました。


 今回のピンチ(摘心)の目的は、以下の通りです。

 ①枝数を増やして、花数を増やす、草姿をより良くする
 ②出荷適期を過ぎて、延びすぎたり、花数が減ってしまった植物をリセットする


 出荷時のばらつきを避けるためにも、一斉に行いました。



 ピンチ後の様子

 出荷まで残り約1カ月、よりよい状態の苗をお届けできるよう、頑張ります!


(修士2年:井上)

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2017年10月5日木曜日

フィンガープランツ 'ミンティア'のすすめ

先日、○○最中(もなか)という商品について、TVで拝見しました。
大変おいしい最中だそうですが、
奇抜な名前のその商品は「腹を切る」という意味合いもあり、
最初は全然売れなかったそうです。
しかし、店主がその商品の【使い道】を示したところ、
瞬く間に売り上げが伸びたというお話でした。

「最中」と「お花」という違いはありますが、
どんなに品質が良く、インパクトのある商品であっても、
なかなか販売数を伸ばすのは難しい。
しかし、その商品の【使い道】まで提案することができれば・・・?


こちらのお花はヘスペロジギス'ミンティア パープル'
というお花です。
このブログには何度も登場していますが、
「ヘスペロジギス」という名前は何度聞いても聞き慣れないかもしれないですね。


小さくかわいらしい紫色の花を春と秋に咲かせます。



他の鉢花のように葉を覆いつくすほど豪華に咲くわけではありませんが、
可憐に可愛らしく咲いてくれます。

そして、このお花の最大の特徴は、


葉を指で擦る(こする)爽やかなミント系の香りが指先にうつることです。


しかし、
「どうぞ葉を擦ってみてください」と誰かに言われれば、
あまり植物に触れたことが無い一般の方々でも
躊躇なく葉に触れることができるかと思いますが、
積極的に葉を擦る方も少ないのでは?と思います。

かといって、ミンティアの前を通る人達全てに
声をかけるというのもなかなか難しいものです。

では、どのようなシーンであれば抵抗なく植物の葉を擦る(擦ってもらう)ことができるでしょうか?

例えば、
高級レストラン(には行ったことはないですが…)に行き、
フルコースの料理(など注文したことはないですが…)を注文した時に
「フィンガーボール」というもの(なんて見たことも無いですが…)が出てきます。
どうしても指を使う料理の場合、フィンガーボールの水で指先の汚れを落とします。
フィンガーボールには香りづけとして、
レモンなどが入っていることもあるようです(噂ではそうらしいです…)が、
アクセサリーや手荒れが気になる方も多いのでは?と推察されます。

また、
焼肉屋さんに行くとお会計の際に、
ミント系のキャンディをくれるお店がありますよね(これは知ってます)。
こちらも、お口の中はさわやかになりますが、
料理の臭いが手についた場合は
口臭だけでなく指先も気になるのではないでしょうか?

そんな時に店員さんから、
「どうぞ葉を擦ってみてください」とミンティアの鉢花を
差し出されたらどうでしょうか???

さわやかな秋空の下で、
そんなことを考えながら、ハウスの遮光カーテンを収納しました。






(長嶋)



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進撃の巨

JIN

ではありません。

IMOMUSHI★

です。

そう、今日のブログはイモムシによる食害のお話です。
ほんの一部ですが虫画像注意です。
苦手な方はブラウザバックです。




8月に播種をして9月にポット上げをしたパンジー。
数量が多いのでポット上げをしてそのまま露地圃場で管理をするのですが
置いて一晩、してやられました・・・

多少は苗を食べられることも覚悟していたのですが、
本当に驚くほど苗が消滅していました・・・(涙涙涙

犯人は!

↓↓↓














ハウス内と違って虫の飛来を防げない露地ですので
ポットを置く前に虫の住みかとなる雑草を抜いたり、
セルの時点で浸透移行性のある殺虫剤を使用したり、
ポットを置いてすぐに粒剤を散布したりと対策はしていたのですが・・・














それでも現れるムシたち・・・














黒い小枝のようなものはヨトウムシの幼虫です。
ヨトウムシは、その名の通り夜盗虫。
夜行性で、防草シートやトレーの下から夜に這い出てきて
作物を食い荒らし、朝になると住みかへ帰っていきます。

どうやら、今年はムシ界にとっても気候が良かったらしく
柏市内の農園や家庭菜園でも被害が大きかったとのこと。
このイモムシ類は、小さい内には殺虫剤が良く効くのですが、
大きくなると殺虫剤があまり効かなくなってしまいます。
餌をモリモリ食べて一気に成長する上、
昼間は見かけないため、なかなか捕殺も難しいという厄介物。














今年は捕虫器も活躍しました。














夜になると誘蛾灯が点灯し、
下の袋にイモムシの親である蛾が集まります。
















上の写真は設置してすぐですが、
2週間経った今、たくさん溜まっていました・・・



元々、虫嫌いでなるべく視界に入れたくない筆者ですが、
今年はそんなことを言っていられませんでした。
『駆逐してやる!』を心の合言葉に、見付けては・・・見付けては・・・

学生さんや教職員の殲滅大作戦のおかげで、
ようやく平穏がもたらされました。


殺虫剤の予防的散布、周囲の除草、他植物の管理場所・方法、
既に来年のリベンジに燃えています。





(池田)




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2017年10月4日水曜日

新たな仲間たち


 月も変わり、本格的な秋への変化が感じられる気温となりました。
 関東では相変わらず曇の多い天気が多く、夕方には半袖では厳しいくらいですね。


 10月から後期スタートということで、学部生、大学院生の研究も折り返しから取りまとめが始まる頃になりました。

 一方で、後期からは研究室に新たな学生さんたちの仲間が加わりました。
 近いうちにブログの更新もあるかも?ですね。


 研究室のような先生と学生たちで構成されるチームのなかでは、先生から学生への指導はもちろんのこと、学生間の先輩から後輩への引継ぎも行われます。



 この日は植物の栽培の基本となる灌水の方法について、後輩へ指導する先輩の姿が見られました。

 大きさの違うハス口の使い分けから、植物ごとに異なる水を与えるべきタイミング、また効率的な灌水ルートなど、一度では覚えきらない情報を丁寧に何度も説明することで、身につけさせていきます。

 こうした教えるという過程は、教わる側だけでなく、教える側にも、作業理念の確認や自身の説明の甘い部分を見直すといったメリットもありますね。

 こちらとしても、どんな風に説明をするのか気になりながら、静かに聞き耳を立てていました。



(安藤匡哉)


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2017年10月3日火曜日

ELR2017 名古屋への参加

 先月のことですが、9月23, 24日と、ELR2017 名古屋に参加してきました。ELRとは、日本緑化工学会・日本景観生態学会・応用生態工学会の三学会合同大会を指し、植物だけではなく、動物の生態や環境マネジメントなど、様々な研究分野の発表が行われています。
 そのなかでも、今回のELRでは、「グリーンインフラ」が一つのトピックとして、国際シンポジウムの講演を聴くことが出来ました。
ジャック・アハーン教授の講演の様子

 国土交通省によると、グリーンインフラとは、自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方で、米国で発案された社会資本整備手法だそうです。我が国では、平成27年度に閣議決定された国土形成計画、第4次社会資本整備重点計画において、「国土の適切な管理」「安全・安心で持続可能な国土」「人口減少・高齢化等に対応した持続可能な地域社会の形成」といった課題への対応の一つとして、グリーンインフラの取組を推進することが盛り込まれました。

 緑地は、環境調節効果や生物のすみかとしての役割、心理的効果など、その「多機能性」について、多くの調査研究がなされてきました。そうした学術的なバックグラウンドが整備されてきた近年だからこそ、緑の多機能性の新たな応用として、「グリーンインフラ」と呼ばれる考え方が生まれてきたのだと思います。
 インフラやコンサル、緑化業界において、このような考え方の普及は、大きなビジネスチャンスの一つです。しかし、緑化に関わる一研究員としては、このようなマクロな視点をもった研究活動も重要ですが、一つ一つの現象ときちんと向き合い、緻密で丁寧な研究活動を行うことが、次の概念や波をつくることに繋がると信じています。
 「千里の道も一歩から」、そう自分に言い聞かせて、今日も植物の重さを計ります。笑


黒沼



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2017年10月2日月曜日

平成29年度後半戦のスタート! ~薬草園の秋の花~

本日(102日)から大学は、長い夏休みも終わり講義や実習が始まりました。キャンパス内も賑やかになることでしょう。

年度の後半は、卒業する学生さんにとっては、実験の追い込みと取り纏めが待っています。卒業研究が進んでいる人も、そうでもない人にも平等に期限が迫ってきます。その期日までに何をどこまでやらなければいけないのか、実験材料の植物の状態を確認しながら、早めに見通しを立てる必要がありますね。例年のことですが・・・。卒論は一朝一夕にはまとめられませんからね。 

さて、次々と花を咲かせてきた薬草園の植物たちの開花もそろそろ終盤です。コルチカムが終わり近づき、ショウキズイセン、シュウメイギク、オミナエシ、ワレモコウが見頃です。ダンギクの開花は、先週のブログで紹介されましたね。

ショウキズイセン ヒガンバナ科 Lycoris aurea (L'Her.) Herb.


シュウメイギク


オミナエシ


ワレモコウ(ピントを合わせ辛い植物です)


新顔のクサボタンも開花していました。
クサボタン キンポウゲ科 Clematis stans Siebold et Zucc.
花は小さく、薄紫色で可愛らしい花を着けますが有毒植物です。


まだ姿を現さないのはサフランくらいです。

日が短くなり、気温が下がり始めることで、屋外の植物は緩やかに冬支度に向かっています。まだまだ実験材料としてサンプリングが必要な植物は、寝られては(花が無くなっては)困りますので、加温と電照の出番になります。


 (渡辺 均)

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