2018年1月22日月曜日

カランコエの葉挿しのその後

柏の葉キャンパス内の花卉園芸必修1000属検定用温室内でKalanchoe synsepala (Bak.) var. dissecta (Bak.) Rauhの花が咲いています。



本植物は葉の脇からランナーを伸ばし、多肉質の羽裂する切れ込みのある葉も特徴のひとつです。



この植物は、5年ほど前に多肉植物専門店で入手したものです。結構な値段のするものでした・・・。

2年前にランナーによる増殖と植え替えを行ないました。その際、数枚の葉が取れてしまったので、部屋にある鉢に1枚だけ挿しておきました。窓越しの良く日の当たる場所に置き、時々液体肥料を与え、乾かし気味に管理しました。すぐに発根はしたようですが、一向に芽は伸びて来ず・・・。2年が過ぎました!

いつしか葉の切れ込みは無くなり、肉厚の丸々とした葉に肥大してしまいました。4号サイズに輪鉢が小さく見えますね。



十分な環境条件のもと、葉で光合成は行なわれ続けましたが、その光合成産物が生長に利用されることがほとんど無いため、葉に蓄積されたということですね。芽の無い葉と根だけの個体ですが、葉は光の方向に数ヶ月かけて向いていきます。

一年草でも子葉が展開した後に摘芽を行なうと、茎と子葉の肥大が起きることはありますが、その際は、その後に腋芽を伸ばして生長するか、芽が伸びて来なければ数ヶ月で枯死してしまいます。

人間でいえば、貯めてしまったものは消費(分解)させない限りなかなか減りませんが・・・。3年目を迎えたこの葉と根だけの個体は、今後どのような生長を続けるのでしょうね。


(渡辺 均)

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