2021年1月14日木曜日

冬の花壇で咲き続ける花

ポット苗担当の仲井です。

今日は、先日「秋冬苗のイチオシ」というタイトルで投稿した内容の、
その後のお話です。

先日の投稿では、秋冬苗のお勧めとして、
中高性キンギョソウとジプソフィラ(カスミソウ)をご紹介しました。
一般的な、季節の花のポット苗は、購入後に戸外で楽しむ方が多いですので、
植付け後の屋外でのパフォーマンスがとても重要だと思っています。
図鑑やカタログに「耐寒性」とあっても、
実際植えてみると寒風や霜で枯れてしまうものもたくさんありますよね。

ということで、屋外へ植えた2品種のその後ですが・・
 ・中高生キンギョソウ→◎
 ・ジプソフィラ(カスミソウ)→△
という結果となりました。現在の写真をご覧ください。
キンギョソウは咲いた花が保たれており、葉も綺麗で、とても優秀です!
一方で、ジプソフィラは葉が一部枯れ、しおしおに・・(涙)

この鉢を置いている場所は、霜にも寒風にもさらされやすい場所。
今年はとくに寒さが厳しいことを考えると、
ジプソフィラも形状維持しているほうかもしれません・・・。
(ジプソフィラを応援したい・・)
にしても、ジプソフィラは寒風や霜にさらされない場所に
植えたほうがよさそうです。

ちなみに、この鉢の近くに置いてある鉢もご覧ください。

こちらは、矮性のストックと、ビオラ、キンセンカの寄せ植えです。
冬花壇の花苗評価としては、
 ・ストック→◎
 ・ビオラ→◎
 ・キンセンカ→〇
といったところでしょうか。
キンセンカは、葉は青々と綺麗なのですが、
かれこれ1ヶ月ほど花が咲いていません。蕾はあるのですが、
ギュッと閉じこもってしまっています。

冬花壇の、花が綺麗に咲いているキンギョソウやストックに言えることは、
「すでに咲いている花が、長く‛維持’されている」ということ。
パンジービオラ以外の多くの冬花壇の花は、
こうも寒いと花上がりがほぼ止まってしまいますので、
「植えどき」がとても重要です。
(パンジービオラは寒くても花が上がり続けるので最強です!)

冬に強い「品種」の選定はある程度分かりやすいのですが、
「植えどき」は難しいです。
あるお客様から「去年、別の所から仕入れたストックが咲かなかったから
今年はキンギョソウに」というお話を先日伺いました。
植えた場所や管理方法が合わなかったことも
可能性としては考えられるのですが、それよりも要因として大きかったのは、
植えた苗の花のステージが、植えた後の天候や気温とうまくかち合わず、
咲いていた花が終わった時にはもう寒くなっており、
次の花が咲いてこなくなってしまったのではと推測します。

植える際の花のステージだけでなく、花の咲き方・性質、
植えた後の天候や気温によっても、花を楽しめる期間が変わるので、
「植えどき」は本当に難しいですよね。
上の写真のキンセンカも、もしかしたら、植えどきによっては、
極寒の今でも、咲いた花が維持できていたかもしれません。

受注生産でお出しする花苗に関しても、
各季節で長く楽しめる「品種」の模索はもちろんですが、
「植えた時点で見栄えがして」「花壇で長く花が楽しめる」ように、
いつ植える苗をどのようなステージで出荷したらよいのか、も、
引き続き模索していきたいと思っています。

仲井

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿