2024年9月17日火曜日

学会発表

 9月12日~9月14日に、第55回日本緑化工学会・研究発表会@東京農業大学に参加してきました!当研究室からは、学部4年の五味さんが「堤防刈草の炭素ポテンシャルの推定~刈草の廃棄方法に着目して~」というタイトルでポスター発表を行いました。

ポスター発表の様子

 写真のように多くの方に興味を持っていただけたようで、何よりです。「緑化工学」という分野でも、発表者のバックグラウンドは様々で、生態学、物理学、生物学、心理学、経済学などなど、幅広い分野の方々と交流が出来ます。そうした方々と意見交換を行うことは、自身の研究をより俯瞰的に、より緻密に、見つめ直すことに繋がります。
 また、学会発表や学術誌への論文掲載を行うことは、学術的知見を社会に発信・還元する第一歩です。これからも成果を積み上げた学生さんには、積極的に学会発表を行ってもらいたいと思っています。
 
黒沼

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2024年9月16日月曜日

赤と白 ~ゲンノショウコの花の色~

赤と白といえば、ワインを思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、9月に入りゲンノショウコ(フウロソウ科 ・ Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton)の花が各地で咲いています。多くの野生種の場合、花色は一色のことが多いようですが、ゲンノショウコは赤花~白花まで花色に幅があります。

 

西日本に赤花種が多く、東日本に白花種が多いと記述されていることがありますが、実際にはどうなのでしょう?

 

赤花のゲンノショウコ(栃木県宇都宮市)

 

白花のゲンノショウコ(福井県越前市)


白花のゲンノショウコ(愛媛県新居浜市)

 

訪問先で自生していれば、ゲンノショウコの花色を確認するようにしていますが、上の画像のように必ずしも、これまでの記述どおりではないような気がしています。また、花弁の形などにも違いがあるようです。

 

皆さんのお住いの近くのゲンノショウコの花は何色ですか?

 

(渡辺 均)

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2024年9月10日火曜日

花葉サマーセミナー

 先週の9月6日,7日は、花葉サマーセミナー2024「SDGs時代における植物による環境・健康・福祉と街づくり」“社会課題解決に繋げる国内外の最新研究、先進事例”が都内で開催されました。
 当日は業界をリードする著名な10名の講師の先生方にご講演をいただき、100名程度のご参加を頂きました。

セミナーの様子

 この場を借りて、ご参加頂きました皆様、講師の先生方に厚く御礼申し上げます。



黒沼


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2024年9月9日月曜日

生薬原料辛夷をつくるためのコブシ栽培

先週は愛媛県西条市に出かけておりました。そこで、コブシ(モクレン科 Magnolia kobus DC. var. kobus)の栽培を行なっております。コブシというと初春に野山で咲く白い花を思い浮かべる方が多いかと思います。もしくは庭や公園などに植えられている観賞樹のイメージでしょうか。

生薬原料としては、2月頃に開花前の膨らんだ蕾を収穫し、乾燥させたものを辛夷(シンイ)として利用されています。この中には、鎮静、鎮痛、抗炎症作用を有する成分が含んでおり、漢方処方に配合される原料として必要不可欠なものです。

 

これまでの辛夷の収穫は、山に入ってコブシの木に登り、もしくは枝を払って集められていました。考えただけでもとても大変な作業だと想像がつきますね。最近は、山に入いり、きつい作業をする人が減ってしまったため、国産の辛夷が足りないそうです。

 

そこで、8年前に果実を収穫してタネを播き、6年前に愛媛県西条市内の圃場に苗を定植しました。植栽方法は密植した生垣風に仕立て、木に登らなくても、もしくはキャタピラー式の高所作業車に乗って、できるだけ早期に収穫できるような樹形を考案しました。

 


コブシの密植栽培の様子

 現地で確認したところ、来年の春に開花する蕾が枝先に多数着いていることがわかりました。来春はいよいよ収穫を行なう予定です。品質や収量はもちろんですが、収穫を行なう際の作業性なども調査したいと考えております。

 

(渡辺 均)

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2024年9月2日月曜日

ヨモギの切り戻し ~ 今年2回目!~

ヨモギの切り戻しの作業は、今年2回目です。猛暑の中の作業でした。前回の模様は、下記をご参照下さい。

 

タネができる前に ~ヨモギの切り戻し~(2024617日のブログ)

https://naeseisan2.blogspot.com/2024/06/blog-post_17.html

 

前回のブログにも切り戻しを行なう理由を書きましたが、単に茂り過ぎただけではなく、種子をつけさせないために行ないます。ヨモギは風媒花なので、何もしなくても勝手に種子がつき、ポット内にその種子がこぼれ落ちると発芽して、親株と異なる形質の株が生えてしまいます。せっかく集めた各自生地の「系統」を雑種化させないために切り戻しを行なっているわけです。

 

切り戻し前

 

切り戻し後

 

戸外でもちょうど今頃、ヨモギの開花を見ることができます。顔を近づけて、よく見ないと咲いているのか分からないほどを地味な花ですが、風媒花だけにこの花粉で花粉症になる方もいらっしゃるようです。

 

種子でも地下茎でも旺盛に繁殖して厄介もの扱いされるヨモギですが、各地に自生しているヨモギの特徴が異なることは、あまり知られていないようです。艾(もぐさ)に向くヨモギ、艾葉として生薬に向くヨモギ、草餅などの食材に適したヨモギ、鉄分などを多く含み野菜ジュースや青汁などに向くヨモギ、入浴剤に向くヨモギ・・・・・。ヨモギの可能性はまだまだ広がります。

 

(渡辺 均)

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