2024年6月25日火曜日

植物で脱炭素

 今回は現在進行中の研究のご紹介です。以前、このブログで、「芝地の温室効果ガス収支~その①-④~」として芝地の研究内容を紹介しましたが、そのノウハウを応用し、別の緑化植物や花壇苗を用いて、実験を行っております。下の写真はマリーゴールドのガス採取の様子です。


 「ライフサイクルアセスメント」という手法を用いると、脱炭素に貢献するために、園芸産業や社会が行わなくてはならないことが、なんとなく見えてきます。それと同時に、資源やエネルギーを投資せずとも、勝手にCO2を固定してくれる植物の偉大さを再認識させられます。
 業界のためにしっかりとデータ化し、現行の制度に変化をもたらせるように、頑張りたいな、と思っています。

黒沼 



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2024年6月24日月曜日

趣味の園芸 ~ 乙葉 グリーンサムへの12か月 ~

一昨日(622日)、渋谷区内で「趣味の園芸 ~ 乙葉 グリーンサムへの12か月 ~」の収録が行なわれました。私自身、今年に入って2回目の収録でした。今回のテーマは夏バテ対策! 暑い夏を乗り切る対策について、解説をさせて頂きました。

 

花で飾られスタジオ

 

お弁当とおやつでお昼休み

 

乙葉さんと撮影スタッフの皆様の温かい和やかな雰囲気のもとで収録は行われました。私自身は、慣れることのない普段と異なる独特の緊張感の中で、皆様のご支援のもとで何とか終えることができました。

 

収録の中身については、ぜひ番組をご覧頂ければと思います。この内容は、721日(日)の830分から、Eテレで放送される予定です。今は収録が無事に終わってホッとしています。

 

渡辺 均

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2024年6月19日水曜日

明日 6月20日開催 直売会‼

告知が直前になってしまいましたが、
明日、千葉大学花卉苗生産部で直売会を行います。

・直売会
 日時:6月20日(木)16:00~17:00
 場所:千葉大学 環境健康フィールド科学センター 
    花卉苗生産部 (↓地図)

センターにご入場される際は北門をのご使用をお願いいたします。

今回の目玉商品はポット苗です。
買えば買うほどお得に⁉
どの位かは明日の直売会をお楽しみ‼

お誘いあわせのうえご来場いただけますと幸いです。
皆さにお会いできるのを楽しみにしております。

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2024年6月18日火曜日

サ活ならぬク活

 最近、サウナが流行っているようで、サウナ活動を「サ活」というそうです。個人的には無縁の世界ですが、最近、実験で、クロロホルム燻蒸活動「ク活」をはじめました。
 この活動(実験)は、土壌や堆肥などの微生物CN量を測るために行うもので、下のようなデシケーター内に、土壌とクロロホルムを入れ、減圧しながらクロロホルムで土壌を燻蒸させます。そうすることで、土壌中の微生物が死滅し、微生物由来のCNが容易に溶け出します。燻蒸していない同じ土壌から抽出したCNと比較することで、微生物由来のCN量が推定できる訳です。


 抽出液中のCNは下のTOC-Lという機械を使って分析を行います。


 土壌の微生物は多ければ良いという話でもありません。研究の方向性や目的に合わせて、検討を進める必要がありますが、思いのほか、クリアな結果が出そうで、今のところ「ク活」を楽しんでいます。


黒沼

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2024年6月17日月曜日

タネができる前に ~ヨモギの切り戻し~

ヨモギの話題です。研究材料として、各地から集めたヨモギが190ポットハウス内に入っています。今春、株分けしましたので、今月に入り急激に生長しました。現在、2m近く伸びた株もあります。このハウス内に入ると自分が小人になった感じがします。

 

今年の春に行なったヨモギの株分けについてのブログは、下記をご参照下さい。

 https://naeseisan2.blogspot.com/2024/04/blog-post.html

 

勢いよく生長したヨモギ

 

しかし、このまま放置すると花が咲き、種子ができてしまいます。やっかいなことに、ヨモギは風媒花なので、何もしなくても勝手にタネがつき、ポット内にそのタネがこぼれ落ちると発芽して、親株と異なる形状の株が生えてくることがあります。

 

そこで、暑い中、小人の国の「ヨモギの森」を一気に切り倒し(切り戻し)ました。1鉢ずつバーナーで鋏を消毒しながら、190鉢を2時間30分で作業完了! 汗だくです。

 

株元の若い茎葉を残し、大きく生長した茎はすべて切り戻し

 

研究等の打ち合わせで、ハウス内の「ヨモギの森」をご覧になった方は、ヨモギの変異の多さとその生育に驚かれます。ヨモギを大きく育てたいのなら、今までヨモギが栽培されたことがない土地や用土に植え付け、肥料を与えて育てると普段見ることのない大きさに育ちます。

 

ヨモギも連作障害が発生するようで、何もしないと年ごとに生育が悪くなってしまいます。鉢栽培では、2年が限界です。どこにでも自生して、大変強健なヨモギですが、系統をきちんと管理しながら栽培するとなると、それなりに手間がかかります。

 

渡辺 均

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2024年6月11日火曜日

JFS花壇への定植

 先週の研究室の実習では、JFS(ジャパンフラワーセレクション)の審査花壇に、出展品種を定植する作業を行いました。ポット苗を鉢上げする実習などはありますが、花壇への定植は、数少ない機会です。さらに審査花壇ということで、株間などに注意しながら、正しく見栄え良く定植を行いました。


 鉢上げと同じように、植える深さや土を平らにすることなど、基本に忠実に。これらの花壇は必要最低限の施肥・農薬で管理され、秋まで審査が続けられます。
 折角の機会ですので、登下校時には定植した植物がどのような生育をしていくのか?見てもらいたいと思います。


(黒沼)


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2024年6月10日月曜日

株分けと分球

先々週から3回にわたり園芸学科2年生の花の実習でアジュガ(シソ科 Ajuga reptans)の株分けとキルタンサス(ヒガンバナ科 Cyrtanthus mackenii )の分球を行ないました。

毎回のことながら、作業を始める前に繁殖方法には「種子繁殖」と「栄養繁殖」があって、その「栄養繁殖」には挿し木や株分け、接ぎ木、取り木などの方法があることを説明します。

 

コンテナに植えられているキルタンサス

 

説明後にさっそく作業開始!キルタンサスの分球では、一つの球根から増えた株の塊をコンテナから引き抜き、絡まった根を崩してから、球根の塊を少しずつ小さくする要領で分けていきます。

 

根をほぐしたら球根の塊を手で半分に分ける

 

根がついた状態で、分けられるものは大きさに関わらず1球になるまでひたすら分けていきます。一つの塊が二つに、その一つがまた二つに・・・・・。どこまで分けられるかの見極めも重要です。最後は、1球ずつに。

 

1球になるまで分ける


 

分球終了!

 

分球が終わったら、3.5号ポットに大球、中球、小球を混ぜて、球根の上部が飛び出さないように4球ずつ丁寧に植えつけました。

 

1ポットに大小混ぜて4球ずつ植え付け(仕分け中)

 

今回実習で行なったアジュガとキルタンサスは、それぞれ来春にはポット苗として出荷される予定です。講義で習う内容を実際にやってみることが実習の意味としてありますが、それが最終的に販売物になることも意識して貰いながら、慎重に丁寧に作業を行ないました。

 

渡辺 均

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2024年6月4日火曜日

スモークツリーとジャカラン

 曇天が多く、じめじめした日が多くなってきました。そんな天気とは裏腹に、私の管理する温室では、スモークツリーとジャカランダが開花を迎えております。

モフモフ(雌木の花序)なスモークツリー

矮性のジャカランダ(接ぎ木苗)


 スモークツリーは、整枝しながら、管理を行っていましたが、樹勢が良く、暴れ気味です。いっそのこと、更なるモフモフを目指して、大きくしてみようかと思っています。

 矮性ジャカランダは実は2株目…お高いんですが、どうしても再トライしたく購入しました。冬期の寒さ対策をしっかり行い、柏で毎年花を咲かせることを目標です!
 ちなみに、下の株は、ジャカランダ・ミモシフォリア(Jacaranda mimosifolia)です。接ぎ木苗ではなく、開花するためには木を大きくする必要があるそうです。日本での開花は難しいとのこと。こちらも、どこまで大きくなるのか…人に迷惑をかけない程度に鉢増ししようと考えています…笑




黒沼


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2024年6月3日月曜日

樽プランター

今年も園芸学科3年生の花の実習で樽プランターにペチュニアの植えつけを行ないました。‘さくらさくら、‘桃色吐息’、‘おゆきちゃん’の3品種、計8株を植え付けました。一人1樽で計12個。

 

樽プランターに植えつけられたペチュニア

 

この実習は、7月の最後の実習日に樽プランターの外側半分以上がペチュニアで覆れ、プランター全体に満遍なく3品種の花が覆われていることが条件です。花はセル苗やポット苗、鉢花を生産して販売するだけではなく、飾ってきれいに見せることも大事な仕事ですからね。

さっそく覗いてみると・・・・・。

 

樽プランターの真ん中に集めて植えられたペチュニア

 

等間隔に植えられたペチュニア

 

浅く植えすぎて根が出てしまったペチュニア

 

今回は、樽の補修から作業を行ないました。一応、説明はしたのですが、植え方も配色の仕方も学生によって様々でした。いずれにせよ、生長の過程を良く観察し、植物から学びとることがとても重要です。7月の結果がいまから楽しみです。

 

 

渡辺 均

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