2024年6月17日月曜日

タネができる前に ~ヨモギの切り戻し~

ヨモギの話題です。研究材料として、各地から集めたヨモギが190ポットハウス内に入っています。今春、株分けしましたので、今月に入り急激に生長しました。現在、2m近く伸びた株もあります。このハウス内に入ると自分が小人になった感じがします。

 

今年の春に行なったヨモギの株分けについてのブログは、下記をご参照下さい。

 https://naeseisan2.blogspot.com/2024/04/blog-post.html

 

勢いよく生長したヨモギ

 

しかし、このまま放置すると花が咲き、種子ができてしまいます。やっかいなことに、ヨモギは風媒花なので、何もしなくても勝手にタネがつき、ポット内にそのタネがこぼれ落ちると発芽して、親株と異なる形状の株が生えてくることがあります。

 

そこで、暑い中、小人の国の「ヨモギの森」を一気に切り倒し(切り戻し)ました。1鉢ずつバーナーで鋏を消毒しながら、190鉢を2時間30分で作業完了! 汗だくです。

 

株元の若い茎葉を残し、大きく生長した茎はすべて切り戻し

 

研究等の打ち合わせで、ハウス内の「ヨモギの森」をご覧になった方は、ヨモギの変異の多さとその生育に驚かれます。ヨモギを大きく育てたいのなら、今までヨモギが栽培されたことがない土地や用土に植え付け、肥料を与えて育てると普段見ることのない大きさに育ちます。

 

ヨモギも連作障害が発生するようで、何もしないと年ごとに生育が悪くなってしまいます。鉢栽培では、2年が限界です。どこにでも自生して、大変強健なヨモギですが、系統をきちんと管理しながら栽培するとなると、それなりに手間がかかります。

 

渡辺 均

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