風船を飛ばした訳でもなく、気球に乗ったわけでもありません。
年末に採種用に露地圃場で栽培していたミシマサイコの地上部を刈り取り、乾燥させていた地上部から、今年の春に播く種子選別を行ないました。
自分で栽培した植物から種子だけを得るのはかなり時間のかかる作業です。まず、茎を取り除いて貰い、枯れ葉や細かな茎、種子などが残ります。これをやや粗い目のふるいにかけると大きな枯れ葉や枯れた茎が取り除かれます。さらに細かな目のふるいにかけると種子とそれより細かなゴミ(枯れ枝や未熟な種子、ほこりなど)が残ります。ここまでの作業をパートさんにお願いして、ここからは私の出番。
細かなふるいで選別されたミシマサイコの種子
上の画像はある程度選別された種子ですが、まだ、小さなゴミなどが見えていますね。これをこのまま畑に播くのであれば、これでも良いかも知れません。しかし、ミシマサイコの種子は、このまま播いてもすぐには発芽せず、下手をすると翌年にならないと発芽しないこともあります。そのため、数ヶ月の低温処理か播種前にまとめて曝気処理を行なう必要があります。この処理を行なうには、種子以外のものが入っていると、カビが生えてきたり、水が腐ってしまうため、さらに種子の精製が必要になります。
ここからは、唐箕(とうみ)を用いて、風の力で重い種子と軽い未熟種子やゴミなどを取り除きます。風量を変えて何度も選別をすることで、充実した種子のみにしていきます。
唐箕で選別されたミシマサイコの種子
上の画像のようにほぼ充実した種子だけにすることができました。唐箕が無い場合や種子の量が少ない場合は、箕(み)を使ったり、息を吹きかけて軽い種子やごみを飛ばすこともできますが・・・・・。
売られている種子もこのような工程を経て袋詰めされている訳ですが、実際に自分でやってみるとその有難さがわかります。
(渡辺 均)
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