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今年最後の話題はオタネニンジンです。7月に赤熟したオタネニンジンの果実から種子を取り出し、洗浄して乾燥させ、温度処理をかけて5ヶ月が経過し、やっと発芽能力のある種子がやっと完成しました!
オタネニンジンの種子精製に関するブログは、下記をご参照下さい。
https://naeseisan2.blogspot.com/2023/08/blog-post_7.html
湿らせたパーライトに入れて層積処理を行なっていたものを取り出し、ふるいにかけて種子を取り出し、洗浄して風乾させます。この種子をホルモン処理すれば、休眠が打破されすぐに発芽してきます。一般には、湿らせた土に播いて5℃下で低温処理を行なえば春には発芽してきます。
洗浄後のオタネニンジンの種子
湿らせた状態で保管すると、3月中にすべて発芽してしまいますので、一部を乾燥処理し、5℃以下で保管させました。そうすることで、4月以降も安定的に苗を得ることができます。必要な時に苗をつくることができますので、いつでも一年生苗を使って実験を行うことが出きます。
乾燥処理したオタネニンジン種子
オタネニンジンに関しては、これで来年の準備まで完了しましたが、私自身の仕事は、年末の残り数日まで締め切りに追われています・・・。
本年も当ブログをご覧頂きまして有難うございました。
(渡辺 均)
4月から行ってきた園芸学科2年生向けの実習も残すところあと数回になりました。例年、この時期の実習は、ペチュニア`さくらさくら’の挿し芽を行なっています。来年春に出荷するポット苗用、もしくは母の日向けの鉢花用の苗としてセル成型苗を作って貰います。
学生さんたちが挿し芽をしたものが、実際にホームセンターの花売り場に並んだり、母の日向けの贈答品になることをイメージしてもらいながら、親株生産から出荷までの流れも説明し、理解して貰います。
挿し芽の方法について理解することはもちろんのこと、ウイルスが感染しないように手指や用具の消毒などの衛生管理の大切さも説明します。ベンチ上に置いて良いバケツと切り取った下葉を入れるゴミバケツの区別、手袋をはめるタイミングなど・・・。
採穂のサイズや手順を説明し、200穴セルトレイで1人100本挿して貰いました。同じ大きさに穂を調整し、素早く挿していきます。そうは言っても、下の2枚の画像の挿し穂の大きさに違いがありますね。 上の画像のような苗を調整するように説明はしたのですが、この場面で個性は発揮して欲しくはないのですが・・・。
一年間実習を行うことで、学生さんは消費者的立場で園芸をイメージしていたのが、少しは作り手側の立場を理解して貰えるようになったのではないかと思っています。また、自分の行なっている作業が正しいのか考えて作業を行うようになりました。
この挿し芽の実習は、正確で緻密ないくつかの作業工程の上に成り立っていますので、難しい部分もありますが、良いものを作る技術や流れをきちんと伝え、その中にもモノづくりの奥深さや面白さを感じて貰えればと思っています。来年の春には、ポット苗や鉢花として、皆さんのお手元に届くかも知れませんね。
(渡辺 均)
気が付けばもう12月の半ばですが、そのわりにはそこまで寒くないような気がします。
学部3年の木村です。
今回は、前回のブログ当番の時は種をまいたばかりでまだ芽が出ていなかったトルコギキョウについて書こうと思います。
トルコギキョウは今までやったことがなかったので、かなり楽しみでした。
コーティング種子をまくのも初めてで、発芽までまめに灌水しないといけないと聞いていたのでもっと固いものだと思っていたので、ピンセットでつまんだ時に割れたことには驚きました。
これは最初に発芽が確認できた次の日の写真です。
なかなか発芽しなかったときはかなり心配でしたが、一つ発芽すると一気に発芽しました。
そして、先日トルコギキョウを発芽室から苗テラスへ移動したので、毎日水をやる必要がなくなりました。
発芽率が思っていたよりも悪かったので、1月にもう一回播種をして、卒論の研究にはそちらを使いますが、今やっているものも花が咲くまでやるので、花が咲くのが楽しみです。
(学部3年 木村)
この時期恒例になりましたが、今年もサフランの花摘みに追われています。今年は、猛暑が続いたせいか、平年より2週間ほど開花が遅れました。
平日はパートさんとお二人の方に臨時でお手伝いをお願いし、何とか切り抜けていますが、土日の週末は・・・。
球根を並べた9月頃から、こうなることは分かっていたのですが、こんなことでも追い込まれるとやる気が出てしまう性格(損な性格です)なので、早朝からひたすら花を摘んでは雌ずいを取り出しての繰り返し・・・・・。
すべての花を摘み終わったのは、作業棟に灯りがともり、外が暗くなってから。サフランは、2週間ほどの短い間に開花が集中しますので、この期間の週末を2回乗り越えれば、花摘みは終わります。そう自分に言い聞かせて、僅かな達成感と首周りの疲労感を感じながらも、少しでも色と香りの良い国産のサフランを皆さんに理解して貰えたらと思いながら、黙々と作業を行なっています。
一方で、一年を通して花を咲かせる開花調節技術ができれば、短期集中で作業をしなくても済むのですが、現在は3ヶ月ほど開花期間を延ばすことができるようになりました。
このサフランの雌ずい(めしべ)の乾燥品は、柏の葉キャンパスの直売所(味楽来・みらくる)、もしくはJFPPAのホームぺージ(https://jfppa.or.jp/plant/)で販売しています。ご購入頂けると私たちの苦労も少しは報われます(笑)。
サフランライス、パエリヤやお茶などでお召し上がりください。また、最近では認知機能の改善にも効果があることが明らかになりました。
(渡辺 均)
最近、ダウンコートを着始めました。
学部3年の五味です。
ブログ当番が回ってくる1ヶ月の間で、いよいよ私の卒業研究がスタートしました!
黑沼先生も何度かブログに書かれていらっしゃいますが、
ある原料の堆肥化について、研究しています。
先日、堆肥作りをしたのですが、かなりの力仕事です…!
2日かけて、4基の堆肥枠を作りました。
1基当たりの原料の量は100 kg以上もあります!
堆肥作りは、原料を敷き詰め、発酵促進剤を溶かした水をかけ、のくり返し。
これをすべて手作業!作業した翌日は腰が痛かったです…。
発酵させているということで、堆肥もホカホカです。
今は50 ℃ほどで安定していますが、それでもかなりの高温!ホカホカというより、アツアツですね。
お昼でも風が冷たくなってきたこの季節。外での実験なのでとても寒く、堆肥で暖を取りたいほど…。
このように書くとかなりハードな研究ですが、楽しんで実験しています。
まだ世界で誰もやったことがない・分かっていないことを、私たちが解明していくのだ!と思うと、ワクワクします。
手作業な分、良い堆肥ができるといいなあと願いつつ、これから頑張っていきたいと思います!!
(学部3年 五味)
こんにちは。寒いですね、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
先月は「センター祭」
今月は「シクラメン祭」
イベントが続く中、今年最後の「花卉・苗生産部 直売会」
12月14日 木曜日に開催いたします!
シクラメン(6号)
ネメシア(7号鉢)
ポット苗(パンジー、ビオラなど)
ミニ観葉植物
機能性食品
などなど販売いたします。
改めて下記に地図を添付いたします。
12月2日(土)に柏の葉キャンパス内でシクラメン祭が開催されました。当キャンパス内で20年ほど行なってきましたが、今回が最後の開催となりました。当日の朝は、霜が降りるほど冷え込みましたが、晴天に恵まれ、多くの方に御来場頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
朝早くから開店準備!
1鉢3000円(6号鉢)
開店!
6号鉢でのシクラメン生産は終了しますが、来年からは、ガーデンシクラメンの生産を実習に取り入れる予定です。これまでと違ったシクラメンを皆様にお届けできるかも知れません。
(渡辺 均)
気づけばもう12月ですね。
修士2年の三宅です。
今回は、先日参加したトウキの収穫作業についてお話します。
トウキとは、セリ科の多年草で根を生薬「当帰」として用います。
当研究グループでは、通常2年かかるトウキを1年で栽培する技術を確立しており、この方法で栽培されたトウキの収穫作業に行ってきました。
先日のオケラの堀上作業と並んで11月は、実習の機会に恵まれた月でした。
トウキの収穫作業とオケラの収穫作業を通じて、気づいたことがあります。
今回の収穫作業では、かなり機械化と体系化が進んでいましたので、パワーをそれほど使うことなく、短い作業時間で収穫作業が完了しました。
薬用植物栽培において、人件費が栽培コストの大半を占める場合が多く、買取価格が決まっていると、どれだけ栽培コストを圧縮できるかが重要になると感じました。
植物の生育だけではなく、作業効率や資材の使い方、農業機械の種類や使用方法等、幅広い視点から薬用植物栽培を考えていく必要があると強く感じました。
12月です。陸上競技でいうと、第4コーナーを回りつつあります。
パワーとサワーを効率的に組み合わせることで、修士課程をマスターしていきたいです。
修士2年 三宅