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「暑いけど少し涼しくなったよね~」 今日の技術職員との会話です。日々、温室内外で作業をして感じる微妙な肌感覚ですね。 キャンパス内では、アブラゼミからツクツクボウシに代わり、スズムシやエンマコオロギが鳴いています。
暑い夏もゆっくりですが終わりに近づいているのでしょう。
先週は、キャンパス内で色付き始めたナツメを技術職員の方に収穫して届けて頂きました。洗浄、選別、天日で数時間乾燥させた後、乾燥機に入れました。猛暑のせいか、例年より熟すのが2週間ほど早く、昨年より甘みも強いようです。
生食すると果汁の少ない青リンゴのような味がします。もっと甘いものに囲まれている若い方達にとっては、あまり美味しいモノとは感じてもらえないようですが、栄養満点な食材です。
乾燥中のナツメ
乾燥中は乾燥機のある室内に甘い香りが漂います。乾燥していくと果実の表面全体が赤茶色に変色し、しだいに水分が抜け、さらに甘みが増してきます。乾燥させたものは、国産無農薬のナツメとして、薬膳用として販売される予定です。
お隣の国の伝統料理である参鶏湯(サムゲタン)にはナツメは欠かせませんが、暑い夏に汗をかきながら参鶏湯を食べて、夏バテ防止、体力の回復をはかるのも良いかも知れませんね~。
(渡辺 均)
8月に入り、薬用植物園内ではナツズイセン(ヒガンバナ科 ・ Lycoris squamigera Maxim. )が咲き始めました。花茎を伸ばし大きな桃色の花はとても綺麗で見ごたえがありますね。
ナツズイセン(2023年8月)
晩秋にかけて、キツネノカミソリやショウキズイセン、ヒガンバナなどのリコリス類、ネリネ、コルチカムやサフランなど秋咲きの球根の花を楽しむことができます。しかし、春咲きの球根類に比べて、秋咲きの球根類は、開花期が短いせいか、ヒガンバナ以外はあまり見かけることがありませんね。
シロバナマンジュシャゲ (2020年9月)
これらの球根植物は、開花期間は短くても、球根をまとめて植えておくと一斉に開花してきます。その時期にしか見ることができない一瞬の花の美しさに魅了されてしまいます。春に植え付けたら秋までずっと咲き続ける園芸植物も良いですが、一時の輝きや美しさを楽しむ植物も良いですね。
と書きながら、毎年11月中旬から2週間ほど開花するサフランの雌ずいを抜き取り乾燥させる作業を行っています。毎年、その作業を行いながら大量の花の前で、何でこんなに開花期間が短いのかと思ってしまいます。勝手なものですね~(笑)。
サフラン(2021年11月)
(渡辺 均)
暦の上では秋ですが、猛暑が続いていますね。夏バテしていませんか? 食欲不振、疲労感や倦怠感・・・。 暑いからといって、冷たいものばかり飲んだり食べたりしていると、ますます体力が落ちてしまいます。規則正しい生活と栄養バランスの良い食事が大切ですね。
こうも暑いと人間ばかりではなく、植物にも熱中症や夏バテの症状が発生します。暑さのせいで根から水が吸えなくなってしまい、葉が焼けたり、萎れてしまったり、葉色が悪くなってしまいます。春先にはあんなに勢いよく伸長していた宿根草類も葉が焼けてぐったりしている株も見られます。
ぺラルゴニウムの葉の白化
ルピナスの葉の萎れ
ぺラルゴニウムもルピナスもどちらも暑さのせいで、根が傷みこのような症状が現れてしまいました。生育適温をはるかに超えた環境の中で、直射日光に当ててしまうと葉が焼けたり根が傷んだりしますので、しばらく涼しくなるまでは、日陰の風通しの良い場所に移動させ、鉢土が乾いたら灌水するように管理します。株が傷んだ状態でさらに毎日じゃぶじゃぶ灌水すると、根がさらに傷み、症状がひどくなり、最後には根が完全に腐り枯死してしまいます。この時期は、植物の状態と土の乾きを見ながらの水やりがとても重要です。水の吸い上げが遅くなった植物は要注意です。
(渡辺 均)
私の
私の家にはプルメリアが置いてあります。
3年前に緑楽来で購入したもので、今年初めて花芽を付けました。
キョウチクトウ科
ハワイなんかでお馴染みのプルメリア。
首飾りの「レイ」にしたり髪飾りにしたりするあのお花です。
ちなみに既婚者は頭の左、 未婚者は右にかざるそうです。
家がもっと広かったらもっと楽しみたいな。
今年の寒い冬も乗り越えてくれることを祈ります。
先月末、猛暑の中、赤熟したオタネニンジン果実から種子を取り出す作業を行いました。オタネニンジンは、7月に果実が赤熟しますが、種子の胚はまだ未熟の状態です。そのため、胚を発達させるため、種子を取り出して洗浄・精製してから温度処理を行わなければなりません。
赤熟したオタネニンジン果実
さっそく種子を取り出す作業開始! 果実をタマネギ袋に入れて軽く踏むと中から種子が出てきます。
白色の種子が出てきます
ザルに移して良く揉み、水洗いして果肉と種子を選り分けます。
ザルを使って果肉と種子を選り分けます
水に浮く種子も取り除き、新聞紙に広げて風乾させます。
精製の終わったオタネニンジン種子
その後、ジベレリン処理を行ない、25℃下で1ヶ月、その後、15℃で3ヶ月間処理すると胚が完成します。12月には「芽切り」の完了した充実したオタネニンジン種子が得られます。発芽するまでには、まだまだ先が長いですが・・・。
(渡辺 均)