2020年11月30日月曜日

トウキの発芽試験

早いもので明日から12月ですね。

花卉・苗生産部では、来年の苗生産に向けて、今年採種された薬用作物の発芽試験を行なっています。トウキの種子選別については、10月のブログでご紹介しましたが、その種子を播いて発芽状況を確認するのが発芽試験の目的です。

 

トウキの種子選別に関するブログは下記をご参照下さい。

http://naeseisan2.blogspot.com/2020/10/blog-post_16.html

 

トウキの種子の選別は、扇風機の風によって飛ばされた距離で5つに選り分けられました。その分けられたそれぞれの種子をその日のうちにセルトレイに播種し、灌水後、ラップに包んで2週間低温処理を行ないました。その後、発芽室へ移動させ、発芽してきたのが下の画像です。画像の一番左が最も重い種子から発芽した苗、右に行くほど軽い種子ということになります。

今年採種されたトウキの発芽試験

  

違いが分かりましたか? 

一般に播いた種子がどれだけ発芽したかを知るためには、発芽率が重要とされていますが、私たちは、トウキの一年栽培法として、セルトレイに播種していますので、苗の揃いもとても重要になります。 播種したら一斉に発芽してくれないと、苗の生育がバラバラになってしまい、その後の生育もバラバラになってしまいます。そのため、発芽室に移動させて、7日目でどれくらい発芽したのか?発芽勢(はつがぜい)といいますが、この確認もとても重要です。

 

トウキの場合、大きく重い種子では種皮が厚くなり、発芽が遅くなる傾向がありますので、最も大きな種子を着ける一次花序は開花後に切り取ってしまっています。二次花序の種子の中でもやはり大小があり、重い種子は展開する子葉や本葉は大きくなり、大きな苗が得られます。一方で、小さく軽い種子を播種すると発芽は早くなりますが、重い種子に比べて苗は小型になります。

このようなことを毎年きちんと確認しながら、来年の春に播く種子の大きさを決め、注文数に対しての播種量や育苗期間を決定しています。

 

(渡辺 均)

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2020年11月27日金曜日

花盛り

 こんにちは、学部4年の御園です。

 ここ数日で急激に冷え込んで、やっと11月らしい気温になってきましたね。

 

 今回は、私の家で育てているジニアについてご紹介します。

 

 4月下旬に播種し、そこからじっくりと育ててきたジニアが10月半ば頃から開花しました。約40個の種を播いたのですが、発芽しなかったり、発芽しても枯れてしまったり、病虫害が出てしまったりして、最終的に6本だけがかわいらしい花を見せてくれました。


 暖かい日が続いたからか、まだ花は咲き続けています。


 きちんとした道具や環境が整っていない中、種から育てるのは大変でした。いろいろ工夫はしましたが、生き残ってくれたものは僅か数本…

 次に何かを育てる時はこれまでの研究室の実習などの経験と今回の体験を生かしつつ、より多くの個体が開花までたどり着けるように頑張りたいと思います。

 

(学部4年:御園)

 

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2020年11月26日木曜日

市場用パンジー・ビオラ出荷調整実習

先週の水曜日、2年生の市場用パンジー・ビオラ出荷調整実習の最終回が
行われました。











ひとくちに出荷調整と言っても、
①大量に育苗している苗の中から、出荷適期のものを選び出し、
②終わった花や黄葉を取り除き、
③1トレーの中で高さを揃えて並べ、
④花が正面を向くよう整える
という工程があります。
市場では特に、③や④が重要視されるため、
学生の皆さんはこういった内容を授業の最初に座学で教わり、
ハウスへ出てからは実際に自身の手に取りながら学んでいました。
「これは終わった花じゃないよ、咲き始めの花だよ!」と先生に
教えてもらう場面も・・
やはり植物を実際に手に取って学べる実習は何よりも勉強になります。














実際に学生が調整したパンジーのトレーがこちら。
花の顔がきれいにこちらを向いています。
市場の評判も上々で、技術職員として、授業のサポートができ、
苗を仕上げるやりがいを感じた実習でした。

仲井

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【告知】シクラメン直売会開催!!

シクラメン直売会の開催日時は
12月5日(土曜日)9:30~13:30

なお、会場は例年行っていた「シーズホール内」ではなく、
11/3に行われた「農産物直売会と同じく
管理棟前駐車場にて開催する予定です(雨天決行)。

皆様のご来場をお待ちしております。

なお今年度はコロナウイルスの影響もあり、入場には登録が必要になっております。
当日の入場登録も可能ですが、混雑が予想されるため、事前登録をお勧めしております。
事前登録はポスターの上のポスターのQRコードか↓のリンクからお願いいたします。




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2020年11月24日火曜日

みえた

 学生さんの実験が上手くいかず、相談を受け、やく2ヶ月半が過ぎました。そしてついに、昨日やっと実験に(ほぼ)成功することが出来ました。
 実験はノーザンブロッティングと呼ばれる実験で、ある遺伝子が、発現しているかどうかをチェックするための分析方法です。約5年前に、当時の学生さんが最後に実施してから、技術継承が上手くいかず、2ヶ月以上、何度も試行錯誤を続けて、下の写真を得ることが出来ました。遺伝子が発現していればバンドと呼ばれる黒い線を確認することが出来ます。下の写真はいくつかの理由で、あまり綺麗な結果ではありませんが、今までは何度トライしても真っ白な画像しか得られていませんでした(遺伝子は発現しているはずなのに)。


 遺伝子(RNA)は、非常にたやすく分解してしまうため、サンプル等が汚染されないように完全防備をするだけでなく、様々な前準備が必要です。1つの結果を得るのに、機器の洗浄、試薬調製等を含めると、丸5日はかかってしまいます。
 今では、遺伝子の発現を「定量」する機械も普及してきていますが、その基礎として、こうした実験手法の確立・継承は重要です。今後は、個人の力や技術としてではなく、ラボの力・技術にするべく、マニュアル作成に着手したいと思っています。



黒沼


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2020年11月23日月曜日

秋の学外研修

毎年恒例の行事ですが、先週は研究室でトキタ種苗大利根農場のオープンデーに参加してきました。また、少し足を伸ばして群馬県明和町でシクラメンとエラチオールベゴニアを生産している野本さん(誠養園)を訪問しました。新型コロナウイルスの影響で、研究室としては今年度初めての学外研修となりました。

 

百聞は一見に如かずと言いますが、講義で聴いた野菜や花の育種理論や栽培品目を現場で説明して頂きながら、実物を見せて頂く機会はそう多くはありません。その説明の担当者や生産者が園芸学部の卒業生であれば、なおさら学生さんにとっても、ご自分の卒業後の仕事のイメージが見えやすくなるのではないかと思っています。

 

蔬菜研究室の卒業生からトマトの説明を受ける(トキタ種苗)

 

花にこだわらず、野菜の育種や栽培技術から学ぶ部分も多いように感じています。また、ケールやルッコラを植栽に使ったりと、植物素材としての垣根は花や野菜では以前に比べて低くなっているように感じます。

 

ケールやルッコラを植栽した花壇

 

誠養園の野本さんも卒業生です。ほぼ、毎年この時期に訪問していますが、年々、生産しているシクラメンの品質が向上しています。群馬県明和町は、館林市の隣ですので、夏は日本でも有数の猛暑になるところです。シクラメンは暑さを嫌う植物ですが、そこで祖父の代からシクラメンの栽培を行なっている生産者です。

 

誠養園社長・野本さん(左端)の説明を受ける

 

野本さんの栽培されているシクラメンの品質が向上した理由としては、自家採種を続けた結果、暑さに耐える系統が得られたこと。夏越しが上手くできるようになったことにより、廃棄する鉢が大幅に減ったことで歩留まりが向上し、さらに株のボリュームがアップしたこと。開花調整ができるようになったことで、早めの出荷が可能になったこと。12月の出荷までに花数やボリュームが少なくて出荷ができない鉢が減ったことなどが挙げられます。また、小まめに栄養診断を行なうことで、適切な施肥管理ができていることも品質向上の要因のようです。ハウス内はすぐにでも出荷できるシクラメンで溢れています。忙しい中、案内して下さいました。


シクラメンの栽培風景(誠養園)

 

生産者として就農し、長年の工夫と努力の積み重ねによって、より良い鉢花が栽培されているのを目にするのは嬉しいですね。

 

仕事として植物と真剣に向き合う姿勢は、学生さんの卒論研究でも同じです。花の仕事の一端を学ぶことで、学生さんにとっても良い刺激になったのではないでしょうか。

 

(渡辺 均)

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2020年11月18日水曜日

【告知】 シクラメン直売会 12月5日 9:30~

先日少しだけご案内をさせて頂きました
柏の葉キャンパス冬の恒例 シクラメン直売会の開催が決定しました‼

当キャンパスで生産いたしました丈夫なシクラメンを販売させていただきます。

シクラメン直売会の開催日時は
12月5日(土曜日)9:30~13:30

なお、会場は例年行っていた「シーズホール内」ではなく、
11/3に行われた「農産物直売会と同じく
管理棟前駐車場にて開催する予定です(雨天決行)。

皆様のご来場をお待ちしております。


なお今年度はコロナウイルスの影響もあり、入場には登録が必要になっております。
当日の入場登録も可能ですが、混雑が予想されるため、事前登録をお勧めしております。
事前登録はポスターの上のポスターのQRコードか↓のリンクからお願いいたします。

今年はコロナウイルス感染拡大の考慮してマスクの着用をお願いしております。
また混雑状況に応じて入場の制限をさせて頂く可能性がございます。
ご不便をおかけいたしますがご協力お願いいたします。

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2020年11月17日火曜日

片付け

 今年のジャパンフラワーセレクションの秋審査も無事に終了し、残すは冬審査の2品種のみとなりました。下記のように元気に育っていますが、撤去していきます。


 特に、マンデビラはフェンスの撤去も含め、一苦労です。

 根張りの良い品種も多く、片付けを一日で修了することが出来ませんでした。また近いうちに、残りの植物の撤去を行う予定です。


黒沼




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2020年11月16日月曜日

パンジー・ビオラの出荷調整 ~農場実習Ⅱ 園芸学科2年生~

園芸学科2年生の実習(農場実習Ⅱ)は、3週にわたりパンジー・ビオラのポット苗の出荷を行なっています。3班に分けられているので3回同じ実習を行なっています。9月の猛暑の中で大量のポット上げの実習を行なった株が出荷の適期となりました。今回の実習では、市場出荷用のトレイ詰めと造園・緑化用の出荷調整を行ないました。

 

市場出荷では、まずポット上げ後から、これまでの管理方法を説明した後、41組になって2チームごとにあらかじめトレイに詰められた見本を渡し、見本のように一人1トレイずつハウス内で管理されているパンジーとビオラをトレイに詰める実習を行ないました。配色、株のボリューム、トレイに詰めた際の高低差、花数や花の向きなどに注意し、黄色くなった下葉や咲き終わった花を摘み取って・・・。気を付けなければいけないところがたくさんあります。

完成したと思っても、花がらの取り忘れやボリュームの少ない株を選んだトレイはやり直し! 教員の厳しいチェックをクリアしたトレイは、水を張った容器に入れ、下から十分に給水させた後、花色の組合せごとにベンチに並べて水を切ります。


1ポットずつ丁寧にトレイに詰めていきます

  

次に市場出荷向けの実習が終わったら、露地圃場に場所を移して造園・緑化向けのポットの調整です。下の画像のように露地圃場では、品種(花色)ごとに大量に栽培されています。灌水はスプリンクラーで行なっています。

 

この中で、花色ごとに花数や株張りの少ないポットをトレイから抜いて、出荷可能な大きな株と入れ替えます。あらかじめ契約で決められている出荷予定数量分のトレイは、すべて花数の多いボリュームのある株にするわけです。

 

 

出荷方法の違いで、トレイへの詰め方や栽培に対する手のかけ方が違うことも説明します。市内の花市場でセリにかけられた千葉大産のパンジー・ビオラのポット苗は、柏市内や東葛地域、茨城などの小売店(花店)で販売されます。また、造園・緑花向けの苗は、おもに今月中に柏市内のあけぼの山農業公園内に植栽され、来春まで公園内を飾ります。

 

(渡辺 均)

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2020年11月12日木曜日

ポット苗担当の秋

ブログがご無沙汰してしまいました、ポット苗担当の仲井です。
ポット苗の主担当として、こちらで初めて迎えた秋が
終わろうとしています。

パンジー・ビオラの苗が大量にポット上げされてから、
あまり記憶がありません・・。
初年度につき、うまく仕上げられるか不安が大きい中で、
矮化剤・薬剤散布・出荷に追われた9月10月でした。

とくに、10月は記憶が飛んでおります・・。
気配りが出来きれず、仕事の方々含め、家族など、
多方面に迷惑をかけてしまった1ヶ月でした。

出荷されていったポット苗たち
キンセンカ・キンギョソウ・ナデシコ

パンジー・ビオラ
なんとか、ポット苗全般に大きな問題なく仕上げられたことは
皆様のおかげだと思っています。
フォローしていただいた皆様、見守っていただいた皆様、
本当に、ありがとうございました。

こちらでようやく、周年を終えることが出来ました。
来年はもう少し先が読めるようになっているはず・・ですが、
どうなることでしょう・・。
仲井



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2020年11月10日火曜日

リスタート

 トルコギキョウのチップバーンの実験がリスタートされました。前回は低Nにより、多くの品種でチップバーンが発生しませんでしたが、今回は従来通りの培養液で実験をリスタートです。



 今回の実験のテーマではありませんが、低N状態では、成長速度が遅くなるため、チップバーンは発生しにくくなると言われています。しかし、本当に成長速度が原因でしょうか?バイオマスの生産速度とCaの吸収速度を定量すれば、実証は可能です。何の根拠もないですが、経験上、バイオマス成長速度の低下だけが原因ではないのでは?と思ってしまいます。気になります。出来れば数年内に実験を行いたいです。



黒沼



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2020年11月9日月曜日

環境健康フィールド科学センター農産物直売会 ~その裏側~

例年、113日は通称「センター祭」を開催しておりましたが、今年は新型コロナウイルスの影響で農産物直売会という形で、イベントや飲食を伴う催しをすべて中止して農場生産品のみを販売しました。また、事前予約や当日受付、検温や手指消毒なども必要であったにもかかわらず、多くの方に御来場頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。


直売会当日の様子


当日は、時おり小雨が降る曇天でした。詳細につきましては、先週のブログをご覧下さい。

 

http://naeseisan2.blogspot.com/2020/11/blog-post_4.html

 

私にとっては、113日のこのイベントは、この時にしかお会いできない方々とお話をするのも楽しみの一つです。お名前のわからない方がほとんどですが、毎年お越し頂くのですっかり顔なじみになり、栽培されている植物のお話や画像を見せて頂いたり、昨年購入された植物の生長や管理方法を尋ねられたり、今年のお勧め商品を聞かれたり、にわか園芸相談になったりと・・・・・。このイベントは、植物を介して地域の皆さんと交流ができる楽しいひとときです。

 

一方で、今年は毎年開かれている学内の大学祭は、全学的にはすべて中止されたにもかかわらず、なぜ柏の葉の当センターの農産物直売会だけが開催されたのか? そこには切実な理由があるのです。

 

それは、大学の農場運営の仕組みなのですが、大学の農場はその年の農場生産物の売り上げの中から、その年の運営費が交付される仕組みになっています。そのため、今年の売り上げがないと今年の支払いができなくなってしまいます。販売をしないと大きな損失をつくることにもなります。実習や生産に必要な資材費や人件費については、当然必要ですので収入があるという見込みで計画を進めていますので・・・・・。民間企業では当然のことですが、センター全体でも危機意識をもった運営を検討した結果が、直売会の開催に至ったというわけです。

 

ということで、次回は125日(土)にシクラメン祭を開催します。このイベントの開催要領、申し込み方法についても当センターのHPにアップされる予定です。

 

(渡辺 均)

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2020年11月6日金曜日

ロフォフォラの播種

こんにちは、学部3年の水谷です。

 

 11月に入ってから、どんどん寒くなってきましたね。身体を温かくして風邪を引かないように注意しなければなりませんね。

 

先日、ロフォフォラの播種を行いました。

 

Lophophora williamsii

 

ロフォフォラは、メキシコ原産の植物属で、いくつかの種に分かれています。その中で今回播種したのはLophophora williamsiiという種です。日本では「烏羽玉(うばたま)」の名で知られています。

 

 園芸的に利用されていますが、一方で薬物として使われることもあったそうです。ロフォフォラに含まれるメスカリンという物質に幻覚作用があり、このLophophora williamsiiは特に儀式の際に用いられました。

上の写真は精製前の種子の写真です

輪鉢に播種しました。

 

  一年経つとこのくらいの大きさになるようです。これからの成長が楽しみです。

 

(学部3年:水谷)

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