2023年11月7日火曜日

引けるかな?検量線

 いつの間にか11月を迎えていることに気が付き、驚愕しております。2023年もあと2ヶ月…今年がますます実りある1年になるよう、ラストスパートを頑張りたいものです。
 さて、今日ご紹介するのは、栽培・育種学実験についてです。研究室に分属された3年生は基本的な実験操作、各種注意事項などについて、研究室の教員から学んでいきます。


 前回は、正しいピペッティングの方法を確認しながら、NO3-の検量線作成にチャレンジしました。
 検量線の作成とは、予め濃度の分かっている標準試料を使用し、その濃度と分析機器の測定データの関係性をグラフ化(回帰線)することです。一般的に線形回帰することが多く、多くの分析機器で必要になる工程です。
 この検量線ですが、分析を進めれば進めるほど、その重要性に気づかされます。それぞれの機械で、Aという成分を適正に検出するためには、どれくらいの濃度範囲が適しているのかを明らかにし、それに合わせて、自身の分析試料の濃度調整を行う必要があるからです。
 特に新しい成分分析を開始する際は、この検量線の作成が最初にして最大のハードルかもしれません。そんな話をしながら、実験演習に取り組んでおりますが、本当の意味が分かるのは、きっと自分の実験をスタートさせたタイミングでしょう!
 まずは安全第一で、正確な手技を身に付けて欲しいと考えております。


黒沼


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