2022年10月24日月曜日

ひたすら花を摘む ~ パンジーの摘花・摘蕾 ~

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ここ数年、郊外農場での実習を行うことができません。群馬県沼田市にある郊外農場での宿泊実習が園芸学科一年生のカリキュラムに含まれているのですが・・・・・。宿泊実習は、ただ農場実習を行うだけではなく、学生同士や学生と教員との距離を縮めるとても良い機会なのですが。

 

その代替措置として、今年も先週末に2日間、柏の葉キャンパスで蔬菜と花卉の実習が行われました。今回の実習は、来月出荷予定のパンジーの摘花・摘蕾と栄養繁殖の方法を理解するため、タマリュウの株分けを行ないました。

 

摘花・摘蕾の実習では、来月の出荷までに株を充実させるため、余計な花や種子を着けさせないために行なうことを説明し、花柄(かへい)の基部から素早く折り取る方法を見せた後、露地圃場へ移動してさっそく作業開始! その数、およそ25,000ポット分!

1ポットに花や蕾が3つくらい着いていると仮定すると、135人の学生さんで一人何ポット処理をして、何花摘まないといけないのか? 何分でいくつ摘むと何時間で終了することになるのか・・・・・?このようなことも考えて貰いながら、2時間30分で3ベンチ分、およそ25,000ポット分が終わりました。2日間で計5時間、およそ50,000ポット分の摘花・摘蕾が終わりました。

少量の植物を短い時間にただ触れるような体験実習ではなく、ある程度まとまった量を時間をかけて行うことで、反復によって作業の要領を理解し、作業効率を考えた実習にもなるのではないかと思っています。

 

(渡辺 均)

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