先週末からゴールデンウィークが続いている方々は中休み、明日からゴールデンウィークの方々は今日を乗り越えれば待望のお休みです。
この時期こそ忙しくなる業種の方々には、お世話になりますとしか言えませんが…。
花卉苗生産部では、ブログにてご紹介もしている通り、ペチュニアの品種‘さくらさくら’シリーズをはじめ、挿芽による増殖を行う品目が多々あります。
これは植物の栄養繁殖の力を利用して増殖する方法で、種子繁殖よりも増殖効率の良い品目で用いられています。
また同時に、交配によって、花色をはじめ性質に変化が生じてしまう固定されていない品種・系統であっても、その個体がもつ性質を維持したまま増殖を行うことのできる利点があります。
薬用機能性植物においても、日本に自生する品目にて全国から採集した系統を比較すると、草姿や薬用成分の異なる品目が数多くあります。
こちらの左右の植物はパッと見て別種の植物に思われるかもしれませんが、同じ品目の異なる地域から採集した系統です。
葉の色の濃淡や、付き方の密度、葉1枚ごとの大きさが異なることが分かると思います。
草姿全体を見ても匍匐性に違いがありますね。
収量という視点からも、前年の収量調査により、これらの系統を比較すると写真左側の系統の鉢当たりの収量が多く、また縦に伸びる性質から収穫もしやすい有用な系統と考えられました。この系統の性質を維持した苗を大量に作るため、今年度の苗生産ではこの系統の親株から挿し穂を採り、セルに挿芽をおこないました。
この品目は前年の収量調査時にほとんど種子が採れなかったため、挿芽による増殖を行いましたが、他の種子による増殖を行った品目に比べ、苗生産に多くの時間(コスト)がかかってしまいました。
そのため、種子を十分量採れるような採種方法を探りつつ、採れた種子の実生苗と親株を比較し、系統がしっかりと維持されているのかを見極めることで、よりコスト低減を図った苗生産を探っていきたいと思います。
(安藤匡哉)
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