5月に花を咲かせ
6月に果実を着け
7月に播種を終えたピレスラム(キク科Tanacetum)
(http://naeseisan2.blogspot.jp/2016/07/blog-post_15.html)
8月には、こどもたちもこんなに大きく育ちました。
多湿や夏の暑さが苦手なピレスラム、
なるべく涼しく管理して、播種後一月でセル苗の納品となるのですが、
出荷して、キレイさっぱりBYE-BYE!!
・・・な~んてわけにはいきません。
こどもたちが巣立っても、
親御さんたちには、まだまだ現役で頑張ってもらう予定です。
なぜなら来年も同じように種子を集めたいから!!
親株は毎年更新しているのですが、
生育が緩慢なピレスラム、
たくさんの種子を採取するのに今年播種した分だけでは
株にボリュームがなく、心もとない・・・
花が咲かない、種子が取れないという事例も過去に聞いたので
リスク回避を兼ねて、
親株の半分は昨年播種した株(ポット)、半分は一昨年播種した株(鉢)、
それ以前の株(鉢)は種子採取後に廃棄という様に、
順に更新をしています。
まずは、日当たりの良い露地から涼しい遮光下に移動し、
昨年播種分のポットを鉢上げ。
地上部が大きく育っていると、蒸散量も多く、
その分水が必要になりますし、株の木化や老化も進みます。
暑いからと水を与えすぎると根腐れを起こしやすく、
かといって水を控えめにしすぎると、株が大きいためすぐに乾いてしまいます。
それに伸びきってしまって、全体のバランスが悪く、枝数も少なめです。
というわけで、根が活着し始めた頃、思い切って切戻し。
思い切りすぎちゃった・・・?(汗)
でも大丈夫!
株元に元気な新芽が出ているので、
切る位置と灌水量に気を付ければ、意外とすくすくと育ってくれます。
春咲く宿根草は、開花に一定の寒さが必要な種が多いです。
また、受粉に虫や風を利用しますので、
冬には再度、日当たり、風通しの良い露地へ移動する予定です。
なんだかアルプスの羊飼いのようですね?
(池田)
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