ほんのり暖かい日と肌寒い日が交互にやってくるような、変化のある毎日が訪れていますね。
今日の実習は、ペチュニアのポット上げです。
ずらっと並んだポットに、セル苗を素早く移植していきます。
ピンセットで根鉢を傷つけないようにやさしく引き抜いて…。
と、いきたいところですが、これだけのポット数に植え付けるだけのセル苗を作っていますと、どうしても根の活着が悪い苗も出てきます。
右の苗は活着がよく、じっくりと根を伸ばして根鉢を形作り、葉も十分に移植に耐えるほど成長しています。
しかし、左の苗は活着が悪く、根が張りきっていないので、ピンセットで引き抜いた際に根鉢が崩れてしまいます。
このような小さな苗が成長するにはもう少し時間が必要で、同じ規格で作りたいポット苗生産には不向きとなり、同じように植えることができません。
繰り返しの作業の中でも、セル苗を単純に全て移植するのではなく、素早い取捨選択ができるように、効率と品質の両方を高める技術を獲得したいですね。
現在、研究発表に向けて卒業予定年度の学生が実習お休みの穴埋めを、3年生の学生がカバーしてくれています。
もちろん、不慣れな作業で手間取ることが多くあると思いますが、皆に追いつこうと急いで失敗してしまうよりも、丁寧にじっくりと根を張って育っていってほしいものですね。
(学生:博士1年 安藤)
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