いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、
人気ブログランキングへ
ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!
トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ
花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
一社)日本薬用機能性植物推進機構(JFPPA;https://jfppa.or.jp/)の活動により、全国20数か所で健康機能性植物の栽培を進めています。私たちがいう健康機能性植物とは、薬用植物や山菜など、古くから利用されてきた植物、人々に何らかのプラスの効果をもたらす植物を指します。品目は多岐に渡りますが、栽培化にあたっては、可能な限り地元に自生している植物を栽培するようにしています。そのため、まず、野山に自生している植物を調査し、その有用性や機能性などを評価する取り組みを自治体や地元の生産者の方と一緒に行なっています。
長年、地元に自生している植物ですから、ある意味ホームグラウンドのようなものです。「勝手知ったる我が家」ですので、畑などで栽培しても、ごく普通に環境に適応し、病害虫の被害なども比較的少なく済みます。
下の2つのヨモギの画像は、地元産と県外産の苗を使って栽培した際のものです。生育の差が歴然としていますね。この土地の何が気に入らないのか分かりませんが・・・。
地元産の苗を使用して栽培したヨモギ
県外産の苗を使用して栽培したヨモギ
ヨモギなどの野生植物は、その地域の気候風土に大きく影響を受けながら自生していることから、それぞれの地域で特徴のある形態や機能性成分を保持していることがわかってきました。地域性種苗、郷土野菜、地産地消などという言葉がありますが、栽培に関しては、地苗地産(ちびょうちさん)?
地元の種苗の有用性を確認し、効率的な栽培方法を確立し、その種苗を地元で栽培することで、農作物として機能性の高い新たな健康源を供給できる産地が全国各地に生まれる可能性があると考えています。
どこで生まれたのか? その地域の風土が人を含め、あらゆる生きものを時間をかけて育てて来たということでしょう。
こんにちは、学部3年の君島です。
最近は急に冷え込んできて、秋の終わりを感じると共に冬の訪れを感じますね。
今回は先日私が見学に行った農業Week、ツールジャパン、ガーデンエキスポについての感想をお話ししたいと思います。
このイベントは千葉県の幕張メッセで開催されました。
施設内はとても広く、農業Week、ツールジャパン、ガーデンエキスポの3つの会場が併設されていました。
農業Weekの会場では、最新の農業設備や農業資材、ツールジャパンでは工具や作業用具など、ガーデンエキスポでは、ガーデン雑貨やガーデニング資材、空間デザイン資材など、それぞれ商業的な視点での展示会となっていました。
そしてこれらの展示に加え、業界内での注目の講演会が開催されていました。
講師の方の中には、花葉会の会員の方も参加しておりました。
細霧式の灌水を行うことにより、節水などの効果があり、植物自体にも適切な量の灌水が行えるそうです。
液剤を散布する際の設計がとても簡単であり、高精度な散布が可能となっているそうです。
今回このような展示会に参加し、様々な最新の情報に触れ、普段とは異なった商業的な側面からの視点で見学をすることで、大変良い刺激を受けました。
今後もこのような機会があれば積極的に参加し、いろいろな刺激を受けていきたいと思います。
皆さんも園芸への触れ方には色々あると思いますので、皆さんが接しやすいような面から園芸に触れていってほしいと思います!
(学部3年:君島)
花卉・苗生産部では、数年前からオオナルコユリの播種を行なっています。多い年には40万粒以上播種したことも。
オオナルコユリは、宿根草しての観賞性もありますが、山菜としても利用されています。若芽がアスパラガスのような味と食感です。天ぷらやおひたしにすると、それは絶品です! 根は民間薬としても古くから滋養強壮、強精薬として利用されてきました。江戸時代には、すでに黄精が今でいう健康食品として、ブームが起きていたようです。
そんな良いところばかりの植物ですが欠点も・・・。それは、生育が非常に遅いこと。土を掘って根茎を観察すると、1年にわずか数cmしか伸びていません。山菜として山採りされたり、株ごと持ち去られたりしてしまうと、なかなか回復せず、個体数もどんどん減ってしまいます。
であれば、種子で大量に殖やそうと秋に果実を収穫し、果肉を洗浄して播種すると、翌春には発根はしてきますが発芽はせず(上胚軸休眠)、さらに翌年の春にならないと芽が出てきません。発芽までに2年! 下の画像は、3年生の株です。秋になり地上部が黄色くなってきました。
地下部を見ると、下の画像のように3つに分かれています。わかりますか? 下の画像の右側の株がわかりやすいですね。
大きく生長するまでに、かなりの時間がかかる植物ですが、毎年数十万粒の種子を播いて株を育てて行くと、数年後には・・・。せいぜい数ヶ月が勝負の野菜や花卉生産と比較すると、また違った時間軸での新たな農業ビジネスの展開ができるのではないかと考えています。
(渡辺 均)
こんにちは、学部4年の御園です。
最近は風が冷たくなり、すっかり秋を感じられるようになりましたね。
今回は、先日の実習で行ったトウキの種子選別の様子についてご紹介します。
トウキはセリ科の多年草で、国内では山地を中心に自生する他、薬用植物として栽培されています。
今回の実習では、敷地内の薬草園で栽培されいるトウキの種子選別を行いました。
こちらが収穫された種子です。かなり量がありますね。
種子選別の方法には、主に風選と水選の2つがあります。このトウキの選別は風選で行いました。風選は風に当てて種子を飛ばし、その飛距離でおおよその重さごとに分ける方法です。
床にビニールシートを皺ができないように敷き、机を重ねた上に扇風機を載せて、セッティングは完了!
扇風機の風に当たるように、種子を落として飛ばします。
しかし、こちらの扇風機では風が弱すぎたようで、ほとんどの種子がほぼ真下に落ちてしまいました。これでは選別ができないので、より強い風が起こせる別の扇風機を持ってきてもらいました。
扇風機を切り替えてもう一度チャレンジ!今度は先ほどより飛距離が伸び、無事に選別することができそうです。
ビニールシートの上に飛ばされた種子は、扇風機を置いた机の脚を0として、40cmごとに区切って集めました。区間ごとに分けられた種子は、手で精製し、細かなごみを取り除いて保管します。
種子選別は滅多にできることではないので、この機会に体験することができて良かったです。
(学部4年:御園)