2017年2月28日火曜日

車輪梅

苗生産部の敷地の片隅に、数年前に定植してみた車輪梅。
「シャリンバイ」と読みます。


属名はRaphiolepis。バラ科の植物です。
低木で、常緑なので、庭や公園の植栽にも使われることの多い樹木ですが、元々は日本でも海岸線の岩場などによく自生するのを見かけます。
上から見ると放射状に分枝し、車輪のような樹形。そして、同じくバラ科の梅に似た花を着けることから、この名がついています。

なぜかキャンパス内では、野ウサギの大好物になっていて、毎冬、エサが少ない時期になると、鋭い刃で丸坊主に剪定してくれます。
それでもさすがは日本の自生植物。春には枝葉が出て、少しずつですが生長しています。


花葉こんな感じ。
このシャリンバイはピンクの花を着ける紅花車輪梅の1品種です。
海岸や公園で見かけるシャリンバイは、白花がほとんど。葉のなめらかさも少し違います。

庭木としての利用のほか、樹皮や根は奄美大島の名産、大島紬の染料としても重用されているそうです。

春になれば皆さんのご近所でも、きっと花を見ることができると思います。
町の風景になってしまって目立ちにくいかもしれませんが、ぜひ探してみてください。

(金谷)

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2017年2月27日月曜日

クリスマスローズの元祖仕掛け人

218日(土)に池袋のサンシャインシティで開催されていたクリスマスローズの世界展へ学生さんと一緒に行ってきました。日本のクリスマスローズ育種の第一人者でもあり、当研究室(花卉園芸学研究室)の大先輩でもある野田卯一郎さんの御講演も拝聴してきました。




野田さんは、クリスマスローズの育種を始めて30年! 育種を始められたころは、毎年のように育種素材の収集と勉強のためにヨーロッパの育種家を訪問されていたそうですが、今はもう行かなくなったそうです。

その理由は、クリスマスローズの育種では今や日本が世界をリードするようになり、新しい花色や草姿の品種が国内で次々と作出されるようになり、ヨーロッパでのクリスマスローズの育種を追い抜いてしまったからとのことです。事実、下の画像のような新しい品種も次々と作出されています。


また、若い世代のクリスマスローズのブリーダーも増え、若者の感性で斬新で日本人好みの新品種も作出されるようになったそうです。

そうは言っても、野田さんが育種された「野田交配のクリスマスローズ」もバラエティーに富み、世界中の愛好家を虜にしています。現在、80代の半ばになられても、好奇心とあくなき探求心でクリスマスローズの育種に情熱を注がれています。 「クリスマスローズは魔性の花だねぇ~」と笑顔で話される野田さんのハウスには、人々を魅了する次なる品種が数多く育成されています。来年のクリスマスローズ展には、どんな「一品」が出展されるのか、今から楽しみですね。

好きな植物を一生の仕事とする。その取り組まれている姿勢は、作出される優れた品種だけではなく、若いブリーダーや私たちにも学ぶべきところが大いにあるように思います。


(渡辺 均)

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2017年2月24日金曜日

間引きと発見


 はじめまして、学部3年生の渡邉勇暁です。

 今回が初めてのブログ執筆となります、
 これからよろしくお願い致します!

 ブログ執筆に関しては初めてなのですが、実は私、『理数大好き学生発掘・応援プロジェクト』というプロジェクトに所属しており、2年ほど前から花卉園芸学研究グループに所属し研究をしております!

 そのため過去のブログには、こちらのような自分の研究発表等の記事もあります。



 この記事を読んでいただけるとわかるのですが、
 私は、トルコギキョウ (Eustoma grandiflorum) という植物を使った研究をしております。
 現在も、トルコギキョウに関する卒業実験に向けて育苗の真っ最中です!

 さて、今回はそんなトルコギキョウ実生苗の「間引き」についてご紹介致します。

 「間引き」とは、密植にならないよう、元気な苗を残し選抜していく作業です。

 茎が細く弱々しい苗や、生長の悪い苗を抜いていきますが、
 今回は、下写真のように12苗となっているトルコギキョウの苗を、



 下写真のように11苗となるよう間引きするので、



 穴の中央に苗があるかどうか、というのも重要な判断ポイントです。

 トルコギキョウの実生苗はこんなにも根が長いので、


 苗を抜く際、残しておく元気な苗の根を傷つけないよう、細心の注意が必要です!


 間引きについては以上なのですが、今回は奇形苗についてもご紹介致します。
 トルコギキョウは本来双子葉植物ですので、子葉が2枚、対となって発芽してきます。

 しかし今回、間引きをしていると…


 子葉が3枚の苗!


 桜の花びらのように子葉先端が2つに割れている苗!


 さらには、3つに割れている苗!


 などなど、奇形苗をまれに発見することができます。
 残念ながら、このような子葉が面白い形をした苗は、本葉にも影響してしまい生育が悪くなってしまうことが多いので抜いてしまいます…。

 植物は育苗の初期段階でも、このように多種多様な顔を見せてくれます。
 自分のよく知っている植物でも、毎日毎日にらめっこしていると神秘的な発見に出会うことがあります。
 今後も常にそういった視点を忘れずに植物と関わっていきたいです。

(学部3年:渡邉)

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2017年2月23日木曜日

ミリオンベルのピンチが終了しました。

母の日ギフト鉢花用に毎年生産している
サントリーフラワーズ㈱さんの
カリブラコア ‘ミリオンベル’。

今年もチェリーピンク・コスモスピンク・イエローの3色ミックス鉢を
1700鉢作っています。




昨年の11月から苗の管理を始め、
ポット上げ、ピンチ、鉢上げ、ピンチと作業を進めてきました。

「ピンチ=pinch」は伸びた茎を切り戻し、分枝を促進させる技術です。
ピンチを繰り返すことで、芽数を増やし、結果的に花数を増加させることができます。

今回は鉢上げ後2回目のピンチです。



昨日の実習では、2名で丸一日ひたすら切り戻していただきました。
およそ1/3の数量を終了しましたが、

本日、残りの2/3をパートさん5名で終了させることができました。




このように「たった2日」という短い期間で全ての鉢のピンチを終えることは、
その後の生育が揃い、母の日である5/14(日)にはどの鉢も一斉に
満開状態でお届けできるということに繋がっていき、

大変意義があることですが、パートさんや学生さんの頑張り(踏ん張り?)が無ければ、
成し得ないことです。

ミリオンベルは3月下旬に「最終ピンチ」を残しています。



届け!!満開の「ありがとう」!
(長嶋)

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2017年2月22日水曜日

春期実習


 気温としては暖かな日も増えてきましたが、最近は強風吹き荒れる日が多いですね。
 ビニールハウスの天井が破れてしまわないか心配な季節です。


 研究発表も終わり、学生は春休みに入って授業はお休みとなりましたが、別科生の1年生は週に1度、花卉苗生産部での実習が続きます。
 現在、実習に参加する学生は2人のみ。
 来年度の新入生たちが入ってくるまでは、少数精鋭で手早く作業をこなすことを心掛けたいところです。


 本日の作業ではカリブラコアのポット上げを行いました。
 6月に出荷を予定しているカリブラコア‘カメレオン サンシャインベリー’は開花初期から花色がだんだんと変化し、開花の始まりと咲き終わりに近い花色の両方が楽しめる、色鮮やかな品種です。


 見本鉢は見事な状態ですが、現在はまだセル苗の状況ですので、まずは3号鉢に移植します。

 何度も繰り返してきた動きではありますが、


  ピンセットでセル苗を取り出して



 ポットの土に指で穴をあけて




 入れ込んだら、ピンセットを外して土をよせて次へ

 というのが一連の作業です。



 注意する点は、開けた穴が小さいのに、苗を無理に押し込むことで根を潰したり、苗の根が見えてしまうぐらい浅く植えることで乾燥しやすくなったりしないようにすることです。


 秋期のパンジー・ビオラのポット上げで鍛えた経験からか、1年生の作業もかなりスピードアップしていました。

 それぞれの道具の場所などを各人で自身に合わせて配置することで、疲れにくく素早い作業が可能となります。



 ずらりと並ぶポット苗。



 年度末までは別科生2人で実習作業をおこないます。

 これまで以上に、各人の作業における役割を理解して実践することで、より効率的に作業が行えるように努めていきましょう。

(安藤 匡哉)


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2017年2月20日月曜日

ウガンダからやって来た挿し穂

技術職員の長嶋さんが花卉・苗生産施設でベゴニアの挿し芽をしていました。いつものように手慣れた手つきで、セルトレイに用土を充填し、発根剤を切り口につけて、次から次へと・・・。


何気なくセルトレイの横に置かれたダンボールを見ると・・・。そこに印刷された国名を良く見ると・・・ウガンダ? アフリカの? ケニアのおとなり? 


アフリカのウガンダから空輸されてきた挿し穂でした。花卉・苗生産部では、挿し穂を購入することが時々ありますが、ケニアやスリランカは今までにもありましたが、ウガンダは初めてです。

飛行機の便が良く、熱帯高地型の気候で、水が豊富で人件費が安い国として、花の生産地として適しているのでしょう。現地の会社のHPを見ると・・・1990年台後半にオランダ資本により設立され、バラの生産、キクの挿し穂生産、ポインセチアやハイビスカスなどの鉢花用の挿し穂生産も行なっているようです。 26ha1200人を雇用して生産をしているとか・・・。詳細は、下記をご参照下さい。

現在、私たちが日常的に生産に使用している種子の多くも、日本の種苗会社でさえ海外で種子生産を行なっています。このような状況で、5年先、10年先、30年先に私たちが展開し得る種苗ビジネスを考えて行く必要がありますね。


(渡辺 均)

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2017年2月18日土曜日

園芸別科花卉専攻(花組)修了論文発表会

先週の金曜日に園芸別科の修了論文発表会が開催されました。これは、学部生の卒業論文発表会にあたるもので、約1年かけて各自が進めてきた研究成果をまとめ、発表するものです。果樹、蔬菜、花卉、造園・樹木の各専攻順に発表を行いました。

花卉専攻は、5名の学生さんが発表しました。そのタイトルをご紹介します。

 ・数種のグランドカバープランツの生産条件の検討
 ・フタバムグラとミゾカクシの施設栽培の可能性
 ・キハダの種子発芽に及ぼすジベレリンおよび冷湿処理の影響
 ・挿し穂の長さおよび植え付け本数の違いがミニバラの生育に及ぼす影響
 ・熱帯花卉類の屋外栽培の検討

発表の内容?はさておき、最近の花卉・苗生産部らしい研究内容です。

発表の様子

園芸別科は、実技教育主体の2年間で修了するコースですので、学生さんさえその気になれば、個人が真剣に植物と向き合うことのできる中身の濃いコースです。その修了生はおもに生産者や植物関係の仕事に就いて、全国各地で活躍しています。



(渡辺 均)

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2017年2月17日金曜日

ビワの葉摘み


 はじめまして、学部3年の丸山絵梨香です。

 初めてのブログ執筆で緊張しています…。
 これからよろしくお願い致します!

 今週の実習は、ビワの葉摘みを行いました。

 ビワ(Eriobotrya japonica)は、中国南西部原産の常緑高木で、主に果樹として栽培されているバラ科の植物です。

 ビワの葉には、タンニン、クエン酸、アミグダリンなどの成分が含まれており、風邪予防や整腸作用、疲労回復などの効果があるとされています。

 また、抗酸化作用に優れているため、美容にも効果があると言われています。
 中国やインドでは、なんと数千年も前から薬用植物として利用されてきました。





 まず、肉厚で色の濃い大きな葉を選んで収穫します。




 葉の裏側には、産毛のような細かい毛が生えているので、




 タワシで地道に取っていきます。




 毛を取り除いた葉を水で洗い、




 葉の水分を抜くために天日干しをして乾燥させます。



 今週の作業では、ここまでの工程を行いました。
 ここから、収穫されたビワの葉たちを茶葉にするそうです。

 ビワの葉で作ったお茶はどのような味がするのでしょうか?
 とても楽しみです!



    学部3年:丸山


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2017年2月16日木曜日

寒さに負けず、霜にも負けず

冬の花壇苗といえば、
パンジー、ビオラ、アリッサム、プリムラ、キンセンカ、、、
雪の降らない地域では、意外と多くの品目が
秋から春にかけて継続して花を咲かせてくれます。

これらの植物は、本やインターネットでも
おおよそ「耐寒性が強い」と書かれています。

でも、
耐寒性が強い = 寒い時期にも植付けてよい
とは単純には言い切れません。

最初に挙げた植物も、
まだ暖かい、もしくは涼しくなりかけの秋に植え付けてあれば、
徐々に下がってくる気温に合わせて寒さに強い株になってきます。

けれど、冬、保温性の高い温室から急に外に出せば、
翌朝には寒さで傷んだり、霜焼けしたりしてしまいます。
人が風邪をひくのと一緒ですね。











乾いていないのにぐったりしたプリムラ












一部霜焼けしたマーガレット


ですので、11月下旬~3月上旬に
出荷しなくてはならない花壇苗や鉢物は、納期が近づいたら
ハウスを移動したり、加温機の設定温度を下げたりと、
徐々に寒さに慣らしていきます。
このように環境に適応させていくことを順化(ハードニング)と呼びます。

最初から、外で栽培すれば良いじゃないかと思うかもしれませんが、
気温が低いと、生育も緩慢になりがちで、
栽培期間をハウスの1.5倍くらいとらなくてはいけません。
さらに、葉色や花芽に寒さの影響を受けやすく、
葉が黄色っぽくなったり赤っぽくなったり、
新しい花がなかなか咲かなかったり、蕾が枯死してしまったり。。。

ですので、ハウスの中で大きくして花芽を付けさせ、
株を良い状態にしてから、順化という作業が必要不可欠なのです。



個人的には、霜の降りるこの時期には
外への植付けはおススメしません。
イベントや捕植などで、どうしても!という場合には、
不織布や敷藁などで霜除けを。

























苗生産部では、出荷前の10日間は、雨除けハウスに置き、
昼間はしっかり日に当てて(写真左)
夕方から朝までは、不織布で覆っています(写真右)。





(池田)



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2017年2月15日水曜日

卒業論文発表会


 昨日のブログでは、修士論文発表会をご紹介しましたが、本日は朝より夕方まで、園芸学部の卒業論文発表会が開催されました。

 学部4年間、研究室に入ってからは1~2年間の研究成果を発表する晴れ舞台です。


 計画立案から栽培、実験、およびデータの取りまとめと、膨大な時間を費やしてきた内容を8分に収めなければなりません。

 去年、先輩たちが発表する様子を見ていたときには、『8分も話すことがあるのだろうか…』と思っていた3年生も、1年後には『まるで足りない!』となってしまうのがお約束。

 発表スライドや説明する言葉の端々に、学生間、また先生方と繰り返された発表練習のもと、指摘され洗練されていった点が思い返されます。


 本日、花卉園芸学研究室の柏組からは、趙小彤さんが
矮性型シバ品種の乾燥環境下における生育と観賞性」
という研究タイトルで発表しました。

 実験室で博士課程3年の黒沼先輩に手伝ってもらいながら、実験植物のシバの葉を1枚1枚サンプリングしていた姿を懐かしく思います。


 本科の学生は一息つきましたが、明後日の17日(金)は別科学生の発表会が待っています。


 もうひと踏ん張り、頑張っていきましょう。


(安藤匡哉)

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2017年2月14日火曜日

修士論文発表会

昨日は、園芸学部の修士論文発表会でした。
修士課程(博士前期課程)での2年間の研究の成果を発表する場です。

柏の葉キャンパスの花卉園芸学研究室からは、

任倩玉さんが、
「屋上緑化シバ地における炭素および窒素の経年変化」をテーマに、


村岡巧さんが、
「カロテノイド代謝関連遺伝子の発現に伴うCalibrachoa pygmaeaの花色変化」をテーマに、



研究が予定通り進まないことがあったり、発表練習も何度も繰り返す必要があったりと、お二人とも2年間、苦労しながら研究を進めた結果、自らの研究成果をわかりやすく、丁寧に説明されていました。
聴いて下さった皆さんにも良く理解して頂けたと思います。
2年間の苦労が報われた瞬間です。

社会に出ても大学での経験を活かしつつ、新たなことも貪欲に吸収し、そして何よりも元気に頑張って欲しいなと願っています。

(金谷)

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2017年2月13日月曜日

おどりキャベツ(続編)

昨年の95日のブログの続編です。
http://naeseisan2.blogspot.jp/2016/09/blog-post_5.html

2015年の夏に播種された札幌大玉系のキャベツは、2回目の冬を何とか生き延びています。丸々と大きく結球していた面影はなく、太い茎を伸ばし結球することなく冬の寒さに耐えています。その時に一緒に育てられた仲間のキャベツは当の昔にこの世からいなくなってしまいましたが、この株だけが2017年の春を迎えようとしています。

201511


20172


20172


 昨年の夏に伸びた枝先を切り取って、ポットに挿してみました。キャベツの挿し芽ですね。すべて活着しましたが、こちらも結球することなく、ただ緑色の葉を次々と展開しています。

挿し芽をした苗


野菜は専門ではないので良く分かりませんが、2年目以降のキャベツの結球する条件は、1年目のキャベツとは違うのか・・・? いずれにしてもこのまま結球せずに春には2回目の開花を迎えそうです。その先は・・・? 

 また、昨年の秋に、蔬菜の畑からムラサキキャベツの収穫後の株を譲って貰いました。下の画像が今の状態です。すぐに多数の芽が吹き、ふつうのキャベツよりは観賞性がありそうですが、もう蕾が出てきました。キャベツより開花が早いようです。




何のためにこんなことをやっているかって? 結球や開花のスイッチが株の齢で異なるのではないかという興味と、講演会などで植物の一生についてお話をする際に使う画像として残しておきたいこと、それと野菜の観賞植物としての可能性を見るためです。食べられて長く楽しめるのであれば、それも新たな用途になるのではないでしょうか。


(渡辺 均)

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