2013年9月30日月曜日

学会発表(緑化工学会編)

学会シリーズ第3弾をご報告します。

9月27日(金)~ 9月28日(土)に鳥取大学で開催された第44回日本緑化工学会大会に参加しました。今回の学会参加者は私と修士2年の黒沼君です。発表は屋上緑化に関する課題です。




発表内容は・・・、

水耕栽培システムを用いた屋上緑化の検討


 これまでの研究によって、降雨や灌水によって屋上緑化の土壌から、栄養塩類が植物に吸収されることなく、相当量が流亡していることを明らかにしてきました。そこで、灌水量と施肥量を抑え、また栄養塩類の流亡を抑えることを目的として、貯水型の屋上緑化栽培システムの有効性を検討しました。


 その結果、植物の生育と観賞性を維持しつつ、従来よりも灌水量を最大1/11に削
減することが可能になりました。また、施肥量は窒素で1/3、リン酸は1/11、カリ
ウムは1/4まで削減することができました。
本研究により、屋上緑化のメンテナンス費の削減や都市域周辺の河川や海の富栄養
化防止にも役立つことが期待されます。







砂のガーデン


 
鳥取大学に隣接した湖山池(こやまいけ)公園では、第30回全国都市緑化とっ
とりフェアが9月21日~11月10日まで開催されています。砂像と植栽の組み
合わせはなかなか斬新で面白かったです。



9月上旬から始まった今シーズンの私たちの学会発表は今回の発表でお終いです。長かった(?)夏休みも終わり、10月からは後期がスタートします。また講義やゼミ、実習が始まり、新3年生が研究室に配属されます。


   (渡辺均)




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2013年9月29日日曜日

フラワートライアル2013

私たちの研究室では、展示会など、積極的に花卉をはじめとする園芸業界の現場の見学を行っています。
もちろん大学内での実験・研究も大切ですが、園芸の世界で役立つことを前提に研究を行っているのですから、現場を知ることはとても重要なことです。

今回は、学生さん達と一緒に、9月25日~27日に長野県・山梨県の八ヶ岳南西麓を中心に開催された展示商談会「フラワートライアルジャパン 2013」に行ってきました。
種苗メーカー・資材メーカー・生産者を中心に110社以上が出展する、花の一大イベントです。















国内で育種されたもの・海外で育種され国内でライセンス生産されるもの、一年草・宿根草、セル成型苗・ポット苗・鉢物、様々な商材が展示されていて、来春の仕入れの参考になります。
また、ペチュニアなど、コンパクトな品種が増えていて、最近の育種の方向性が読み取れます。

各社とも独自の品種・規格・販売方法を提案しています。
東京オリンピックに向けて、園芸業界も盛り上がっていきたいものです。

��金谷)


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2013年9月28日土曜日

11月3日

おはようございます。





秋の大学のイベントと言えば・・・

大学祭!!!




��>>

千葉大学には本キャンパスである西千葉キャンパスの他に、
医学部・薬学部の亥鼻キャンパス、
園芸学部の松戸キャンパス、
そしてフィールド科学センターの柏の葉キャンパスがあります。

千葉大学は毎年11月上旬に、それぞれのキャンパスで大学祭を開催しています。

通称
『千葉大祭』、
『亥鼻祭』、
『戸定祭』、
『センター祭』


亥鼻祭の医療体験コーナーや、園芸学部の園芸相談など
それぞれの学部の特色を活かした展示や販売が魅力的です。

苗生産部の所属するここ、柏の葉キャンパスでは、
花や野菜、果物、ジャム、樹木がメインとなっており、
たくさんの地域の方々で賑わいます。


苗生産部前 もうすぐ開始



苗生産部は花苗、鉢花、観葉植物、リースなどを販売する予定です。
もちろんここで生産したものばかり。


室内向けの寄せ植え


数は少ないですが、手に入りにくい珍しい植物も取り扱う予定です。



今年のセンター祭は、
11月3日(日)文化の日!!

約1ヶ月と迫ってきました。
さぁ今年もハリキッテ準備をしなくては!





※本キャンパスの千葉大祭は10/31(木)~11/3(日)開催です。
 キャンパスによって日時に多少のズレがあります。



(池田)

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2013年9月27日金曜日

ウィルス対策学生編

さてさて
この写真はどこでしょう??





正解は…
『学生の実験用植物を置いているベンチの下』でした!!
わかるわけありませんよね(笑)

9/12の記事で苗生産部のウィルス対策について紹介されていましたが、
今日は同じテーマで学生の方にスポットを当ててみましょう。


まず学生にはそれぞれ個人用の『ハサミ・ピンセット・ガスバーナー』などが配布されています。



これは苗生産部の道具と共用しないようにするためです。

学生の管理する植物でウィルスや害虫が発生した場合に同じ道具を使ってしまうと、
その被害が生産物にまで拡大してしまいます。
これを防ぐために徹底した区別を行っています!
作業で使うバケツなども研究室用と苗生産用で別れています。


次にハウスの管理です!
まず基本は掃除と除草です。
冒頭の写真のように、花柄や雑草、土がこぼれていないように心がけています!
床に落ちた花柄や外から侵入した雑草をそのままにしておくと、そこで病気が発生してしまいます。
これを防ぐために、定期的に学生の判断で掃除と除草を行っています。

実験用のハウスは苗生産のハウスと隣接したり、間借りしているところもあるので、とても大切な作業です!


続いては薬剤散布!
これも学生の判断で定期的に行っています。
どの薬剤をどの濃度でどれだけ散布するかも話し合って決めています。
※もちろん薬品庫を管理しているのは技官さんなど職員の方たちですが。

これによって害虫が発生したり、蔓延して生産物に移ることのないように心がけています!!


今の時期は来年のペチュニアの母株などを作っており、
特にウィルスや病気に敏感にならなくてはなりません。


ウィルス対策というものは一人一人の意識がないとなかなか出来ないことですよね?
学生も苗生産部と一丸となって頑張っております!!
またこれを通して栽培管理も学ぶことが出来ています。


ウィルスや病気は日常の何気ないところで広がることがあります。
一つ一つの行動がすべて繋がっていると考えると、何事も気が抜けなくなってしまいますね!

でも自分の行動にどんな意味があるのか…
頭を使いながら意識レベルの高い人間になりたいですね!!
��学生:学部4年 土屋慶輔)




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2013年9月26日木曜日

ブラキカムの鉢上げ

おはようございます。



今日はブラキカム‘姫小菊’の鉢上げです。


Brachycome はオーストラリア原産の植物で、
「ヒメコスモス」とも呼ばれます。






こちらが3号のポット苗です。

‘姫小菊’は㈱ハルディンさんのシリーズで、7色ある品種の中から
厳選した(事前に試作して、草姿が合いそうなもの)3色を
8号鉢にミックス植えします。









全部で1000鉢を3人で、2日間のうちに終わらせます。
一度に3鉢以上を同時に植え込むのは、熟練したパートさんならでは。
��品種を間違えたりすると商品になりません。今回はスピード勝負なのですが、ポット苗の根張りが不十分のため、繊細さも要求される鉢上げとなりました。)









パートさんの圧倒的なスピードを活かすのも職員の仕事です。
事前の段取りや、鉢や用土の準備、鉢上げ終わった鉢の運搬などは、
頼めばやってくれますが、できるだけ「鉢上げ」だけに集中してもらったほうが、早く終わります。








今日は雨が降っていましたが、
着々と鉢上げが進み、







まる2日かからないうちに、すべての鉢上げが終了しました。
さすが。


                                             (長嶋)

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2013年9月25日水曜日


クコ(Lycium chinense

クコは学名にもあるように、中国原産のナス科の落葉低木です。
クコの赤い果実はドライフルーツ、中華料理にも使われていることから、
一度は口にした方がいらっしゃるかもしれません。




クコの花を見た方はあまりいらっしゃらないかもしれませんが、
夏から秋、ちょうど今が花期です。やはりナスの花によく似ていますね




生薬としては果実(枸杞子)、根皮(地骨皮)を用います。
効用としては強壮・降圧・解熱が挙げられます。

また、新芽を野菜、葉をお茶にするなど、いわゆる健康食品としても用いられます。
まさに捨てるところのない有用な薬用植物ですよね。


私たちの扱っているトウキ、オタネニンジンもいろいろな使い方が考えられそうです。


��新藤)


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2013年9月24日火曜日

塊茎報告H25、No2



    ようやく、気温が下がり、秋らしい気候となってきました。



    朝晩の涼しさが、シクラメンの元気をとりもどしているようです。










    栽培の方法として、植物体内に残っている養分を常に計測し、追肥の目安とする


    栄養診断を行い生育をコントロールしていますが、


    今日は、生育調査で、葉枚数、根の伸び、塊茎の大きさを計測し大きさを確認しました。







    品種により違いはありますが、葉枚数は、大輪系が約80枚、


    中輪系、小輪系が110枚といった値でした。



    根の伸び具合は、やはり多めの潅水が伸長を抑制したのか本数が少ないようです。







    塊茎の大きさは、どれも約3cmで適度な大きさになっていました。


    芽点は、前年に比べ少しだけ多めのようです。 (憙)



    今は葉組で大忙し !。


      でも、上物に仕上げるためには、


         ここからどれだけ手間をかけ、


           生育をよりすすめられるか、で決まります!!。



      さぁーて、愛情込めて頑張るぞーーー!!!。





��石井)
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2013年9月23日月曜日

学会発表(園芸学会編)

秋といえば台風シーズンですが、9月は学会シーズンでもあります。
学会シリーズ第2弾をご報告します。



9月20日(金)~9月21日(土)に岩手大学(盛岡市)で開催された
園芸学会平成25年度秋季大会研究発表会に参加してきました。
今回の参加者は教員2名、研究員2名、技術職員1名、学生1名の計6名です。
発表はいずれもポスターで4課題です。
その内訳は、薬用植物(オタネニンジンとトウキ)の園芸的生産技術に関する内容が2課題、
花卉(ダンギク)の遺伝資源解析に関する発表と花卉(シクラメン)の生産技術に関する発表が各1課題でした。



発表内容は・・・、

①オタネニンジンの種子発芽に及ぼす低温湿潤処理の影響(松本研究員)
 深い休眠性をもつオタネニンジンの効率的な発芽技術を開発するため、
0℃~8℃に設定した5試験区で、その効果的な発芽温度域を探しました。
その結果、低温処理期間は長いほど発芽率が向上し、
特に0℃で40日間低温処理をすると発芽の揃いが良く、さらに高い発芽率が得られることがわかりました。

 
②セル苗育苗したトウキの定植後の活着と初期生育(新藤研究員)
 トウキの苗づくりは、従来の方法ですと育苗に1年を要していました。
しかし、これまでの私たちの研究により、最短で42日で苗を完成させることができるようになりました。
この結果をふまえ、農業機械による定植を想定し、実際に植え付けた後の苗の活着状況について、
従来の方法と比較して定植後の苗の生育状況を調べました。
その結果、従来の定植方法よりも根の活着が早く、株の初期生長の良い定植方法を確立することができました。


③西九州に自生するダンギクの繁殖戦略(博士課程学生・安藤君)
 私たちは花壇苗や切り花として利用されているダンギクの自生地(ふるさと)を調査してきました。ダンギクは、西九州の日当たりの良い崖地や海岸の露岩地に局在しています。
これまで行ってきた現地調査や形態調査から地理的な隔離が起きていると考えています。
今回の発表は、それぞれの群落の1花当たりの平均花粉数を計測し、
また、交配実験によって自殖性(自分の株の花粉で結実し種子ができる)と
他殖性(自分の花粉では結実しない・種子ができない)を調査しました。
その結果、ダンギクは部分他殖性を示しました。
部分他殖とは、個体や群落の維持のために、他殖を中心に行ないながらも、環境条件によっては自殖も行なっているということです。
実際に山頂などの露岩地などのひとつの群落内の個体数が少なく、他の群落との距離が遠い群落ほど自殖性を示すことがわかりました。
確実に後代を残す戦略のためと考えられます。
同じ種でも自生環境に合わせて繁殖方式を変えていることが明らかになりました。


④アミノレブリン酸含有肥料の灌注処理および葉面散布処理が高温期のシクラメン
の生育に及ぼす影響(長嶋技術職員)
暑さを嫌うシクラメン栽培にとって、夏の高温は大敵です。
株の消耗をできるだけ少なくして夏越しできれば、
最終的なシクラメンの鉢物品質の向上にもつながります。
そこで、生育促進効果や環境ストレス耐性の向上に効果のあるアミノレブリン
酸入りの肥料(有機質肥料と無機質肥料)を使って、夏以降のシクラメンの生育を調査しました。
その結果、無機質肥料とアミノレブリン酸の組み合わせによって、
夏の高温期でもシクラメンの生育を従来よりも促進できることがわかりました。

 

また新たな課題に向かって研究は続きます・・・・・




   (渡辺均)






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2013年9月22日日曜日

ヒユ科の植物

苗生産部の温室から、生産中の植物をご紹介。



センニチコウ(千日紅)です。
ヒユ科の植物で学名はGomphrena globosa
ピンクの濃淡、白、最近ではオレンジの品種もあります。
花持ちがいいのでこの名前があります。ドライフラワーにもできます。




こちらはケイトウ(鶏頭)。同じくヒユ科の植物で学名はCelosia argentea。鶏の鶏冠(とさか)ににているのでこの名前が付いています。
最近は写真のようなスマートな花を咲かせる品種が増えています。
やはり花持ちのいい植物です。

花持ちのいい植物は庭に植えても切り花にしても、仏花として使ってもとても便利ですね。
ぜひご利用下さい。

��金谷)

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2013年9月20日金曜日

栽培計画の立案と実行

花卉園芸学研究室では、
今年も11月上旬に松戸キャンパスで行われる大学祭(戸定祭)で花屋の出店を行います。


戸定祭の様子



そのため、現在準備を進めているわけですが、
ただ市場で購入してきた花を販売するだけでなく、
自分たちで播種~出荷、販売までの全工程を大学祭を通して体験することができています!
栽培品目も自分たちで決めることができるため、
大学祭の客層や人気のある花色、栽培の難易度など、様々な視点で慎重に決定しました。


ガーベラの種子


現在は、ポット上げまで終了し、11月上旬に出荷できるよう管理を行っています。
順調に準備が進んでいるようですが、
栽培していくなかで、植物の各ステージに適した液肥の濃度や、置き肥の種類やタイミングなど、
日に日に自分の分からないこと、知らないことが増えていく一方です。
今まで受けてきた大学の座学とは異なり、植物の栽培知識に関して自分の無知が明確になるばかりでなく、
観察・調査・考察・判断などの一連のプロセスで物事に取り組むことができる点は、非常に貴重な経験です。


害虫による食害

そんな話をしていると、ガーベラに食害が発生していました。
写真の幼虫は後足が2対であることから、ウワバの仲間だと考えられます。
そこで、直ちに有効成分がアセフェートの薬剤(粒剤)を散布しました。
アセフェートは植物体に無害であると考えられており、浸透性も高いため、浸透移行性の薬剤として販売されています。
効果が持続するのが特徴です。
このように、課題を解決する度に、知識と経験を身につけながら、
よりよい大学祭・大学生活を目指していきます!


学生:黒沼





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2013年9月19日木曜日

ハウスがみるみる埋まっていく

おはようございます。



明日は「彼岸入り」ですが、9月も中旬を過ぎ、

空いていたハウスに続々と苗が入ってきました。





まずはパンジー。








まだまだ、かわいい苗ですが、

12月中旬ごろには、10号鉢に3色ミックス満開の状態で出荷します。





こちらはペリカリス‘セネッティ’。








これも12月の出荷ですが、9号鉢に3株植えし、咲きはじめの状態で出荷します。






最後はブラキカム‘姫小菊’。








(株)ハルディンさんの品種です。










かわいらしい小菊のような花が、秋と春に咲きまくります。











ピンクの濃淡2色とバイオレットの3色ミックスで、
ラベンダーカラーの8号鉢に植えつけます。


出荷は10月下旬!!

急いで鉢上げしなくては。

                                             (長嶋)

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2013年9月18日水曜日

ヒメウコギ

ヒメウコギ(Acanthopanax sieboldianus)

先日行った北海道医療大学の薬草園でみかけました。
昔、山形県の米沢市に短期間住んでいたことがあり、
懐かしく思い出しました。






米沢の市街地ではあまり見かけませんでしたが、
郊外にはヒメウコギの生垣がよくみられます。


日本では古くから薬用(五加皮)とされ、新芽を天ぷらやおひたしにして食します。
ヤマウコギやエゾウコギ(シベリアニンジン)と比べ、刺は少なく、食用に適しています。
かの有名な上杉鷹山公が、ウコギ垣を敵の侵入防止・食用として奨励した話は有名です。


薬用植物という括りだけでなく、植物と人との関わりを調べていくと、
また違った面白さがありますね。

��新藤)





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2013年9月17日火曜日

恒例の作業




    昨日の18号台風は久しぶりの大型で、


    日本を縦断していきました。




    当センターでは、土日、祝祭日はお休みのため、


    誰かが植物の管理に出勤しています。


    今回は私が当番で、農場のハウスの台風対策と、


    台風一過の復帰作業が仕事になりました。



    施設が多い当センターでは、ガラス温室だけではなく、


    プラスチックフィルムが張られたハウスが多くあります。


    特に、このプラスチックフィルムハウスは十部な対策が必要となります。







    ハウス一つ一つの開口部にバネを使いハウス骨材の溝に止めていきます。









    その対策を行うハウスが、なんと22棟・・・。


    ・ ・ ・ フウー。 (風)



    強風が当たるであろう南側と東側の開口部を、飛ばされないように止めていきます。



    22棟分・・・!。


    ・ ・ ・ フウー。 (強風)








    ・ ・ ・ 。



    台風一過。 ・・・ まだ、日のある日中に過ぎ去ってしまうと、


    太陽が顔を出し、ハウス内の温度が急激に上がってしまうので、


    すぐに元の状態に復帰させなくてはなりません !!。


    22棟分・・・。



    ・ ・ ・ フウー。 (ため息)



    でも、大きな被害もなく無事作業が終了しました。  よかった!!!。





     この作業は毎年この時期の恒例の作業です、 ???。






��石井)
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2013年9月16日月曜日

アデニウムの貯水能力

多肉質の低木であるアデニウム(Adenium)は、アラビア半島や東アフリカ、ナミビア原産のキョウチクトウ科の植物です。その中で、A. obesum はDesert Rose(砂漠のバラ)と言われ、その名のとおり薄紅色の鮮やかな花が魅力的な植物です。

最近では、その交雑品種も多く販売されるようになってきました。この植物は暑さには当然強いのですが、寒さにも比較的強く、5℃程度の環境下でも越冬可能な植物です。冬季の灌水方法さえ理解すれば、栽培は比較的簡単です。また、適当な温度と光があれば、連続的に開花します。そういう意味では、もっと普及しても良い植物ではないでしょうか。


この植物を栽培して失敗する事例として多いのは、低温期の水のやり過ぎによる根腐れです。

気温の低い時期は水を控え、乾かし気味に管理し、休眠させた方が無難でしょう。生育期(20℃以上)はたっぷり灌水します。






アデニウムの交雑品種








アデニウムの交雑品種




アデニウムのもう一つの特徴は、種子から育てた株は生長するに従って株元が膨らみ、サボテンのようにその部分に水を蓄えます。ちなみに、挿し木も可能なのですが、その場合には株元は膨らみません。


私の研究室には10年近く栽培しているアデニウムの実生株があります。そろそろ鉢増しをしないと根が相当詰まっています。







根詰りしたアデニウム鉢植え


このアデニウムは、午後からガラス越しの太陽光が当たる場所で管理しているため、夏場はかなり鉢土が乾いてしまいます。おまけに数日間出張に出ていたため・・・・すっかり株元が痩せ細ってしまいました。






鉢土と株元の間に隙間ができてしまいました。









このときの株元を測ってみると約4.2cmでした。










慌ててたっぷり灌水をして・・・、12時間後に同じ株元を測ってみると・・・。5.3cm。1cmほど肥大していました。




さらに24時間後には6.1cm! さらに8mmほど肥大しました。下の画像でも株元が膨らんでいるのがわかります。








一般に植物は体の重量の80~90%が水であり、サボテンや多肉植物ではその含水率は他の植物より高いことが知られています。

アデニウムのような多肉質の植物は、水を貯めることができる貯水組織(貯蔵組織)が発達しています。不良環境下(特に乾燥)での生存のため、環境に合わせて植物体内に水を蓄えたり、その水を消費したりしながら生長と個体の維持を行なっています。


ちなみにこのアデニウムは、すぐに大きな鉢に植え替えてやりました。これで、少しは水切れで痩せ細ることはなくなりそうです。



それにしても、アデニウムのようにはお腹はなかなか凹みませんねぇ・・・



  (渡辺均)

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