千葉大学花卉･苗生産ブログ: 6月 2012

2012年6月30日土曜日

わい化剤処理

おはようございます。

売店用に栽培しているペチュニアの中で、
立ち性のシリーズがあります。

立ち性のものは匍匐性のあるものに比べ
上に高く成長します。

まとまりをよくするため、
茎頂の伸長を抑制する
わい化剤を処理することにしました。

周囲の植物にかからないよう
パクロブトラゾール系の植物成長調整剤
10,000倍液を
霧吹きで葉と茎に薄く散布していきます。

無処理の株をいくつか作り、
普通に栽培するとどうなるのか
比べてみました。

1週間ほどで効果に差が出始め、
わい化剤を処理したものは
節間が短く
株が引き締まって見えるようになりました。

(右が無処理の株)

しかし、わい化剤を処理すると
花付きが遅くなり、
少し葉の色も濃くなったように見えます。

(右が無処理の株)

わい化剤は、散布する植物によって
使う種類や濃度を変えなくては効果がでません。
こうして無処理のものや倍率を変えたものも用意し
成長の様子を比べることが
非常に重要なのです!

(池田)

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2012年6月29日金曜日

トルコギキョウのセル成型苗生産

今日は、トルコギキョウのセル苗の補植を行います。

トルコギキョウの苗はとっても小さいです。

トルコギキョウにとっては、
この小さな苗の時期の管理がとっても重要になります。

トルコギキョウの特性として、
本葉が三対展開するまでの小さな苗の時期に高温に遭遇すると、
茎がまったく伸びずに、葉だけ増えていくロゼット化という現象が出てきます。

一度、ロゼット化してしまうと、
生育適温で育てても花がまったく咲かなくなってしまいます。
この場合、ロゼット化した苗はある程度の低温に遭遇しないと、花は咲きません。
切花を生産するためには、ロゼット化の回避が必須です。

このロゼット化を防ぐ方法としては、
種子冷蔵処理という方法があります。
タネを播いて灌水した後に、低温である程度の貯蔵して、
その後に生育適温で育てていくと、
小さな苗のときに高温に遭遇しても、
ロゼット化しずらくなります。

つまり、発芽する前から種子の中で、
外気の温度や水分などの感じとっている植物なんですね～。

もちろん、育苗期間中も生育適温で管理できれば、
ロゼット化してしまう割合がぐっと減ります。

ということで、、、、（だいぶ話が飛んでしまいますが、）

生育ステージの揃った苗にするために補植をしていきます。

今回のセル苗には、
実はもう一つカラクリがあるんですが、、、、
その話は、また後ほどにしましょう。

　　　　　　　　　　　（松原紀嘉）

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2012年6月28日木曜日

おはようございます。

鉢花怒涛の４週連続出荷も第３弾となりました。

昨日に引き続き、ニューギニアインパチェンス‘サンパチェンス　ラベンダー’の出荷です。

��号鉢（直径２７ｃｍ）に植えられたサンパチェンスはまだ小さいですが、

今回は「あっ！！」という間に大きく育つ過程をお客様に味わっていただくため、

あえてこのサイズで出荷しています。

今日は２年生が出荷を担当します。

手慣れた動きですが、やはり重い。

たくさん水を吸う植物なので、前日にたっぷり灌水しています。

重さは１鉢4.5ｋｇ！　１０ポンドのボウリングの玉と同じくらいです。

それでも、あっという間に箱詰めが完了し、トラックに積み込まれていきます。

��日間で１８００鉢の出荷を終えました。ボウリング９０ゲーム分？？

しかし、最後に驚くのはサンパチェンスの成長ぶりを見るお客様です。

行ってらっしゃ～い。

あっ？あれれ？？　また、箱を組み立てている２年生。

そうです、第４弾の準備です。

こちらもあっという間に完了しました。

��年生も２年生も実習、お疲れ様でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（長嶋）　　　

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2012年6月27日水曜日

サンパチェンス出荷

今日は、サンパチェンスの鉢花の出荷です。

温室の中には、、、、

たくさんのサンパチェンスの鉢花が、並んでいます。

台車に鉢を積み込んで、出荷場に運んでいきます。

出荷場では、、、

一鉢ずつ丁寧に、出荷調整を行っていきます。

花がらや傷んだ葉を取り除いて、
鉢をきれいに拭き上げていきます。

その後は、

ダンボール箱に入れて、梱包していきます。

今回のサンパチェンスの鉢花は、
9号サイズの鉢に植えてあります。

とっても大きいです！！
届いてから育てて頂くと、
今の株の3倍以上の大きさにはなります。
一鉢置くだけで十分の存在感がでますよ！

サンパチェンスは、水が大好きなので、
たっぷり与えて下さい。
肥料も好きなので、週に1回は液体の肥料を与えると、
元気に育ちます。

直射日光でも元気よく育ちますが、
半日陰の方が、葉の色もしっかり濃い色なります。
室内ではなく、必ず戸外で育ててあげて下さいね～。

　　　　　　　　　　　　（松原紀嘉）

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2012年6月25日月曜日

　　シクラメン３号ポット苗の鉢増しが漸く先週おわりました。

温室２棟のベンチが、シクラメンの4.5号ポットでいっぱいです。

いつもの塊茎くんは、幅が3.2ｃｍ。すこしだけ大きくなったように思います。

コケが多くのポットに生えていたために、除去しながらの植替えには時間がかかってしまいました。

植え替えて１週間で葉が一枚多くなった品種や、全然動かない品種など、今までより生育差が出てきました。

ミディー系は生育旺盛。葉数が多く花もできやすいようです。しかし塊茎くんはちょっと小さいかな？。

オレンジ系。葉が大きく枚数は少ない。生育はゆるやか。塊茎くんは、まあまあ。

黄色系。生育遅く、葉の数少ない。塊茎くん、小さい。

フリンジ系。生育旺盛、でも葉の数さほど多くなく、大葉になりそうでちょっと心配。

さあ、ここからが勝負！

約２ヶ月後の仕上げ鉢に鉢上げするまで、このじとじと梅雨を乗り切るのが第一関門。

そこから残暑を乗り切りながらの葉組みが第二関門。

お互い頑張ろーねー！！！塊茎くん！！！

��石井）
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2012年6月22日金曜日

ガーデニングいろいろ

おはようございます。

今日は、ガーデンショーや展示会で見かけた
ガーデニンググッズをご紹介いたします。

まずは、ハンギングバスケット用の苗

植え込みスペースが狭いハンギングバスケットの側面に
スリムな苗がぴったりです。
植え替え時に
植物が傷ついたり
茎が折れたりすることがほとんどなくなります。

お次は写真立てのようなフラワーベース

後ろに小さな花瓶が備えられており
一輪の花でも見栄えよく生けられます。

昔懐かしい蠅帳

広さのない家庭菜園なら
これで害虫防御もバッチリ!
無農薬で安心･安全･綺麗な状態で収穫できます。

こちらは鉢を着せ替えできるカバーです

伸縮性があり
植物の色や気分に合わせて
鉢もお色直しすることが出来ます。

ホームセンターなどでもガーデニングのグッズは充実していますが、
一工夫加えることで
『自分だけのオリジナル』が楽しめるのも
ガーデニングの大きな魅力ですね～

(池田)

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2012年6月21日木曜日

今日は、サンパチェンスの摘花をしていきます。

サンパチェンスに花がつきはじめてきましたが、
まだまだ、株を大きくするために、
咲いてきた花と大きくなった蕾はすべて取り除いていきます。

温室の奥の方まで、サンパチェンスの鉢花が並んでいます。

ひとつひとつ丁寧に花を摘んでいきます。

花を取り除くときは、
花の付け根の枝（花柄：かへい）も一緒に取り除いていきます。

花を摘んだついでに、サンパチェンスの花の裏をよ～くみると、
花から変な突起がでていますが、
これは距（きょ）という器官です。
ちょっと甘い蜜が入っていますよ～。

　　　　　　　　　　　（松原紀嘉）

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