2008年12月30日火曜日

こんもりビオラ

こんもりビオラが満開です(12月23日の様子ですが、、、)






遠くで灌水しているのは、技術専門職員の石井さん







出荷を控えた「こんもりビオラ フィオリーナ」に

出荷前最後の灌水をしています。


これが、、、

こんもりビオラ フィオリーナ
イエローバイカラー





これが実際にお客様にお届けする『こんもりビオラ』です

直径30cmの大きな鉢にたくさん花を咲かせています。

花からはビオラのとってもいい香りがします。


この『こんもりビオラ』は、
サントリーフラワーズ株式会社さんの品種です。





名前の通り、、、こんもり咲きます。
株全体の形がドーム状にこんもりしてきます。

��0月~5月くらいまで花が咲き続けてるので、
とっても長く楽しめます。


さてさて、出荷の準備をしなくては、、、。




2008年12月28日日曜日

箱作りも重要なんです。

��2月22日の実習

鉢花をお届けするために使われるダンボール、

これも一つ一つ人の手で組み立てられていきます。




今日は園芸別科花卉専攻の実習日、

『今日の実習は内容は、、、
            、、、箱作りです!!』(先生)

『えーっ!?』(学生さん)

『植物触らないんですか~!』(学生さん)

『どうして実習で箱を作らなければいけないんですか~??』(学生さん)

『花はもちろん贈り物だからきれいに作らなければならないですが、
 それを梱包する箱だって花に負けないくらいきれいに作らなければ、
 中に入れる花がきれいに見えなくなってしまいますよね』(先生)

『だから、、、
  箱作りも花作りと一緒。』(先生)

『きれいに作って、
 お客様にお花と共にお届けする商品なんです、
 だから非常に重要な作業なんですよ』(先生)

『へ~!!』(納得?の学生さん)






と、いうわけで、

どんどん箱を作っていきます。





『先生~、いくつ作るんですか~?』(学生さん)

『1500!』(先生)

『え~っ!!!!!』(学生さん)




2008年12月22日月曜日

来期へ向けて!!

今日は苗生産勉強会!

苗生産部の職員が、
来期の苗生産部の新たな展開をそれぞれ企画しました。

それは、もちろん今期の反省も踏まえた上で、

もっと楽しく仕事を発展させていけるように、、、

企画を持ち寄って、、、、






そして、、、激しく討論しました!






いつもと、違った緊張感が漂います。。。

学生さんの指導方法、
研究活動、生産計画、
生産物の販売チャンネル、雇用計画、
職員のコミュニケーション、、、、などなど。


2時間以上にも及ぶ企画会議でした!
今後、苗生産部がどんな展開をしていくかは、
乞うご期待!!








2008年12月6日土曜日

ヒューケラ

いよいよヒューケラの出荷です。

と、、、その前に、、、

ヒューケラについてちょっと解説しましょう。




ヒューケラの属名は、Heucheraです。
ユキノシタ科の植物で和名は「ツボサンゴ」といいます。
北アメリカ原産で55種ほどあることが確認されています。

一般的に販売されているのは、
Heuchera sanguineaという種から品種改良されて、
現在の品種が生まれたと考えられます。

なんといってもヒューケラのいいところは、、、

     冬でも楽しめるカラーリーフ!

耐寒性がとっても強いので外に出しっ放しで全然平気!
花が少ない冬の時期に彩りを添えてくれます。

そうそう、もちろん花も咲きますよ。
このヒューケラは花が咲くために寒さが必要なんです。

だから、、、

室内に入れてぬくぬくと育ててしまうと、
花が咲かなくなってしまうかもしれません。

屋外に出しておけば、
��月末から5月中には花が咲きます。

冬は葉で楽しんで、春は花で楽しむ!

ヒューケラは2度楽しめる植物なんですね。

それから、もう一ついいところは、、、
日当りのよくないところでも平気なんです。
だから、、、
「うちは日当りよくないのよ~」っていう方でも
楽しめちゃうんですね。


さてさて、、、本題の出荷ですね。。。





十分育ったヒューケラを一つ一つ丁寧に出荷調整していきます。





学生さんも真剣です。
��せっかくカメラを向けたのに...無反応)
��先生も写真ばっかとってないで仕事してくださいと言わんばかりの集中力!)

届けられるお客様の笑顔のことを考えれば、、、
もちろん真剣になりますよね[emoji:e-257]




ということで、、、
邪魔をしないように遠くから撮ることにしました。。。


出荷調整が終わったものは、
ひと鉢ひと鉢、丁寧に段ボールに梱包されて、
全国のお客様のもとに届けられます。





お客様が段ボールを開けた瞬間、
どんな笑顔が飛び出すのか楽しみですね。



2008年11月30日日曜日

ヒューケラの鉢上げ

今日紹介する植物はヒューケラです。

園芸別科花卉専攻の学生さんが鉢上げしています。
��実際に鉢上げしていたのは10月ですが...)







学生さんはみんな真剣に鉢上げやっていますね。

実際にこの鉢上げされたヒューケラは、
ここで大きく育てて一般のお客様に販売されます。

いい植物(商品)を作るためには、
学生さんの実習といっても手を抜くことはできません。

厳しい(?)教官陣が隈無くチェックしているから、
手を抜けないというのもあるかもしれませんが...



さてさて、鉢上げされたヒューケラは、、、






こんなにたくさん!

��鉢の中に5色のヒューケラが植え込まれています。





とってもきれいなカラーリーフですね。

今回植え込んだヒューケラの品種は、
��株)ハルディンさんの5品種です。





もうすぐ出荷が始まります。
約2ヶ月間栽培して十分な大きさに育ったヒューケラは、
全国のお客様のところへ旅立っていきます。



2008年11月26日水曜日

花でトータルプロデュース

今日は、、、
花と緑で空間装飾している
第一園芸株式会社の藤原昭男さんに講義をして頂きました。





藤原さんのお仕事は、
結婚式やパーティーなどの様々なイベントの
デコレーションをする仕事です。

もちろん、デコレーションに使うのは、




洗練された空間を作り出すフラワーデザイン。

藤原さんの手にかかると、、、
植物や花は最大限の魅力を引き出します。

あの有名な芸能人の結婚式も、、、




そう、、、
陣内・藤原紀香さんの結婚式も手がけたそうです。(すごい...!)

デザインナーとして大活躍中の藤原さんも
実は、千葉大学園芸学部の卒業生。
後輩たちの色々な質問に快くお答え頂きました。




その中で出てきたお話を少しだけ紹介しましょう。
『...中略...』

『もちろん花に興味はあるけど、、、
  ○○○の中での花はアイテムとしてみないといけない』

『○○○と趣味ははっきり分けないと...』
��○の中に入る言葉は何でしょう?)

これから社会に出て行く学生さんにとって、
非常に重要な言葉でしたね。


最後に記念写真...パシャッ!




貴重なお話有難うございました!
また、千葉大に来て下さい!


2008年11月11日火曜日

トキタ種苗見学

11月7日のお話です。
トキタ種苗株式会社の展示会へ行ってきました。

千葉大学園芸学部の学生さんと、
実際の育種現場を勉強するためにお邪魔しました。

早速、集合写真。




この写真の中には、、、
トキタ種苗株式会社の会長の時田さんもいらっしゃいます。
時田さんは実は、千葉大学の卒業生なのです。
だから、、、
私たちの大先輩なんですね!!!


さっそく、見学させてもらいま~す。




見学と行ってもただ見せてもらうだけではないのです...
なんと、、、
丁寧に品種の説明までして頂きました。

説明をして下さっているのは、
トキタ種苗で花の育種を担当している秋山さん。

みんな真剣に話を聞いています。




実は、、、
  秋山さんも千葉大学園芸学部の卒業生!
つまり、、、
  私たちの大先輩なのです。
誇れる先輩たちが活躍している現場で生の声が聞けるなんて、
とっても幸せなことですね。





秋山さんは、最近までビオラの育種に力を入れていたそうです。
その結果、、、




右に写っているビオラの品種

’シャングリラ ブルー アンド パープルマジック’

ALL-AMERICA SELECTIONSに入賞しました!!!
��パチパチパチ...拍手)

シャングリラは、苗生産部でも作りましたが、
とっても作りやすくて、
なおかつボリュームもでるので
とってもいい品種だなぁ~っと思っていました。
是非、おすすめです!

次は、どんな品種を作るのかとっても楽しみです。

学生さんも見たことのない現場を見れて
とっても刺激を受けたはず。

秋山さん、それからトキタ種苗の皆さん、
後輩たちのために沢山勉強になることを
お話しして下さいましてありがとうございました。

トキタ種苗の品種は、時間があるときにまた紹介したいと思います。


2008年11月6日木曜日

育種家 竹下大学さん来たる!!

昨日、キリンアグリバイオ(株)の

竹下大学さん

センターにやってきました。

ところで、、、
竹下さんってどんな人??って思う方もいると思いますので、
ちょっとご紹介しましょう。

竹下さんの職業は、花の育種家です。
日本が誇る世界一の育種家といってもいいでしょう。
その証拠に、、、
All-America Selections(AAS)が北米の園芸業界に貢献した品種を育成した育種家に贈る「ブリーダーズカップ」第1回の受賞者が竹下さんなのです!!!
アメリカで誕生した賞で、、、
しかも記念すべき第一回目に、、、
日本人が選ばれ、、、それが、、、
竹下大学さんなのだから、そりゃ~すごいことですよ。
詳しいことは、『育種家 竹下大学の空間~関心空間』をご覧下さい。
リンクしておきますのでお気軽にどうぞ。

さてさて、
昨日は、そんな日本が誇る育種家 竹下大学さんに授業をしていただきました。




対象は、2年生の学生さんでしたが、その他の学生さんも沢山聴講しにきていました。





大学では聞けない話題を沢山提供して下さいました。
学生さんも熱心。
聞いていた学生さんは、きっと今日から本当の『勉強』のスタートがきれることでしょう!
��受講した学生さんは『勉強』の意味がわかりましたよね?)

『勉強』とは『○○○なるために○○○る!』でしたね。

竹下さんの講演は、とても面白く、とても考えさせられる内容でした。
竹下さんは花や植物を操るのはもちろんプロフェッショナルですが、
トークで学生のハートをつかむのも完璧でした。




今度は、『園芸』の由来について、、、

『はい、わかる人~。』



園芸はもともと園藝と書くから、、、

『園芸は○○の中の○○なんですね。』

学生さんは「園芸ってすごいんだなぁ~」
って改めて感じたことでしょう!

ちなみに、竹下大学さんは千葉大学園芸学部花卉園芸学研究室のOBです。
今回の講演も、竹下さんは、学生さんのためなら喜んで講演しますよ、
という2つ返事で快く引き受けてくれました。
竹下さん、本当に有難うございました。



2008年11月3日月曜日

センター祭

今日は、環境健康フィールド科学センターの大イベント『センター祭』

苗生産部では、毎年パンジーとビオラの苗を販売しています。




センターの正門から入ってすぐの駐車場で販売しています。

右の方に見える人だかりが、この日を待ちに待ったお客様。
パンジー・ビオラの苗を買うために開店前から行列ができる程人気です。
その左側に立っているのが渡辺均准教授と新藤技官です。

この人気、もしかしたら、、、
この2人を目当てにやってくる常連さんもいるかもしれませんね...。


でも、、、

おそらく、、、

行列の理由は、、、

これでしょ!






15ポットで1000円!!!
安い!

でも、それだけじゃなく、品質も最高!
となれば、行列もできちゃいますよね。




並べておいたパンジーとビオラはあっという間に売れてしまって、
急遽追加で畑にとりにいく程の盛況っぷりでした。




お祭りですから、
苗生産部の職員で記念写真!

せっかくですので、苗生産部メンバーをご紹介しましょう!
右から渡辺均准教授(この苗生産部のボスです)、長嶋豊之技術職員(鉢花担当)、石井義久専門技術職員(苗生産部ナンバー2です)、新藤聡技術職員(セル苗担当)、松原紀嘉助教(実はこのブログを書いている本人だったりする)

この写真、決して「笑って~」って言った訳じゃないですよ。
花を持った瞬間にみんなこの通りの素敵な笑顔!
これが花の持っている力なんですね。

この日、松原助教は講演も行いました。
「花は葉からできた?」
という講演題目でお話ししました。
聴きにきて下さったみなさんありがとうございました。






2008年10月23日木曜日

苗生産部勉強会開催

苗生産部では、
研究成果や出張での成果などの報告を
勉強会という形で独自に開催して、
知識を共有する場を設けています。




勉強会には、苗生産部の技術職員や教員だけでなく、
学生さんも沢山やってきます。




今回は、北海道の生産者と小売店を視察されたときの報告。。。
昨年度、園芸別科花卉専攻を修了された奥田さんに発表して頂きました。
色々な視点から北海道の花産業と
その先に見える日本の花産業像について、
わかりやすく報告して頂きました。

ビジネスとしてまだまだ未発達な花産業界をどうしたら良いのか!?
お客様に本当に喜んでもらえる○○○○○とは何か?!

参加した学生さんは、
これからの花産業に必要な部分が見えてきたかな?
将来役立つヒントが盛りだくさんだったはず!
もし自分が○○○○だったら□□□□□□□□しよう
っていうことが考えられれば.....


さて、続いて報告して頂いたのが、研究生の山根さん。
山根さんは、ムクロジ科のフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum)の研究をされています。

フウセンカズラを求めて南大東島へ!!!

山根さんからは南大東島に帰化(?)するコフウセンカズラ(Cardiospermum halicacabum L. var. microcarpum)の植生調査の報告をして頂きました。

残念ながら写真はありません。
��私もついつい夢中で聞き入ってしまって写真を撮り損ねてしまいました...)

はじめてみるコフウセンカズラに感動!
��いつか写真でお見せできるはず。。。)

今後の研究成果が楽しみです。


続いて、発表して頂いたのが、
技術職員の長嶋さんです。
学会の報告をして頂きました。(学会のときの様子はここをクリック。




苗生産部から発信される研究成果が花産業界の一役になるときも近いでしょう。

最後に発表して頂いたのが、大学院生の学生さんです。
こちらも学会の報告をしてくれました。


みんな真剣!





不定期に行なう苗生産部勉強会。
その時のタイムリーな話題を提供し合うので
場はとってもホットです!

次はいつあるのかなぁ~。。。
どんな報告があるか楽しみですね。



2008年10月8日水曜日

パンジーとビオラの鉢上げ

もう、すっかり秋になってしまいましたね。
急に涼しくなってきましたけど、
植物にとってはこのくらいの気候が最適!!

さて、、、
そんな秋の花壇苗と言えばパンジー。
本来は春先の花壇苗でしたが、
今ではすっかり秋から冬にかけての花壇苗に変貌をとげてしまいました。

そこで、、、

今日は、、、パンジー、ビオラがどうやって作られているのかご紹介しましょう。


パンジー、ビオラは種子から苗作りされます。
下の写真がパンジーの苗の様子。






小さくてよくわかりませんので、アップ!







まだまだ、小さいので花もまだまだ咲きません。
この小さい苗は『セル苗』と呼ばれいます。

だいたい、このくらいの大きさ(本葉が3~4枚展開)になったら、
ポットに移植します。

下の写真は、実際にポットに移植している様子です。







さてさて、仕事ぶりはどうかな...?






今日は実習ではありませんので、
非常勤職員の方にポット上げして頂いています。

とても、楽しそうに仕事をしていますね。
��決して私がカメラを向けて笑ってと言った訳ではありませんよ...)

この苗生産部では、仕事をしながら、
植物の知識も少しずつ身に付きます。
みんな頭も回転しながら仕事をするので、
仕事もとっても速くて、出来上がりもとってもきれいです。
��ちょっと、プリンターのCMみたいですが、、、)




これが植え付けた直後です。

とても小さくてパンジーには見えませんが、
約一ヶ月もすれば、パンジーが完成します。



植え付けられたら、運搬車に乗せられて、
露地圃場で育てられます。




この日は1日で30000ポット作りました...
ご苦労様でした。


2008年9月29日月曜日

園芸学会 in 三重

今日は、生産活動とはちょっと違う話をしましょう。

苗生産部では、もちろん生産活動をやっていますが、
その他にも研究活動を積極的に行なっています。
大学ですから当然ですよね。

研究も、もちろん直接生産に関わることを研究したりもしますが、
基礎的な研究も行なっております。
だから、苗生産部の生産活動は、研究活動の成果をもとに、
日々、進化しています。


さてさて、今日はそんな研究活動をちょっとだけご紹介しましょう。

9月27日~28日に園芸学会・平成20年度秋季大会が開催され、
苗生産部技術職員の長嶋さんがポスター発表を行ないました。



右手に立っているのが長嶋技術職員です。

研究のタイトルは、
『閉鎖型苗生産システムを用いたハーブ30種の種子発芽に及ぼす低温処理の影響』



これが、実際のポスターです。

どんな研究かというと、、、
皆さんがどこかで口にしているかもしれない『ハーブ』に関する研究です。

ハーブは,薬味及び調味料などの食と健康の補助として利用されたり、
ガーデニングやアロマテラピーなどの素材としても利用されたりと、
いろいろなところで活躍する植物ですね。
ハーブは年々流通量が増えているのですが、乾燥しているものの多くは輸入品!
品質と安全の面でちょっと心配という方もいらっしゃるのではないでしょうか?!
また、生食用のフレッシュハーブも最近は良くスーパーで見かけるようになりましたね。
でも、まだまだ生産も少ないのが現状です。



『フレッシュハーブの販売されているところ』


どうして少ないかというと、、、
種子繁殖がちょっと難しいハーブ類があるからなんですね。
種子で簡単に作れれば、沢山作れるようになりますから、
ハーブの入ったサラダなんかも気軽に楽しめるようになるかもしれませんね。
さらに、国産ハーブも沢山作れるようになりますから、
安心して食べられるようになりますね。
種子繁殖できればいい面が沢山あります。
そこで、、、
ハーブの種子繁殖技術を新しく確立するためにこの研究が始められました。


研究はまだまだ、続いていますので
詳細なところはまた結果がで次第書いていきます。