こんにちは、研究生の秦です。
あっという間に研究室に入って三ヶ月以上が経ちました。少しずつ慣れてきました。研究もいよいよ進み、先日、トルコギキョウの播種を行いました。
今回は、私の実験で使うトルコギキョウを紹介させていただきたいと思います。
皆さん、トルコギキョウという花をご存知でしょうか。大学以外の人に聞いてみたところ、園芸に触れていない方は、全然この花の名前を、聞いたこともないそうです。園芸に興味があって、自分の家で花を育てる方からは、「バラと似ているきれいな花」、「値段が高い」そういった感想を耳にしました。
これは、トルコギキョウを播種する時に撮った写真です。ちょっと見づらいですが、図を拡大すると、左の下側に黄色のものが見えます。これはトルコギキョウの種子の正体ではなく、コーティングされた種子です。トルコギキョウの種子は、とても小さいので、市販のトルコギキョウはすべてコーティング種子です。種子の外のコーティングは、水で溶ける材料から作られています。種子は、土の表面に置いて、覆土しないまま水やりをします。播種後、コーティングが残ることを防ぐため、ピンセットでコーティングを潰した方が確実です。
写真は、トルコギキョウ‘ピッコローサスノー’です。播種した種子は、まだ発芽していないですが、先日先生から株を頂いて、家で水を上げていました。この数日、花蕾は徐々に咲き始めました。写真からでは、この花の綺麗さが分かりづらいかと思いますが、私はこの花が咲くところを見たとき、感動しました。なぜというと、一般的な、小さい花が多くついている鉢花とは違って、大きな花を一つだけ咲かせるからです。
実は、最初トルコギキョウの株を頂いた時、水やりの頻度や栽培の注意点に悩んでいました。ネットで調べた水やり方法では、トルコギキョウの葉がすぐ萎れてしまいました。そして、すぐ水をあげると、また元気に戻りました。植物は自分の痛みが言えないですが、やはり観察を通して、なんとなく植物が私たちに伝えたいものを理解する必要があります。植物でも、人でも、私はしっかり見ていきたいと思います、言葉で伝えないことでも、きっとほかの形で相手に伝えるでしょうね。
(研究生 秦)
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