今日は、栽培技術に関する文献を紹介します。
今日紹介する文献は、、、、
Temperature Drop as a Tool for Cold Tolerance Increment in Plants.
M.I. Sysoyeva, E.G. Sherudilo, E.F. Markovskaya, L.A. Obshatko and E.M. Matveyeva
PLANT GROWTH REGULATION(2005)
Volume 46, Number 2, 189-191
『植物の耐寒性を高める方法としての温度降下処理』というタイトルです。
さて、、、内容ですが、、、
キュウリ、コムギ、キャベツ、ジャガイモ、トウモロコシ、エンドウの実生を育苗箱で栽培して、
最適温度から低温への温度降下処理(DROPといいます)をした場合と、
一定の低温処理で短期間の育苗をした場合とでの、
その後の苗の耐寒性を比較しています。
結果としては、、、
温度降下処理をした場合は一定低温処理実生よりも,
全ての植物種(この実験で使った植物)で耐寒性が高くなって、
さらに、処理後もその耐寒性が一定の期間のあいだ継続されていました。
もちろん、耐寒性の継続性や効果の大小は植物ごとに違いってきます。
なかでも、キュウリとコムギについては、
一定低温処理では約5日程度しか耐寒性を維持できませんでしたが、
温度降下処理をした場合では約2週間くらい耐寒性を維持していました。
ところで、、、
これが何に役に立つのかというと、、、
温度降下処理で耐寒性をつけた苗ができれば、
温室の作物や花壇用花きの早春(温度の低い時期)の移植でも
苗が活着できるようになって、早春時の急な低温にも対応できるということ、
つまり、、、早めに植えても低温での障害が出にくくなるということです。
作期も早めることができるかもしれませんね~。
でも、植物ごとによってこの効果にだいぶ差があるようなので、
植物に適応できる条件をさぐる必要性がありそうですね。
もっと詳細な内容が知りたい方はこちらの文献を呼んでみて下さい。
http://www.springerlink.com/content/w58t2r6262003235/
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